【夏の剪定の考え方】暑いから木にも日陰が必要【日焼けは危険かも】

今回は、夏に剪定する場合の注意点をまとめてみます。

夏に剪定するメリットは、、

・風通しが良くなる
・モッサリ感を無くしつつ日陰を残す
・無理せず細い枝の数を減らす
・すごく長い枝は途中か元から切る

これらは切りすぎないためのイメージです。

デメリットは、、

・暑いから大変
・体調管理に気を付ける
・虫刺され
・切りすぎると幹や主な枝が日焼けをして皮が剥ける

これらの心配があります。

夏の剪定・日焼けで幹が腐る
夏の剪定・日焼けで幹が腐る・キノコ

このメリット・デメリットをバランスよくすると丁度良くなります。

これらについてイメージがしやすいように書いていきますね。

スポンサーリンク

【夏の剪定の考え方】暑いから木にも日陰が必要【日焼けは危険かも】

メリット・デメリットを考慮しながら剪定をしていく必要があります。

これが一番難しい所です。

逆にこれさえコツを掴んでしまえば「意外と楽にできるような気がしてきた」と、なるかもしれません。

見ていただいている方がイメージをしやすいように画像を入れながらやっていきます。

風通しを良くする

夏の剪定・透かし方・枝を減らす

木にとって風通しはかなり重要です。

何が重要かというと、、

・虫のつき具合
・剪定のやりやすさ
・見た目の涼しさ

この中で大事なのは、虫の存在だと思います。

虫が付いたら嫌ですもんね。

なぜ、風通しが影響するのかは、風や雨が通りやすいとこには住みにくいとイメージできます。

自分が住む家が風通し良かったら隙間風が気になったり、雨が吹き込んできたりすると後片付けが大変だったりしますよね。

同じ生き物なので嫌と感じる部分には住みにくさを感じます。

その状況を作り出してみましょう。

その状況にすることで、木の見た目が意外ときれいだったりします。

一石二鳥ですね。

夏の手入れは、あまり切りすぎず日陰が無くならないようにするのがコツの一つだと思います。

この剪定は感覚を掴むまでは難しく感じますが、基本はあっても完全な正解は無いのである程度自由で大丈夫です。

それが完成すると、いつの間にか見た目が良くなっている可能性があります。

枝を切って少し離れたところから眺めてみると「形も透け具合も良くなってるっぽい」と感じることができると思います。

これらの切り方についてまとめていきます。

スポンサーリンク

3つのメリットを活かす剪定方法

ここからは、一つの基本的なやり方で3つの方法をまかなう簡単なやり方と流れを簡潔に書きます。

まず、その木を見た時のタイプ別の印象は、、

・枝数が少ない
・枝数が多い
・表面も中の方もモサモサ
・形はいいけど暑苦しく見える

こんな場合があったとします。

剪定前こんなに特徴が違う木でも一つの基本でそれぞれの切り方に合わせるだけで応用が効くので、あまり難しく考えなくて大丈夫です。

簡単に剪定するための基本

夏の剪定・長い枝の切り方

基本は次のようで、、

・枝数が少ない場合、枝先を少し切る
・枝数が多い場合、大小の枝数を減らす
・表面も中もモサモサの場合、中を減らして先端を軽く切る
・形はいいけど暑苦しい場合は、中を減らしてみる

