ピラカンサは、きれいな赤やオレンジの実と鋭いトゲが特徴的な木です。
秋から冬にかけて色鮮やかな実を楽しめるため、生垣や庭木として人気がありますが、トゲが鋭いため剪定には注意が必要です。
ここでは、ピラカンサの特徴・剪定時期・剪定方法・トゲへの対策や片付けのポイントについて書いていきます。
ピラカンサの特徴
ピラカンサは常緑低木で、春には小さな白い花を枝ごとにたくさん咲かせ、秋には赤やオレンジの鮮やかな実をつけます。
実は見て楽しむこともできますが、鳥たちにとって貴重な食料源であり、庭に多くの野鳥が訪れることもあります。
ピラカンサは丈夫で手入れがしやすいですが、トゲが厄介なのと枝が固めなため、剪定作業には注意が必要です。
ピラカンサを購入して植えるところから書いていきますね。
ピラカンサの植え方
ピラカンサを健康に育て、美しい花や実を楽しむためには、適切な場所と方法で植えることが重要です。
以下に、植え方のポイントをまとめました。
植える場所を選ぶ
ピラカンサは日光を好む植物です。
日当たりの良い場所に植えることで、花付きが良くなり、実もより鮮やかな色になります。
また、ピラカンサは乾燥に強いですが、水はけが悪い場所に植えると根腐れの原因になるため、水はけの良い場所を選びましょう。
日当たり: 日向を好むが、半日陰でも育つ
風通し : 通気性が良い場所で病気や害虫の発生を防ぐ
日当たりがよく、空気がこもらない場所なら大丈夫ってイメージです。
土壌準備
あまり土質を選びませんが、水はけの良く栄養のある土壌での成長が良いと思います。
植え付けの前に、腐葉土や堆肥を土に混ぜれば栄養の確保はできます。
でも、酸性土壌でも育つため、特別な土壌調整はしなくても大丈夫です。
土壌: 水はけの良い場所が最適
肥料: 植え付け前に堆肥や腐葉土を混ぜて栄養を補充する
土に極端に石が多い場合は、石を取り除いて堆肥などを混ぜると良いと思います。
植え付け時期
春に植えた場合は、植えてすぐに根が成長を始めます。
秋に植えた場合は、寒い季節の間に根がゆっくりと成長し、春からの成長期に備えます。
特に秋の植え付けは、気温が安定しているため、根が定着しやすいと思います。
これ以外の時期がダメなわけではないので、目安にしてみてください。
植え付け手順
穴を掘る
ピラカンサを植える場所に、根鉢の2倍くらいの幅と深さの穴を掘ります。
大きめに穴を掘ると、土がほぐされて根が張りやすくなります。
土を準備する
掘り出した土に腐葉土や堆肥を混ぜ、栄養を補います。
植える
植える際は、根鉢の上部が地面と同じ高さになるように注意しながら植えます。
水やり
植え付け後は、しっかりと水を与えて根を落ち着かせます。
その後は土の乾燥具合を見ながら水やりを行います。
雨が少なかったり日差しが強いときは、気にしてあげてください。
生垣としての配置(防犯用)
ピラカンサのトゲを活かして生垣として植える場合、1ⅿ間隔くらいで植えれば大丈夫です。
植えた後に高さを調節して、隣同士の枝が込み合うように横に伸ばして、生け垣になるように剪定をしていきましょう。
間隔が狭すぎると成長した際に風通しが悪くなり、病気の原因になったり剪定がやりづらくなります。
剪定時期
ピラカンサは成長が早いため、剪定をしないと樹形が崩れたり、枝が太くなって切りづらくなってしまうことがあります。
剪定に適した時期は、主に初夏と冬の2つです。
初夏の剪定(6月~7月)
花が終わった直後に行います。
この時期の剪定は、翌年の花芽に影響が少ないです。
冬の剪定(12月~2月)
寒い時期に行う剪定では、樹形を整えるために、長く伸びた枝と込み合った部分の枝を間引きます。
強く切りすぎると花が少なくなったり咲かなかったりしますが、新しく伸びた枝を育てればまた咲くようになります。
幹や幹に近い部分の細かい枝を切って、枝先の長い枝を元から切る軽めの剪定をします。
トゲへの注意点
トゲは、剪定や植える時に注意が必要です。
特に剪定中は、危ないです。
なので、トゲでけがをしてしまうかもしれないと予想できる場所では、先にトゲの先端か元から切っておくようにしてみましょう。
手を入れる部分や体がぶつかる場所に気を付けて作業してください。
厚手の手袋を使用
薄手の手袋ではトゲが貫通してしまう可能性があるため、厚手の皮手袋を使うとケガをしてしまう危険を減らすことができます。
長袖・長ズボンの着用
肌が露出している部分にトゲが刺さるとケガをするため、作業の時は長袖・長ズボンを着用して体を守ります。
安全メガネの着用
特に込み合った枝を剪定する際は、覗き込んだ時に顔にトゲが当たるかもしれないので、安全メガネを着用することも考えておきましょう。
緩い場合は、軍手をしてからこの革手袋をすると便利です。
曇らずかけ心地がいい保護メガネです。
ピラカンサの剪定方法
剪定は木の形を整え、風通しを良くするだけでなく、健康的な成長を促進するために重要な作業です。
ピラカンサのトゲの向きに注意してみてください。
幹から外向きにトゲを残すと、その向きに枝を作ることができます。
この方法は、どの木でも使える考え方です。
以下に、基本的なピラカンサの剪定方法をまとめました。
枯れ枝や病害枝の除去
枯れ枝や病気の枝は、木の健康を損なう原因となるため、最初に取り除きます。
これにより、新しい芽が出やすくなり、風通しが良くなります。
徒長枝の剪定
ピラカンサは成長が早く、徒長枝(長く伸びすぎた枝)ができやすいです。
これらの枝は風通しを悪くし、樹形を崩す原因となるため、要らない場合は根元から切り落し、残して枝を作る場合は1/3程度の長さまで切り詰めます。
込み合った枝の間引き
木の中心部で枝が密集している場合は、風や光が十分に行き渡らなくなり、病気の発生を招く可能性があります。
込み合った枝は間引き、空気の流れを良くすることが重要です。
樹形の整え方
生垣としてピラカンサを使う場合、高さと幅を均等に整えるため、伸びすぎた枝を剪定します。
特に上が広がりやすいため、目標の高さを保つように剪定を行います。
剪定後の片付け
剪定が終わった後は、トゲのある枝を適切に処理する必要があります。
トゲが鋭いため、片付けの際も手袋や防護具の着用が必要です。
トゲの処理
集める時に握る部分や紐でまとめる部分は、先にトゲを切っておくと安全です。
手袋を使用
剪定と同様に、片付け作業中も手袋を着用して怪我を防ぎますが、紐を結ぶときは薄手の手袋でも良いと思います。
適切な処分
剪定後の枝は市町村の指示に従って適切に処分します。トゲがある場合は、他のゴミと混ざらないようにすると回収業者の方も安全かもしれないです。
まとめ
ピラカンサは、色鮮やかな実とトゲが特徴の魅力的な庭木ですが、定期的な手入れと安全な作業が必要です。
剪定や植え付けの際には、トゲに注意しつつ、適切な時期と方法で行うことで、きれいな形が維持できます。
剪定の際にはトゲに注意し、安全に作業をしてください。
ホームを見ていただくと、剪定に使う道具や剪定の基本についてまとめてありますので、お時間のある時に見てみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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