カキは低く剪定しておくと良いです。
なぜかは、、
・実を採るのが楽
・剪定が安全
・消毒しやすい
このような理由があります。
木を高くしないで楽をすると安全になります。
カキの木はかなり柔らかい木なので、木登りすると枝が折れてケガをしてしまう危険があります。
それをなくすためにも脚立で簡単に手が届くくらいの高さにしておく方が良いです。
ちょっと強引なやり方ですが、植え方でも高くしない方法があります。
特徴・植栽・剪定の順で書いていきます。
【剪定】カキの木は低い方が楽【低く育てる植え方など】
カキの種類はかなり多いですが、大きく分けて2種類で、、
・渋柿系(干してから食べる)
・甘柿系(皮を剥いてすぐ食べる)
この2種類で100を超える品種があると言われています。
全ての品種を実際に自分の目で見て食すにはかなりの年数必要ですね。
まずはカキの特徴から書きます。
特徴
・大きさ 5~7m
・花 5月頃 白色
・実 10~11月 オレンジ色
・耐陰性 弱め
・耐寒性 普通
・耐剪定 強い
植えっぱなしにしておくと、かなり大きくなります。
大きくなると実がたくさん出来て良いですが、高いところの実は採れなくて鳥に食べられてしまいます。
鳥の食べ残しが落ちてきて、その片付けも大変ですよね。
その対策として木を低く作るのが良いです。
なるべく高くしない植え方と実をつけやすくする方法
大体の木は、見えている部分と見えない根のバランスが同じくらいになります。
例外もあって、上が大きく根が小さいものもあります。
上に高い木は下にも深く根を伸ばします。
幅の広い木は横に根を伸ばしやすいです。
この特性を使ってカキを低く作ります。
方法は大変だけど単純です。
こんな感じで根の邪魔をして横に伸びやすくします。
ちょっとかわいそうかもしれないですが、上に伸びないのは安全につながります。
剪定や消毒もかなり楽になるので、これから植える場合は試してみるのもいいかなと思います。
後は剪定をして大きさの調整ができれば安全と実の両立ができますね。
スコップで根を切るのは、実がなりにくい場合に使う方法です。
いっぱい切らなくてもちょっと切れば大丈夫です。
木はストレスや危機で子孫を残しやすくなる性質があるため、それを使います。
ちょっと荒々しいですが、ナタで幹に傷をつけたりハリガネやバンセンを巻いて締めるなどの方法もあります。
根を切るのが一番優しいかもしれないですね。
スコップを少し研いでおくと切れやすくなります。
何度も同じ場所に刺すと根がグズグズになり腐りやすくなってしまうので、ザクッと切れたら他の場所に刺すようにしましょう。
剪定のやり方
剪定の方法二種類を書きます。
・基本剪定
・強く剪定
基本の剪定は、色々な木に使える剪定方法なので知識にしていただけたら嬉しいです。
強く剪定は、骨格を作り直す方法で落葉期にやります。
剪定時期
剪定時期は一年に二回ありますが、目的別です。
・12~3月
・6~7月
12~3月が剪定しやすいです。
落葉期なので葉が一枚もなく、枝の具合と芽の付き方も見やすいし虫もいないからです。
なぜ春~夏も剪定するんだろう?というのは、、
・飛び出している枝や胴吹き(どうぶき・幹から伸びている小枝)を切る
・実を充実させるため
です。
幹から出ている枝・実のつかない枝先に栄養を吸い取られないように剪定し、実の付く数を調節して一つ一つの実を充実させます。
摘蕾(てきらい)・摘果(てきか)と言い、蕾(つぼみ)を取ったり実を減らして一つ一つの実に栄養を行き渡らせるイメージです。
一枝一つの実にするとかなり甘くなるようですが、数が少なくなってしまうので実を多く取りたい場合は具合を見て調節してみましょう。
基本剪定と強剪定
二種類の剪定を書いていきます。
基本剪定
切る枝と切る位置は、、
・根元や幹から出ている枝
・主な枝から真上に向いている枝
・三本に枝分かれしている真ん中
・幹から見て外向きの芽を残す
この4つの方法を使って仕上げます。
最初にどのくらいの大きさにしたいかイメージしておきます。
幹を切って低くすることもできます。
この場合は、実の数が減るかもしれないのですがしょうがないです。
安全に収穫するのに低くすることも大事なことです。
イメージができたら要らない枝(不要枝・ふようえだ)を下から上に切り進めます。
不要枝の例は、、
この画像のような枝は木にとって無い方が良いかもしれないです。
かもしれないというのは、必要なところには枝を残して一枝作ることができるからです。
基本的には元から切って良い枝となります。
不要枝を取りながら上まで行ったら剪定を始めます。
上から剪定する理由は、、
・切った枝が下の枝に引っかかる
・引っかかりを落としながら下へ
・剪定をしながら木を一周して完了
この手順だと一回で剪定を終わらせる事ができます。
流れよく作業をすると疲れも溜まりにくいです。
下が砕石や草花などの場合は、ブルーシートを敷いておくと片付けがものすごく楽になります。
時間の短縮と体力の温存の両立が出来るようになります。
強剪定
強く切って骨格を整えたり、用途に合わせる剪定です。
この方法は、、
・高さを低くする
・収穫しやすくする
・その場所に合わせる
これらのために使います。
仕上がりのイメージより少し強めに切って、新しい枝が伸びそれを剪定して完了になるので、目標の大きさは来年以降の仕上がりです。
このように剪定すれば小さく作り直すこともできます。
落葉期に強く切るので切り口が乾きます。
心配な場合は、カルスメイトやトップジンMペーストなどの傷薬を塗ると切り口の乾きを緩和できるので、木に優しいと思います。
切り口から新しい枝が出てくる時と、切り口より下から出る場合があります。
後の手入れをこのようにすると枯れ枝がなくなって良いと思います。
カキは丈夫でなかなか枯れないですが、心配な場合は二回に分けて小さくしていきましょう。
一回目は、幹から出ている主な枝の半分の本数を短く剪定して、次の年で残りの枝を切って全体を小さくまとめる方法です。
一度にすべての枝を切らないので、木へのダメージは少なく済みます。
物置や車庫を置くためなど急ぎの理由がある場合は、そちら側を切って半分としても大丈夫です。
一回で済ませたい場合は、詰めちゃっても大丈夫です。
その場その時の状況で剪定方法を決めてみましょう。
まとめ
カキの高さを抑える植え方と実がならない対処法は、、
・根が下に行かないように瓦や石を埋めて邪魔をする
・スコップで根を切ってみる
剪定時期は、、
・12~3月がやりやすい
・6~7月は実の数や大きさを調節したい場合
剪定方法は基本剪定と強剪定で、、
・根元や幹から出ている枝
・主な枝から真上に向いている枝
・三本に枝分かれしている真ん中
・幹から見て外向きの芽を残す
・高さを低くする
・収穫しやすくする
・その場所に合わせる
状況に合わせて剪定方法を変えてみましょう。
強く切る場合は、、
切ったところが仕上がりではなく、そこから伸びた枝を剪定して目標の大きさに近づける
これらのことを臨機応変に使い、その場その時に合わせて作業します。
あまり気を使いすぎなくても枝が伸びてくれる木なので、剪定の練習にも良い樹種かなと思います。
とても柔らかい木だから切るのも負担は小さくなります。
でも、無理して腱鞘炎などならないようにしましょう。
木登りはとても危ない木なので、脚立を使って収穫するか高さを抑え高枝切りバサミなどで安全に収穫してください。
今回の剪定のやり方は、色々な樹種に使うことができるので試してみて「自分に合う方法」を見つけながら楽しんで剪定してみましょう。
読んでいただいた方の知識や技術にしていただけたら嬉しいです。
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