
つる草の中でもすごく刈りにくいのが「クズ」というつる草です。
クズはすごく伸びが良く、茎がロープのように太くなり丈夫で、伸縮性もあるため引っ張ってもなかなかちぎることができません。
肩掛け式の草刈り機を使っていても、ツルの重みで刃の回転が止まってしまうほどです。
それでも機械を振り回していると、機械のハンドル部分が折れてしまう場合があります。
機械が壊れてしまう場合と、無理をして体を痛めてしまう危険もあります。
これらの面倒をなくすために、なるべく簡単に作業ができる方法をまとめていきます。
どのように刈ると楽なのかは、、
・ツルの先端付近から刈る
・上から崩して細かくする
・刃をほぼ縦にして刈っていく
・ツルを下から持ち上げてチップソーの刃を当てる
こんな感じです。
どんな方法かを順番に説明していきます。
手書きのイラストで申し訳ありませんが、画像も貼りながら書いていこうと思います。
【つる草の刈り方】肩掛け式草刈り機でなるべく簡単に刈る方法【チップソー・ナイロン】
最初にちょっとだけ注意点を書いておきます。
草刈り機は、慣れてくると使い方が乱暴になってきて、かなり強い力で左右に振り回してしまうかもしれません。
強い力で振り回せば、重たい草もどんどん左に寄せながら刈り進めることができます。
その強い力で振っているときに、草に埋もれて見えない石や切り株に当たると大変です。
石に勢いよく当たればチップソーの刃が取れて、目にもとまらぬ速さで飛びます。
体に当たれば結構深い傷を負いますし、ガラスに当たれば割れてしまいます。
切り株に当たった場合も、チップソーの刃は飛ばないかもしれないですが取れてしまったり、キックバックで刃が跳ね返されて思わぬ方向に機械ごと体を持っていかれてしまいます。
キックバックは、転倒して自分が大ケガをしたり、もし近くに人がいたとしたら刃がその人に当たってしまうかもしれません。
何をするにも力の入れすぎや焦りは危険ですので、ある程度の力でなるべく楽に作業をする心の余裕と体を痛めない努力をして、安全に効率よく作業するように心がけていきましょう。
ケガをすると自分も大変だけど、身近な人に心配かけたりしてしまいますからね。
ここから本編です。
ツルの先端付近から刈る
この方法が使える場所は、ツルが重なりあっていない場所です。
通路に伸びてきている先端から刈るイメージです。
ツルに厚みがなければ大丈夫です。
ツルの先端から刈る理由は、、
・ツルを短くして絡まなくできる
・重みもなくなる
・先端から奥へ順序良く刈れる
こんな感じです。
ツルの中に刃を突っ込んでいくと、回転部分に絡んだり重みによって刃の回転が落ちて力を発揮できません。
その状態で刈り終わったとして、片付けをしてみたら刈り残しがあって、刈り直しをする二度手間になったりしてしまう場合もあります。
このようなやりづらさをなくす方法として、ツルを先端から徐々に根元の方へ順序良く刈っていくのが作業を楽にする一つの方法です。
上から崩して細かくする

この方法は、ツルが重なり合っていたり他の草と混ざっていて厚みを感じる場合に使えます。
結構色々な場面で使える基本のようなイメージです。
上から崩す理由は、、
・地面近くは刃が素直に通らない
・草が重すぎる
・捗らず気持ちも体も疲れる
このようなマイナスがあるからです。
上から少しずつでも良いので崩していくと「意外と楽かも」と感じてもらえると思います。
重なり具合にもよりますが、2~5回くらいに分けて機械を振ってみるとツルや草が短くなって地面に落ちやすくなります。
ツルや草はガサガサと広がっていて量がたくさんあるように感じますが、短く切ってみるとかなりペッタンコにできます。
細かくなれば絡みがなくなり重みも分散されるので、機械と体にかかる負担を少なくできます。
疲れが軽減されれば気持ち的にも楽になってきます。
この方法にちょっとしたコツをプラスしてみます。
刃を縦にして刈る

刃をほぼ縦にして刈っていくと簡単になりやすいです。
なぜ刃を縦にするのかは、、
・ツルに刃が当たる範囲が広がる
・刃が通りやすい
このような理由です。
刃が横のままだと刃がツルに当たる範囲が狭く、機械を振る回数が増えてしまいます。

刃を縦にするだけで一振りで刈れる範囲が何倍にも広がりすごく楽になります。
刈りやすくなることで刃が通りやすくなります。
イメージは、覆いかぶさっているツルに刃を縦にして当てていくと、ツルや草を細かくしながら右から左に寄せていき、最後に刃を横に戻して地面に合わせて刈ればきれいになる感じです。
ツルが厚い部分ではこのイメージで刈ると楽になります。
ツルが厚くない場合の刈り方
ツルが絡み合ってはいるけど、あまり厚みがない場合はツルをすくい上げるようにすると簡単です。

草刈りをする範囲からはみ出しているツルや草に使える方法です。
やり方は、地面とツルや草の間に刃を入れて上に持ち上げるだけです。
この方法を使う場面は、ツルや草が引っかかって刃を横に振りにくい場所で使います。
この方法はメインで使うというより、横に振っていて引っかかりを感じたら刃を上に持ち上げて、その場でツルや草を切って引っかかりをなくすために使うというイメージです。

なので、この方法を使うのは、、
・引っかかったら持ち上げて、刈りやすくできる
・地面に張り付いているツルや草を起こしながら刈れる
・他の方法と組み合わせて刈りやすくする補助
こんな感じで考えてみてください。
まとめ
草が大きく伸びていたりツルが絡んでいる場所は、かなり厄介ですよね。
でも、今回書いた内容を使うと意外と楽になるかもしれません。
草刈り機の刃を縦にして、上に絡まるツルをサッと切って左に寄せたら、仕上げに地面に近い位置で刈って、また上から切って…を、繰り返しているうちにどんどん進んでいけると思います。
進み具合は一気に進まなくても大丈夫なので、刈り残しの無いようにやってみてください。
端から順に確実に進んでいけば、身体的にも精神的にもだいぶ楽になると思います。
草やツルがすごく伸びている場所は大変なので、むりやり機械を振らないようにしてなるべく効率よく頑張っていきましょう。
今回の記事がお役に立てたら嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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