中低木のニシキギですが、放っておくと結構大きくなります。
3mくらいになると剪定が大変になるので、なるべく年1回の手入れをしておくと大きさを維持できます。
もしも、横幅も高さも大きくなってしまった場合は、強い剪定が必要になると思うのでそのやり方も書いていけたらと思います。
ニシキギの特徴→維持する剪定方法→強い剪定のやり方の順で書いていきます。
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【ニシキギ】特徴と維持する剪定と強い剪定のやり方
まずは特徴をまとめてみます。
特徴
・分類 落葉広葉樹
・花の色 薄い黄緑~白の間
・仕立て方 自然形・刈り込み仕立て
・大きさ 1~3m 剪定で調整
・耐陰性 強め 日向が良い
・耐寒耐暑 強い
・耐剪定 強め
・虫 主に3種類ほど付く場合がある
(ケムシ・カイガラムシ・アブラムシなど)
日当たりの良い場所に植えると紅葉がきれいに見られます。
花の色は薄い黄緑なので見つけにくいですが咲きます。
仕立て方は、枝抜きして自然形にしたり、刈り込みで生垣や丸く作ることもできるので、自由度は高いです。
伸びも良いので一年に一回手入れをしておくと大きさを維持できます。
放っておいてしまった場合でも3mほどなので、脚立を使わずに小さくすることはできますが、横幅がかなり広がります。
あまり大きくなり過ぎないように手入れをしておくと楽に済みます。
大きくなってからだと手間がかかりますからね。
剪定にも強い樹種だからやりやすいと思います。
切るのは大変だけど、あまり気を使いすぎなくても大丈夫なので精神的には負担が少ないような気がしています。
普段の維持する剪定のやり方

新しい枝があちこちから出てきます。
そのため、維持をするのはやりやすいかなと思います。
前年の大きさを維持したい時は、そのくらいの大きさになる辺りの小枝を残してその先を切ります。
全体で丸くする場合は、一枝切ってみると全体の大きさが大体決まってきます。
一回切ったところに合わせて、隣の枝そのまた隣の枝と切って丸くしていくイメージです。
その途中で新しい小枝がなかった場合「途中切り・とちゅうぎり」もできるので、自由度が高いですね。
ガッツリ丸坊主にすると枯れてしまう可能性があるので、少しずつ小さくしていくと安全です。

昨年の切り口の下から新しい枝が出ている。
前回の切り口より下で切ることができる。
これを繰り返していき小さくしていきます。
下の画像は、好きなところでバチンと切って切り口の下から新しい枝が伸びた感じです。

このように、枝を切った次の年に下からたくさんの枝が出れば成功です。
さらに小さくすることも維持することもできて良いですね。

深くぶつ切りにするとその枝は枯れる可能性が高いので、もしも枝が枯れてしまったら枯れた部分は元から切るようにしましょう。
全体を丸くしない場合は、枝分かれで切ることで幹や枝ごとに分けて剪定することもできます。
一枝に一玉にして小さな玉の集合体にしても良いですし、主な枝から枝分かれを増やして大き目の一玉にすることもできます。
自然形に剪定をすることもできて、1本~数本の幹を作り株立ちに作るのもきれいです。
ニシキギは自由に剪定ができるので、練習がしやすい樹種に感じられます。
刈り込み
刈り込みを始める前に、全体を眺めて「どのくらいの高さや横幅が良いかな?」と見ておくと、道具や心の準備がしやすいと思います。
刈り込んで形を整える場合の一番簡単な方法は、一本の木で一つの丸を作るようにします。
刈り込みのやり方は、、
・下から上に刈っていく
・一回刈ったらゴミを落とす
これを繰り返していきます。
下から刈る理由は2つで、、
・下の枝は弱く、上の枝は強い
・引っ掛かりが少なくて済む
下の枝が弱いため、刈り込める限界が枝先から近いです。
上に行くにつれて枝が強くなるので、強く刈り込むことができます。
なので、下から刈ると刈り込める限界がわかりやすく、丸を作るイメージがしやすくなったりします。
下から刈ると切られた枝が引っかかるのを少なくできます。
最初に上から刈ると、切られた枝がその場に残りやすくなり邪魔になります。
刈り込んだ枝をまた刈り込んで、ゴミが増えていく感じです。
刈り込んだ枝を切ると、小さくなった枝が輪郭よりずっと中の方へ落ちてしまい、引っかかりを取るのが大変になってしまいます。
その手間をなくすために、、
・下から上に一回刈り込んで引っ掛かりを落とし、また刈り始めるよう心がけます
ちょっと面倒なイメージがあると思いますが、中の方に手を突っ込んで引っかかってしまった枝を取る方が大変です。
それと、刈り込んだ輪郭が分かりやすくなります。
ちょっとした気遣いで後の作業が楽になるので、試してみてください。
やり方は、こうでなければいけないわけではないので、その場所に合ったやりやすい方法を見つけてみましょう。
大きくなった場合の強い剪定
ハサミでは切れないほど枝が太くなる場合もあります。
ノコギリを使って切る場合は、枝分かれの元から切るようにします。
ハサミで剪定するのと同じような感じです。
切る枝の目安は、、
・絡み合う枝
・間延びしている枝
・飛び出し過ぎている枝
・生活の邪魔になる枝
これらを目安にしてみます。
絡み合う枝は、太い枝が他の太い枝や幹に絡みつくように伸びている場合です。
これは将来的にくっついてしまう可能性があるため、どちらか一方を短くするか元から切る必要があります。
無理に元から切ろうとしなくても、ぶつかっているところより下で切って当たらないようにするだけでも大丈夫です。
残した太い枝は枯れてしまう可能性があるので、次の年に新しい枝が出ていなければ元から切り戻しておきましょう。
太い枝を切った場合は「カルスメイト」と検索すると木の切り口に塗る薬が出てくるので、塗っておくと少し安心かなと思います。
間延びしている枝は、枝の元から枝先まで枝分かれが無い枝です。
途中で切っておけば小枝が出るかもしれないので、途中で切って様子見でも大丈夫です。
極端に伸びている枝も同じように、途中で切ったり元から切ったりできます。
その枝が他の枝の邪魔をしていたら、無い方が良い枝かもしれないです。
生活の邪魔になる枝は、無い方が良いと思います。
その木やその枝のせいで、何かの拍子にケガをしてしまうと大変です。
その場所に植えてあって、見た目がきれいだし安全にも問題ないようにしておくと、人と木の距離感がちょうど良いかなと思います。


まとめ
ニシキギは、横に広がりやすい木なので植える時は広めの場所が良いです。
植えて育ててみないとなかなか将来の大きさを想像するのは難しいですよね。
伸び始めて毎年剪定をする場合は、構造物や敷地の端から1~1.5mくらい離して穴を掘っておくと小さめに維持しやすいと思います。
将来的に少し大きめの丸にしたい場合は。2~3m離しておくと脚立なども立てやすくできます。
植える場所・植えてある場所の状況を確認して、、
・どのくらいの大きさが良いか
・どのくらいの高さにしたいか
・どんな形が良いか
を考えてみると、いきなり切り始めるよりイメージがしやすいかもしれないですね。
管理がしやすく見た目もきれいが最高ですが、無理にそこまでしなくてもきれいな紅葉が見られます。
自分の思うきれいや生活とのバランスを考えて、楽しみながら手入れをしてみましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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