この記事では、、
・添え柱支柱
・竹の一本支柱
・綾掛け(あやがけ)イボ結び(男結び)
の手順や縛り方を写真と絵と動画でまとめました。
この3つは支柱の基本になるので、やり方を覚えておけば二脚鳥居支柱(にきゃくとりいしちゅう)や八掛け(やつがけ)にも応用が利くので、練習にはちょうどいいと思います。
ハリガネの縛り方と男結びのやり方も書いてありますので、読んでいただいた方の知識にしていただけたらと思います。
男結びの練習は、椅子の足や机の脚などの棒ならどこでもできるので、読みながら試してみるのもいいと思います。
一本支柱【男結び】 立て方・縛り方を写真と絵と動画で分かりやすく
それぞれ支柱の種類で手順が少しだけ変わるので、簡単になる手順を書いていきます。
添え柱支柱
添え柱支柱は、苗木や幹が細い木で使います。
使う道具は
- スコップ
- ハサミ
- 金づち・木づちなど
- 麻縄(あさなわ)
- 園芸支柱イボ付き等
この5つです。
木を植える時に少し大きめに掘ると、木に優しいです。
支柱を挿す時に幹のすぐ横に挿すため、根があまりない部分を探して挿しましょう。
挿す時に固い時は、上から金づちなどで軽く叩けば入ります。
根の下より深く挿すようにすると倒れにくくなります。
埋め戻して水をたっぷりあげてください。
植穴いっぱい、水たまりになるようにするのが理想です。
土の中の空気を抜いて、根と土に隙間が空かないようにするためです。
木が小さいから縛り方にこだわりはいらないので、ほどきやすいようにちょうちょ結びで良いと思います。
最後に整地して地面をきれいにして完成です。
木がよほど小さい場合は支柱を付けなくても大丈夫だと思います。
竹の一本支柱
高さ2.5mくらいまでの木に使います。
落葉樹なら支柱と幹が見えて、比較的に作業がやりやすいですが、ツバキなどの常緑樹だと結構苦労します。
なので、ここでは常緑樹を植えることを例にしています。
使う道具と材料は
- スコップ
- 木づち・樹脂ハンマー等1つ
- タオル
- ノコギリ(竹用が楽だけど無ければ何でも大丈夫)
- 圧着ペンチ
- シュロ縄
- ハリガネ18番(型の番号で太さが違います)
- 木ばさみ
- 4mの竹1本もしくは2mの竹2本
- 杉皮(すぎかわ)人工杉皮が安い
この10種です。
ノコギリは竹引きという竹用のものがあり、刃が細かく薄いので引っ掛かりが良く切りやすいです。
木を切るノコギリだと刃が荒いため、横に滑るので気を付けてください。
シュロ縄は、一本出しと二本出しがあり、色は茶色と黒があります。
まだ木があまり大きくないため一本出しでも大丈夫です。
黒いものは着色がしてあり手が黒くなりますが、なんとなく見た目が良いので好みで良いと思います。
ビニール素材のシュロ縄は自然に還らないため、木が成長したら外さないと幹に食い込んでしまいます。
杉皮は幹を守る役割をします。
シュロ縄を縛る位置の幹に巻き、皮が剥けないように保護します。
人工のものでも2~3年くらいでボロボロになり自然に還ります。
2年後には根もしっかりしていると思うので、手入れの時に揺らして具合を見て、切り枝と一緒に片づけてもいいです。
1.竹を次のように切ります。
一番最初に作っておくとやりやすいです。
2.木を植穴に入れてみます。木の位置に合わせて支柱をするためです。
3.木の位置が決まったら木の幹に添って竹支柱を挿して角度を見てみましょう。
このようにして地面に目印をしておきます。
4.目印の部分を10~20㎝程の深さで掘ります。
この時に細長く掘らないと後の工程の「根杭を挿す」ところでやりづらくなってしまいます。
こんな感じです。
5.先ほど決めた角度で木づちや樹脂ハンマーで軽く叩いて挿しますが、注意が必要です。
竹の頭を直接叩くと割れたり、皮が剥けたりしてしまうからです。
このようにタオルなどのクッションを入れると守られます。
6.余った竹で根杭を作り支柱と交差するように挿して、ハリガネで縛ります。
ここでポイントがあります。
ハリガネを巻く場所の竹に切り込みを入れ、皮を剥いて引っ掛かりを作ります。
でもいきなり切り込みを入れると失敗するので、シュロ縄を巻いて左右にシュッシュッと動かして目印をつけてからやると良いです。
このやり方は幹を縛る時にも使います。
竹はツルツルしているのでこれをやっておくと、縛り目がずれないようにできます。
竹の一本支柱 ここまでを画像で
引っかかりを作るとズレにくくなりますが、やらなくても大丈夫です。
後は縛れば完了です。
根杭(ねぐい)の縛りを毛糸で
ハリガネの巻き方は次のように巻きます。ハリガネは半分折りで使います。
画像では二色の毛糸を使って説明しています。
これをハリガネでやります。
根杭をハリガネで
ハリガネの長さの目安から縛り終わりまで画像を貼ります。
この折り目が真ん中・半分折り部分です。
ある程度の加減で止めましょう。
これでガッチリ締まります。そしたら埋め戻しましょう。
竹と木を縛る
7.幹に杉皮を巻いて支柱としっかり縛ります。
一回目の下に並べていきます。
イボ結びのやり方は下にあります
この縛り方をすると締まるため、風が吹いて木が揺れてもずれないようにできます。
でも、一番の理由は「木と支柱が固定されて倒れなければ大丈夫」なので、ちょうちょ結びでも平気です。
8.水をたっぷりあげながら土を入れていくと、空気が抜けて根と土がくっつきやすくなります。
この時に、余った竹を根の周りに突き刺したりかき混ぜたりすると土が入りやすくなったりします。
たぶん普通は植えてから支柱をすると思うのですが、ここでは先に支柱をしました。
縛ってから水をあげると木が沈むため、支柱に力がかかり動かないようになるため根と土を着きやすくし、成長の促進につなげる目的です。
9.表面の水がひいてきたら、きれいに整地をして完了です。
下の記事で植える時の注意や植える手順をまとめておきましたので、お時間がありましたら読んで知識にしていただけたら嬉しいです。
植え方はここに書いてある手順と少し違い、「植えてから支柱をする場合」となっています。
どちらが正解とかはないので、やりやすい方法が1番だと思っています。
綾掛け
縦と横の棒が交差している部分の結束に使います。
あまり難しい縛り方ではないので、覚えやすいと思います。
段ボールをまとめる時の縛り方に似ています。
後ろから見てみます。
イボ結び
違う角度でやります。
まとめと動画
今回の覚えておくことは、、
この3つを覚えておけば他の支柱を付ける時も応用が利きます。
今回の記事の動画です。
他の支柱については他の記事で紹介していきたいと思っています。
木を植えたら剪定をしなければならないので、ホームに戻ると用意する道具や剪定のやり方をまとめてありますので、参考にしていただけたら嬉しいです。
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