花を楽しめる時期が7~9月と長く、丈夫で育てやすい木です。
新しく庭に植える際の注意点として、花が1日で散ってしまうため花が咲く期間の片付けが大変です。
落葉もして落ち葉も出ますが、剪定は簡単な部類ですので練習にはすごく良いと思います。
ムクゲをきれいに保つための剪定方法や特徴などをまとめて、特徴→剪定方法の順で書いていきます。
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【ムクゲ】特徴ときれいに保つ方法
簡単にまとめると、、
花がきれいで長く楽しめて、剪定もやりやすいけど強く切ると日焼けの心配がある。
挿し木で簡単に増やすことができるが、虫が多いため植える場所を選び消毒が必要。
1日1回花が散るため、片付けをしないと木の下に花びらが積もるので、花の時期は大変かも。
木が柔らかく切りやすいので、練習には良いと思う。
こんな感じかなと思います。
剪定のやり方
・自然形の透かし剪定
・刈り込み風
・刈り込み
これらを順番に書いていきますね。
自然形の透かし剪定
剪定の方法は、、
・幹から出ている細かい枝を切る
・車枝(くるまえだ)を間引いて調整
・重なり合う枝、絡む枝はどちらかを切る
・枝分かれで3本の枝があれば真ん中を切る
・長い枝は元から切るか、途中で切っても大丈夫
・結構強く切っても大丈夫だけど注意が必要
主にこれらを使います。
これらは『剪定の基本』ですので、他の樹種でも使うことができます。
ムクゲは強い剪定にも耐えられるので、剪定の練習には良いと思います。
自然形を目指すと風通しが良くなり、虫のつき具合も軽減させることができます。
単純に枝数が少なくなれば虫のエサが減るイメージなのと、風通しが良くなると虫が住みにくい環境を作ることができるからです。
大きくなってしまった場合でも、強く切ることで大きさを調整できますが、ちょっと注意が必要です。
近年は、どの樹種も猛暑で幹が焼けたり雨が少なくて葉が渇いたりして木が弱り、場合によっては木が枯れてしまう事が増えています。
なので、小さく剪定したい場合は、徐々に小さくしていくのが良いのかもしれません。
木を小さくしていく過程の種類
木を小さくしていく過程は、、
・一気に小さく
・徐々に小さく
この2種類ですが、徐々に小さくの途中で一気に詰める方法もあります。
一気に小さく
仕上がりの高さ・長さで切ります。
この方法は、なるべく3~4月にすると良いと思います。
極寒の時に強く切ると、切り口が乾燥してひび割れたり、寒さで切り口が痛んだりするためです。
春先なら暖かくなってきているし、新しい芽が伸びて切り口に直射日光が当たらないように日陰も作ってくれます。
木にとって回復が早い時期に剪定するとダメージを引きずらないイメージです。
徐々に小さく
仕上がりの高さにするのに二年以上かける方法です。
・最初の剪定で、最終目標の高さより上で切って枝や芽の数を増やしていく
・二度目の剪定は、前回の切り口より下で切る
任意の高さになるまでこれを繰り返していきます。
一気に切るより心配は減ります。
枝数を増やすことで木が弱りにくくなりますし、形を作りやすくできて一石二鳥ですね。
その木その場所に合わせて、どのくらいの大きさや形が良いかを考えてみましょう。
刈り込み風
刈込み鋏やヘッジトリマーを使わない方法です。
枝を透かしながら枝先を切り揃えるイメージです。
ムクゲの枝の出方は上に向きやすいため、この手入れを繰り返していくと卵のような形になっていきます。
幹の近くがスッキリして輪郭はしっかり出るので簡単できれいです。
幹や幹の近くから出ている小枝を全て切って、枝先は任意の長さで切って大きさを決めることができます。
この時にちょっと気を使いたい場合は、枝先を切り揃える時に芽の向きにこだわってみるのも面白いと思います。
他の樹種でも使う方法なのですが、芽の向きを揃えるように切っていきます。
芽の向きが揃うと枝の向きも揃うため、統一感が出てきれいに見えるようになります。
枝の向きが揃うと剪定のしやすさも感じられると思いますので、お時間のある時に遊びながら剪定してみてください。
小さいところにこだわるのも、意外と楽しいですよ!
刈込み
刈り込み鋏やヘッジトリマーで形を整える方法です。
これが一番簡単な方法で、形が整ってきれいです。
刈込みのコツは、、
・一通り刈り込んだら引っかかった枝を落し、仕上げの刈り込みをする
これを繰り返していくと、片付けまでの流れが良くなります。
枝が引っかかったまま刈り込むと、切った枝を何度も切ってゴミが増えるため片付けに手間がかかる可能性があります。
刈り込み鋏やヘッジトリマーで切れるくらいの太さか、枝先を揃えるくらいに刈り込んでみましょう。
任意の大きさにできるのも、作業を楽にするポイントだと思います。
丁寧に見えるようにする
刈り込みをするだけでもきれいなのですが、中の細かい枝を元から切るとさらにきれいに見えます。
刈込んだ輪郭の枝から葉が出て、中が透けて見えるため風通しよくスッキリしたイメージになります。
中の枝がゴチャゴチャしていると、枯葉が積もっているところや枝と枝の間に虫が住みやすい環境を作ってしまいます。
少しでも中をスッキリさせておくと、虫が住みにくい環境を作れるし見た目も良くなりますね。
まとめ
今回の記事は、木を手入れする時に使える方法でムクゲに限ったことではありません。
大体の木で使える方法ってことですね。
枝を透かして芽の向きや枝の向きを揃えたり、刈り込んだ後に中の小枝を切ってスッキリ感を出したり色々できます。
これらの方法を使い、自分の感覚とやり方で好みの剪定を作っていく感じです。
ある程度の剪定の基本はありますが、剪定する人の感覚はみんなそれぞれ違います。
みんな同じなら個性が無くなってしまうので、自分のやり方で大丈夫ですからね。
あまり固く考えずに楽しみながら剪定してみるのが一番だと思います。
簡単な方法や手間のかかる方法を試して「遊びながら自分のやり方」を探してみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ホームには、剪定に必要な道具や剪定のやり方がまとめてありますので、お時間のある時に読んでいただきお力になれたら嬉しいです。
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