これらを試していきます。

初めからきれいに作業をできたりすることはありませんので、初めての場合は緊張しながらでも大丈夫なのでゆっくりやってみてください。

枝先を少し切る場合

樹種によっては、夏ごろになるとビヨーンと長く伸びる枝が複数出る樹種があります。

分かりやすい樹種ではモミジがありますが、長く伸びた枝を切れば大丈夫です。

切り方は大きく分けて2種類あって、途中の枝わかれのところで切るか元から切る方法です。

途中の枝分かれは、その枝の元に近いところにあることが多いので、元の方を探して枝分かれの上で切りましょう。

元から切る場合は、飛び出している枝を元の方に見ていき、その枝の元を探して切っていましょう。

ユキヤナギなどもかなり伸びますが、枝分かれのところではなくとも切れるから意外と気を遣わずに剪定できたりします。

大まかには、「針葉樹の枝は途中で切ると枯れちゃう可能性が高い」と、いうのがありますが、落葉樹のほとんどはどこで切っても大丈夫です。

枝を途中で切ることで細かい枝が出やすくなって、枝数を増やすことができます。

なので、切ろうとしている枝が針葉樹でなければ、枝分かれや枝の元から剪定するようにして時々途中で切っておくので大丈夫です。

大小枝数を減らす場合

枝数が多すぎてゴチャッとしている場合は、枝数を減らしてみましょう。

減らし方は、あまり豪快に減らす必要はありません。

豪快に枝を減らしてしまうと、夏の厳しい日当たりが今まで日が当たっていなかった部分に当たると、木にとってかなりつらい状況だと思います。

急に直射日光が当たると、皮が焼けて乾いて剥がれ落ちてしまう場合があります。

こうなると木が弱っていく可能性が高くなってしまいます。

なので、数を減らす時は上下左右でぶつかり合っていたり重なり合っていたりする枝を切っていきましょう。

木は、切ると元に戻らないから迷いもあり緊張もあると思いますので、一気に切らないで先端から徐々に切ってみるのもアリです。

切っていく途中で「このくらいなら風通しも良くなるし、切りすぎた感じもなさそうだな」と感じられるところで一度手を止めてみてください。

そこで葉が濃いと感じたら、「中の枝や葉を減らして調節してみようかな?」と、考えて中の方の枝を見てましょう。

中を減らしてみる

かなり伸び切っている木は、中の方の小枝が枯れてしまっていることが多いですが、伸び具合が激しくないものは中の方の枝もたくさん出ていることが多いです。

やりやすく分かりやすいのは、モミジが練習になりやすかもしれません、

長く伸びている枝を元から切ったり、途中で切ったりして輪郭を整えます。

そのあとで、中の方の細かい枝を減らしみましょう。

中の方の整理のやり方は、ハサミを使わなくても大丈夫で手で簡単に枝葉をむしることができます。

逆毛を撫でるようにすると簡単にポロポロ枝葉を落すことができます。

葉が無くなり過ぎないように、先端までむしる必要はありません。

先端に葉が残らないと日当たりが良くなりすぎちゃったりします。

日陰が減ると庭の温度にかなりの差が出るようなので、全枝の先端に葉が残るような感じにしてきます。

イメージは、下から覗くとモミジの葉がドームの天井に張り付いているような感じになれば、日陰もありながら風通しもあって気持ちが良いかなと思います。

切り方まとめ

今回の記事、、

・風通しが良くなる
・モッサリ感を無くつつ日陰を残す
・無理せず細い枝の数を減らす
・すごく長い枝は途中か元から切る

これらを簡単に剪定するためのことをまとめると、、

風通しを良くするために、長すぎる枝を切って重なりやぶつかり合う枝を無くし、中の方の細かい枝をむしって整理して完了

という事でした。

この感覚に慣れるまではすごく難しさを感じてしまいますが、慣れると剪定前になんとなくのイメージが頭に浮かぶようになります。

イメージが浮かべばそれに合わせて剪定すことで、微調整をしながらイメージに近づけていき完了になります。

最初から上手くやろうとは思わなくて大丈夫です。

かといって長い年月を掛けなくてもできてしまう方もいらっしゃると思います。

木は誰が剪定したかで成長の具合・出来栄えがだいぶ変ってきますので、ゆっくりやって上手な方や早くて上手な方がいたりして人それぞれです。

早くきれいにできることはすごいことですが、早くやるだけなら適当に切ればそれなりに終わらせることができるので、そこは慣れてきてから身に付けば良いと思います。

まずは、剪定する感覚や安全に作業をできる感覚を人それぞれのペースで習得していくことが大事だと思います。

楽しんで剪定していきましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました