庭でよく目にする花のきれいな低木です。
仕上がりは、丸くしたり四角にもできます。
自由度が高く、一本できれいな形に見せたり寄せ植えにしてたくさんの白い花を楽しむこともできます。
庭に一本でもあればかなり見た目を変えることができます。
ドウダンツツジの特徴は、、
・剪定に強い
・あまり手間がかからない
・刈り込みでも剪定でも可能
・移植(いしょく・植え替え)にも強い
・根が深くないため掘りやすい
・白い花が垂れ下がっていてきれい
こんな感じです。
あまり虫もつかないのでデメリットは少ないと思います。
剪定のやり方はあまり難しくないので、なるべく流れよく作業するための手順や考え方を書いていきます。
自分で手入れしている場面を思い浮かべると、イメージしやすいと思います。
【剪定と刈込】ドウダンツツジを流れよくきれいに
最初に、剪定の時期はいつ頃がいいのかなどの特徴をまとめておきます。
このような特徴があります。
一つ心配なのが、渇きによる落葉なので雨が少ない時はたまに水を与えた方が良いです。
動物がのどが渇くのと一緒ですね。
剪定方法「刈り込み」
いきなり切り始めないで、遠くから眺めてどんな仕上がりにしようか考えておきましょう。
どんな形が良いかイメージができていれば後の作業も捗ります。
刈込なら丸とか四角とか、どの辺りで刈り込むかのラインをイメージしておくと楽になります。
枝を抜く剪定なら、枯れている枝を見つけたり、絡んでいる枝を見ておくと楽です。
刈込に使う道具
刈込みをする道具はほとんどの場合二種類で、、
刈込ばさみかヘッジトリマー(バリカン)
どちらでも大丈夫です。
刈込む強さは時期により変わってきます。
春なら強く刈り込めます。
丸坊主でも全然大丈夫です。
冬は枝の先に花芽がついているので、あまり強く刈ると花が咲かなくなります。
なるべく花芽を残したい場合は、飛び出して見える枝だけ軽く刈り込みます。
どちらの場合でも形を整えることが目的です。
刈込の流れは、、
下から上に刈り込むと流れが良いです。
なぜかは、、
・下の枝が一番弱い
・枝が引っかかりにくい
・中にゴミが入りにくい
・乗っかているゴミが落としやすい
この4つの理由から流れが良くなります。
刈込ばさみの場合
なるべく片方の腕だけ動かすと楽です。
動かす腕はどちらでも大丈夫です。
なぜ片方なのかは、、
・枝の伸び方に合わせて刃が入りやすくなる
・刃先がぶれなくなり揃いやすい
・腰より低い位置を刈る時も楽
ほとんどの枝が斜め上に伸びるので、刃が入りやすい角度を維持でき体勢も楽になります。
刈り込み作業はかなり疲れるので、体の負担を減らして作業をしましょう。
無理に片手じゃなくても両手が動いちゃっても大丈夫なので、徐々に慣れていきましょう。
ヘッジトリマーの場合
バリカンと呼ばれたりもします。
エンジンで動くものと、電気で動くものがあります。
ドウダンツツジなら電気で大丈夫です。
太い枝がないからエンジンを使うほど力が要らないからです。
刈込む順番は変わらずに下から上に刈ると楽にできます。
刈る時にちょっとしたポイントで、平らに当てるより少しだけ斜めにすると刃が当たりやすくなります。
イメージは、、
こんな感じで、少しの差だけど刈り残しと手間を減らすことができます。
なるべく一回で終わらせると疲労も溜まりにくくできます。
刈り込みのまとめ
・刈る前にどの辺りで刈るか決めておく
・時期が春なら強く刈れ、冬なら弱めに刈り揃える
・刈る時は下から上に
・「刈込んだらゴミを落とす」を2~3回繰り返す
・ヘッジトリマーは少しだけ斜めにすると刈りやすい
この5つは樹種に関わらず、刈り込みをする時に気を付けるポイントです。
コツを掴むと自然と最短距離で仕上げのイメージに近づけることができるので、疲れにくく終わらせられます。
ケガをしないように気を付けて刈り込みましょう。
剪定の場合
木ばさみと剪定ばさみを使って作業しますが、場合によってはノコギリも使います。
最初に剪定のイメージで、どんな感じにしたいかを見ておきましょう。
枝を抜いていくので今まで刈り込みでやっていたとしても大丈夫です。
剪定の時は少し難易度が上がりますが、なるべく簡単になる方法を書きます。
剪定のやり方
見るのは枝先ではなく「はみ出して見える枝の付け根」に注目します。
どこから伸びているのかを確認するだけで難易度が下がり、見え方が変わります。
絡んでいる枝を発見できるからですね。
絡んでいる枝がなくなれば半分終わったような感じです。
要らない枝が分かりさえすれば感覚的にものすごく楽になります。
その枝以外を剪定すれば完了です。
一番簡単な考え方は、「三本ある真ん中を切る」ことです。
大体の木の剪定でこの方法を使うので、これを知っていればだいぶ楽になります。
迷いが減るイメージです。
三本以上あるところは、枝を選んで伸ばしたい方に向けられます。
好きなところに枝を作ることができます。
剪定の流れは、、
・下から不要枝(ふようえだ・要らない枝)を元からきれいに切る
・剪定は上から始める
・枝分かれを探し三本ある真ん中を切る
・作りたい形を目指していく
・切った枝が引っかかったらちゃんと落とす
・途中もしくは最後に眺めて確認
・直しがなければ完了
この流れでやります。
不要枝は次のような場合です。
これらは木にとって無い方が良いかもしれない枝です。
かもしれないというのは、枝を作りたい場合は残してもいいということです。
基本的には切ってしまって大丈夫です。
もし、失敗してもまた新しい枝が伸びてきます。
剪定を上から始める理由は、高さが決まると横幅も決まりやすく引っかかりも落としやすいため、一回で作業を終わらせられるからです。
これをやるだけでかなり流れが良くなります。
高さと横幅を決めて下まで剪定し、木を一周すれば完了です。
最後に眺めて、必要であれば手直しをしましょう。
まとめ
今回のまとめです。
・ドウダンツツジは剪定にも移植にも強い
・剪定時期は、5~6月・11~3月
・花も紅葉もきれい
・落葉期以外で葉が落ちたら水をあげる
剪定方法と目安の決め方
・刈り込む前に刈るラインをイメージしておく
・花後すぐの刈り込みは強く刈れる
・冬の刈り込みは揃えるくらいにすると花芽が残る
・刈込ばさみの場合は片方の手を固定すると安定する
・下から上に刈るとゴミが残りにくい
・刈り込んだらゴミを落とすのを2~3回繰り返すときれいになる
ヘッジトリマーの場合
・やり方は刈込ばさみと一緒
・刃を平らに当てないで少し斜めにすると刈りやすい
・焦らず落ち着いてケガをしないようにする
剪定の場合
・どのような形にしたいか決める
・下から不要枝を切る
・高さが決まると横幅も決まる
・三本ある真ん中を切り二本にする
・三本以上ある時は枝を選んで二本にしてみる
・伸ばしたい枝があれば無理に二本ではなく、残しても大丈夫
・上から下に剪定すると一回で終わらせられる
・切ったら落とすを繰り返す
・最後に眺めて手直しして完了
これらのことを毎年繰り返していけば、自分の想うきれいに近づけることができます。
今年手入れした木を来年に見ると、また同じように枝がいっぱい伸びます。
でも、前回とは明らかに違う部分が見つけられると思います。
その変化を繰り返して「理想の形」に近づいていくので、剪定を楽しんでやっていけると思います。
変化のないものを続けるのは、なかなか難しかったりしますよね。
感覚的成長と木の雰囲気の変わり方を感じて、楽しみながら剪定してみてください。
ホームに戻っていただければ剪定のやり方や考え方・使う道具などをまとめてあります。
読んでいただいた方のお力添えができたら嬉しいです。
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