ザクロの実は、健康と美容に効果があるスーパーフードと言われています。
自律神経やホルモンバランスを整える働きがあるみたいですね。
そんなすごい効果を持つザクロが「庭で採れたらいいな!」と考えることもあるかと思います。
なので、簡単にイメージをまとめてみると、、
・植える場所はどこがいいだろう?
・トゲで剪定が大変そう
・成長(枝の伸び)が意外と早い
・本当に実がなるのかな?
こんな感じに感じる方がいると思います。
ザクロのイメージから考えられる悩みや対処法などをまとめて書いていきたいと思います。
特徴→植え方→剪定時期・剪定方法→片付け作業の注意と対策、このような順で書いていきます。
自分が作業をしている場面や場所をイメージしながら読んでみると、分かりやすいと思います。
ザクロの特徴
ザクロは果樹としてだけでなく、観賞用の庭木としても楽しめる植物です。
特徴的な紅色の実は美味しいだけでなく、ビタミンCや抗酸化作用が豊富で、健康にも良いとされています。
初夏には美しいオレンジや赤の花を咲かせ、秋には鮮やかな実をつけるため、庭の彩りにも役立ちます。
ザクロの植え方
ザクロは、日光を多く浴びるほど花付きが良くなり、実もより大きく育ちます。
植え付けのポイントを以下にまとめました。
植える場所を選ぶ
日当たり
日向が適しています。半日陰でも育ちますが、日がしっかり当たると実つきが良くなります。
水はけの良い土壌
ザクロは乾燥に強いため、水はけが良く、通気性のある場所を選びましょう。
風通し
病気や害虫対策として、通気性が良い場所をおすすめします。
土壌準備
ザクロはあまり土質を選びませんが、水はけの良い土壌での成長が望ましいです。
植え付け前に腐葉土や堆肥を土に混ぜると、栄養が豊富で理想的な土壌環境になります。
植え付け時期
適切な植え付け時期は、春(3月~4月)か秋(10月~11月)です。
春植えではすぐに根が動き始め、秋植えでは寒い季節に根が定着し、春からの成長期に備えます。
植え付け手順
穴を掘る
根鉢の2倍程度の幅と深さの穴を掘ります。
そこまで大きく掘れない場合は、1.5倍くらいでも大丈夫です。
土を準備する
掘り出した土に腐葉土や堆肥を混ぜ、栄養を補充します。
植える
腐葉土や堆肥を混ぜ合わせた土で埋め戻す際、根鉢の上部が地面と同じ高さになるように植えます。
水やり
植え付け後はしっかりと水を与え、根を安定させましょう。
掘った穴の中が水浸しになるように、土を埋め戻しながら水をたくさんあげてください。
これは、土中に隙間を残さないための方法で、水と土で空気を地上に押し出す方法です。
根と土がくっついて根が張りやすくなるための準備だと考えてください。
その後は土の乾燥具合を見ながら適宜水やりをします。
ザクロの剪定時期と注意点
ザクロは成長が早く、放っておくと枝が込み合って実の収穫や剪定が大変になってしまいます。
年一回剪定する場合は、12月~2月
年二回剪定する場合は、6月~7月
これを目安に剪定してください。
適切な剪定で風通しを良くし、健康的な成長を促しましょう。
剪定時期
剪定に適した時期は、主に初夏(6月~7月)と冬(12月~2月)の2回です。
初夏の剪定
花が終わった直後に行います。翌年の花芽に影響が少ない時期ですがこの後に収穫が待っているので軽く切るくらいです。
花が咲いていた枝を切ると実が付かなくなってしまうため、意外と難しいかもしれません。
切る枝は、花芽が付いていなく飛び出して見える枝や、混みすぎていて手が入れられない部分などを切ってあげると良いと思います。
実をならせるためのポイントで「梅雨時期に自分の手で受粉させてあげよう」というのがあります。
上手く受粉できていないと実がならないので、筆や刷毛で優しく花の中心あたりをナデナデして、他の花に塗ってあげる手助けをしてみましょう。
冬の剪定
樹形を整えたり、長く伸びすぎた枝や込み合った枝を間引くために行います。
この時期に木が休むため、形を整えたり絡んでいる枝の整理をしてあげてください。
ここからは、剪定のやり方です。
剪定のやり方
文字だけだとイメージがしづらいので、画像を貼りながら書いていきます。
眺めた時に要らなそうな枝
画像のような枝を探してみましょう。
近くで見ると分かる枝や少し離れたほうが見えやすい枝があるので、いろいろな距離や角度から眺めてみてください。
最初にこれをやっておくと、後の剪定がかなり楽になります。
