刈り込み手入れをするときに
「どこまで刈り込んでいいかわからない。」
「どうやったらキレイになるんだろう」
という悩みについて書いていきます。
自分で刈り込みする時のことを想像しながら読んでいただければ、イメージしやすくなると思います。
低木や生垣の刈込み手入れ(目安の高さ1.5m以下)
低木の基準は高さが1.5m以下といわれることが多いです。
生垣や寄せ植え、1本1本植えてある丸形のツツジ類・ツゲ・タマイブキなど色々ありますが、大体が自分の身長より低く仕立ててあるものです。
生垣とは、一般的に木を一直線に並べて植えて壁を作る仕立て方
寄せ植えとは、小さな木を何本もまとめて植えて1つの大きな丸や四角を作る仕立て方
このような作り方の例を紹介します。
ツツジ類の刈込み(寄せ植え丸型)
ツツジ類は生垣以外ならできます。
ツツジ類の刈り込みは、花の時期が4月~5月なので咲き終わるまで待ってもいいのですが、来年のための手入れとすると8割くらい咲いたら刈り込みを始めても大丈夫です。
花がもったいないと感じてしまうかもしれませんが、8割咲くころには新しい芽が伸びてきているので木の大きさを保つためと、来年の花芽を残すことが同時にできます。
大きくなりすぎたものを小さくするのも5月下旬~6月に丸坊主になるのも気にせず小さくすることが出来ます。葉がなくなっても新しい芽が出ます。
刈込鋏で切れないほど太い枝は剪定鋏を使用しましょう。
ベニカナメの生垣(生垣)
強い木なのでいつ刈込んでも大丈夫です。
4月頃に刈込むとすぐに新しい枝が伸びて真っ赤に染まります。
基本的にはどこで切っても大丈夫なので、大きくなった場合でも簡単に小さくできます。
生垣に使われることが多いです。
ベニカナメなら一年に一回手入れをすれば大丈夫ですが、レッドロビンだと元気が良すぎて年二回手入れをしないと大きさを保てず大きくなってしまいます。
カンツバキの寄せ植え(寄せ植え四角)
カンツバキは花がきれいな木なので、花が終わった後に手入れをします。
花は地域により多少の違いはありますが、11~2月頃に咲きます。
なので、3~5月辺りで手入れをすればまたその年の冬に咲きます。
寄せ植えなら刈り込みですが、1本植えて剪定できれいに仕立てることもできます。
ドウダンツツジ(1本の丸型)
5~6月に花を付ける落葉低木です。
花が終わったら強めに刈り込んでも大丈夫です。
暖かい時期なのですぐに新しい芽が出てきて花芽をつけます。
新しく伸びた枝の先に花芽があるので、夏以降は手入れを控えましょう。
手入れする場合は、長く飛び出している枝だけ切りましょう。
例はこんな感じですが、色々な木で色々な作り方ができるので樹種ごとの記事で書いていきます。
腰道具があると、太くなった枝を仕上がりラインより中で切るのが楽になります。
使う道具は下の記事で紹介してますので、参考にしていただけたらと思います。
刈込みを始める前に仕上がりをイメージする
刈込みを始める前に離れた位置から高さや幅がこのくらいならきれいに見えそうだとイメージをします。
先にこれをやっておくことで、刈り込んだ時のラインをまっすぐに仕上げるとともに、ラインからはみ出している太い枝を見つけやすくなります。
仕上がりイメージは、葉が付いているけど向こう側の景色が少し見えるくらいがきれいに見えます。
刈込は下から上に向かって刈る
低木・寄せ植え(高さ1.5m以内)
下から上に向かって手入れをするのは、刈り込んだ枝を引っかかりにくくするためだったり、イメージしておいたライン・はみ出している太い枝を見つけやすくするためです。
最初に刈り始めたところから一回りして刈り終わるのが流れよく作業を終わらせるコツです。
上から刈り込むと、一度刈り込んだ枝が引っかかりそれをまた刈り込んでゴミを増やしていったり、木の中の方に入り込んでいってしまったりで片付けがかなり大変になってしまいます。
それと引っかかりによって木の仕上がりラインが隠れてしまい分かりづらくなります。見づらいと手間がかかり余計な時間と体力を使うことになります。
大きな丸型の刈り込みは、刈り込み鋏を反対(裏返し)に持つとキレイなラインにできる場合もあります。
生垣の刈り込み方(高さ1.5m以下)
低木・寄せ植えとそれほど変わらないのですが、生垣は横の面を下から上に刈り込んでいき、上の面へと仕上げていきます。
太い枝は仕上がりラインより中で切ります。
大きく変わるのがまっすぐな平らにしなければならないことです。これが言葉でいうより難しいです。 特に目立つのが上の面(天端(テンバ))です。
まっすぐ刈り込むときには、離れた位置から見て最初から最後までが一直線の平らになるように、目印を作りましょう。
窓の上や下のラインだったり、周りの景色の水平・垂直なものを目安にして仕上がりのイメージをしてみてください。
枝の伸び方が強いところと弱いところがあるので、切りすぎたり切らなすぎたりせず、とにかくまっすぐ平らに刈り込む。毎回これを繰り返すことで平らになります。
ヘッジトリマー(バリカン)を使う場合
仕立て方が丸でも四角でも、刈り込んだ枝が木の上に残ってしまいます。
なので、刃を1回通したら刈り込んだ枝を取り除くようにしましょう。
刈り込んだ枝が残ったまま刈り込むと木の中の方にたくさんの枝や葉が入って、片付けの時に無駄な時間がかかります。
ヘッジトリマーには片刃タイプと両刃タイプがあります。
片刃タイプには集草板がついていて、刈りながら枝や葉を集草板が集めてくれて下に落とすことが出来ます。それでも多少は残ってしまいますがすごく便利です。
両刃タイプは生垣を平らに仕上げたり、平べったい丸型のタマイブキ、玉散らしのツゲ・チャボヒバ・ヒマラヤスギなどの葉の密度が濃い樹種にも使えます。
種類が豊富なのでどのタイプが、使い易い・性能・値段などを他の記事でまとめておきますので見ていただけたらうれしいです。
まとめ
ポイントとなる部分はこんな感じです。
ツツジ類の刈り込みのところで少し書かせていただきましたが、樹種ごとに剪定のおすすめ時期はありますが、一番簡単な考え方は花や実が終わった後の剪定や刈り込みです。
すべての樹種に言えることではないのですが、木を切るということの勇気になると思います。
樹種ごとの詳しい剪定方法や、植木の手入れ、庭の悩みに合った便利な道具や機械の紹介をしていきたいと思います。
読んでいただいた方の知識にしていただけたら嬉しいです。
ホームに剪定で使う道具や片付けまでの一連の流れがまとめてありますので、参考にしていただけたら嬉しいです。
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