まずは要らない枝を切れば悩む時間を減らすことができます。
三本の枝があれば真ん中を切る
ザクロは、枝の出方が素直で分かりやすいです。
上の画像のように伸びる可能性が高いので、真ん中を切るようにすると簡単に形が整えられます、
このやり方を少し変えると自由に枝を作ることができます。
上向きの枝を途中で切る場合、枝は外向き
上向きの枝を切るときは、残す枝の向きを外向きにすれば大丈夫です。
残した枝を育てると、新しく枝を作ることができます。
新しく枝を作れれば他の部分の枝を減らすこともできます。
枝を減らしたり他の枝を育てたりして、自分の好きな形を作ることができます。
一番上の輪郭も同じ
木の一番上は、強い枝が出やすく形が崩れやすいです。
その場合でも真ん中の枝を切っていけば形が整います。
「真ん中を切る」という考え方は、植木手入れの基本であり剪定を簡単にする方法です。
剪定の基本についてもう少し詳しく知りたい方は、お時間のある時に下の記事を見てみてください。
その他剪定に共通すること
枯れ枝や病害枝の除去
木の健康を保つため、まずは枯れた枝や病害虫に侵された枝を切り取ります。
徒長枝の剪定
長く伸びすぎた枝は樹形を乱すため、必要に応じて根元から切り落とすか、1/3程度の長さまで切り詰めます。
込み合った枝の間引き
枝が密集している部分を間引き、風通しを良くします。
実を採りやすくする場合
実が収穫しやすいように、高さを低くして横に広がるように育てていくと良いと思います。
トゲへの注意点と安全な剪定作業
ザクロには鋭いトゲがあり、剪定作業時に注意が必要です。
特に込み合った枝を剪定する際は、厚手の手袋や防護具を着用することで、ケガを防ぐことができます。
厚手の手袋
薄手の手袋ではトゲが貫通する可能性があるため、厚手の皮手袋を使用しましょう。
長袖・長ズボンの着用
肌が露出している部分にトゲが当たらないように、体を守るための服装を心がけてください。
安全メガネの着用
特に顔にトゲが当たる可能性がある場合は、安全メガネの使用もおすすめです。
剪定後の片付け
剪定が終わった後は、トゲのある枝の片付けも慎重に行うことが重要です。
片付け時も手袋を着用し、トゲを扱う際は安全に気を付けましょう。
トゲの処理
片付ける前にトゲを切り落としておくと安全です。
トゲの先端だけ切れば少し切れば大丈夫です。
適切な処分
剪定した枝は、他のゴミと混ざらないようにして、市町村の決まりを守って処分しましょう。
もしくは、切り枝処分を受け入れてくれる施設があるので、そちらに持ち込んでも良いと思います。
受け入れは「1㎏○○円」と書かれています。
切り枝が少ない時はゴミ出しをして、量が多い時は施設に運ぶか回収に来てもらうのが効率が良いと思います。
まとめと幹の根本の注意点
ザクロは鮮やかな花と実が魅力的な果樹ですが、トゲがあるため、植え付けや剪定の際には安全に配慮することが大切です。
ケガをしないように十分気を付けてください。
定期的な剪定を行い、風通しを確保しながら、健康的で美しい樹形を保ちましょう。
このイメージのように、地面に一番近い部分に腐りが入って穴が開いてしまう場合があります。
この場合すぐにすぐ枯れてしまうことはありませんが、もしこのような事態になったときに確認しておいた方が良いことは、、
・幹のどのくらい中まで腐りが入っているか目で確認
・手でグッグッと幹を押してみる
根元が動いてしまう場合は危ないと判断ができる
・ちょっと動くくらいなら大丈夫な可能性が高いですが、注意はしておいてください
根元が浮いてしまうよう状態ならかなり危険なので、伐採を検討してみましょう。
そこまで強く揺れなければ、剪定を繰り返して低く育ててあげると長持ちすると思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。ザクロの栽培や剪定に挑戦する際に、この記事が参考になれたら嬉しいです。
ホームに戻っていただければ、剪定を初めてやる方でもできるようになるやり方がまとめてありますので、お時間のある時に少しずつ読んでいただけたらと思います。
ヒントになれるようなことが書いてあるかもしれないので、感心や共感できるところを吸収していってください。
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