暖かくなってくると、草が伸びて困りますよね。
夏はものすごい勢いで伸びるため苦労をすると思います。
ここで紹介するのは
- 草刈り機の種類
- チップソーでの危険性
- 安全に草刈りするための知識
- 片付けの時にあると便利な道具
これについて書いていきたいと思います。
草刈り機のチップソーは使っている人がかなり多いので比較的安全と思われがちですが、使い方を知らないと本当に危険な道具だし、きれいに刈ることが難しいです。
みんなが使ってるから安全というわけではないことを伝えたくて書こうと思いました。
この記事で事故やケガが少しでもなくなればいいなと思っています。
チップソーや草刈り機の種類
家庭用では大きく分けて次の2つ
- 肩掛け式チップソー
- 電動・エンジンの自走式
一般的に目にすることの多い肩掛け式は、平らでも斜面でも使うことができます。
自走式は主に平ら、もしくは普通に歩けるくらいのなだらかな傾斜で使うものと、平らなところから斜面まで使えるものがあります。
肩掛け式の草刈り機(刈払機・かりはらいき)オススメ
肩掛け式の場合、チップソーとナイロンカッターの二種類があります。
チップソー(刃・は)
草が丈夫で硬く密集していたり、雑木(ざつぼく・勝手に生えてきた木)がある場合に使います。
草を刈る場合は、チップ(刃)の数が少ないもので大丈夫です。雑木・竹・笹などが生えている場合はチップの数が多いものを使います。
自走式草刈り機
電気やエンジンで動くものがあります。
自走式なのでギアを前進か後退に入れて、レバーを握ると進みます。刃を回すときはレバーを握れば回るタイプと、PTOスイッチのレバーを倒すと刃が回るタイプがあります。
扱いやすいのは電動式です。エンジンよりもはるかに音や振動が小さいし、住宅街でも使いやすいからです。
草が伸びて密度が高いとエンジンじゃないとできません。
電気は力が弱いため、絡まって止まってしまい故障の原因になります。
集草せずに刈った草を細かくすることができるので、表面の積もった草を片づければきれいに仕上がります。
肩掛け式草刈り機がオススメな理由
なぜオススメなのかは、自走式は次のようなデメリットがあります。
- 木の周りや塀際などの端が刈れない
- 草刈の範囲を全て歩かなければ終わらない
- 刃が切れなくなった時に苦労する
この3つのことを楽にするのが「肩掛け式」です。
木の周りや端の方まで機械が届けばどこでも刈ることができます。
機械を左右に振りながら進むので全部歩かなくてもいい。
右から左に1回振ると1m以上の幅を刈ることができる。
切れなくなってきたら新しいチップソーに付け替えるだけで済みます。
チップが取れて、刃を回すとぶれる場合も交換しましょう。
デメリットは?
電気の場合は充電式なので、途中で充電が切れると作業できない。
エンジンは結構大きな音がします。
燃料は、ガソリンと2(ツー)サイクルオイルを決まった量で混ぜて使います。
混ぜる比率は25:1・40:1・50:1などがあります。
ホームセンターにそのまま使える混合燃料があります。
機械により違いがあるので説明書をよく見てみましょう。
何より真夏に動くのでただただ疲れます。
肩掛け式草刈り機 チップソーの交換とエンジンのかけ方


この草刈り機を使って説明していきます。
- チップソーを付ける
- エンジンをかける
- 肩掛けの帯に掛ける
- アクセルで回転を上げて草を刈る
この手順で説明します。
チップソーの交換方法


①ネジは逆ネジなので右に回すと緩みます。

②外れたらネジと部品をここまで外します。
③チップソーを外して新しいものに変えます。刃の向きに気を付けてください。


④ちゃんと丸に合わせてセットしたらワッシャーとネジを入れて、キュッと締めて完了です。締めすぎないくらいです。

注意
ネジを固く締めすぎると、工具でボルトの頭をなめてしまい(ボルトの六角形が削れて丸くなる)回すのが難しくなる場合があります。
逆に緩すぎると作業途中で外れてしまう時があるためちょうどいい締め具合にしてください。
これはすごく気を付けてほしいところで、刃物の交換をしているのでちゃんと手袋をしてケガをしないようにしましょう。
エンジンをかける手順

①赤いスイッチを運転にします。


②機械本体左面の半円の形のところが柔らかくなっていて、ここを押し込むとシュポシュポ音がして燃費が送られます。
5~7回くらい押し込むと燃料が回ると思います。
新品の機械は10回以上押し込まないと燃料が回らないと思います。


③チョークというレバーを上に上げます。
これをやるとエンジンのかかりが良くなります。

④スターターハンドルを引っ張ります。
引っ張る時は思い切り引っ張らず、ある程度の力でスッと引っ張りましょう。
何回か引っ張るとエンジンがかかると思うので、チョークを下げてください。
チョークが上がったままだとエンジンが止まってしまいます。
もしエンジンが止まってしまったら、チョークを上げずにスターターハンドルを引っ張ればかかります。
肩掛けの帯に掛ける


肩掛けの種類は大きく分けて2種類あります。
- 一本掛け
- 両肩掛け
この2種類は好みで気楽に選んで大丈夫です。
長さや大きさを調節できるので自分の体に合うようにできます。
一本掛け
画像のものですが、エンジンが小さい機械には使い勝手が良いです。
装着も長さ調節もとても簡単なのでおすすめです。
でも機械が重たい場合は片方の肩が痛くなります。
両肩掛け
両肩に重みを分散できるため長時間の作業に向いています。
装着は簡単ですが長さの調節が難しく手間ですが、作業自体はすごく楽です。
エンジンの大きな機械でも体にかかる負担を減らせると思います。


このように機械を引っ掛けます。
画像では置いたまま引っ掛けてありますが、帯を体に装着してから機械を引っ掛ける方が楽にできます。
アクセルを上げて草を刈る


アクセルレバーを下に動かすとエンジンの回転が上がり刃が回ります。
アクセルは全開にする必要はありません。
草の密度が高いところや、硬くて丈夫な草などがある場所では回転を上げなければ刈ることができません。
なので、場所によって変える必要があることを覚えておきましょう。
草刈り機のやり方と刈る手順
- 作業範囲の一番左端から始める
- 機械は右から左に振りながら刈る
- 戻す時はそのままの高さか少し高いくらい
- 進む時はすり足のように少しずつ
草を刈る一連の作業はこの流れを繰り返していきます。
作業範囲の一番左端から始める
なぜ左端からなのかはチップソーの草刈りの特徴からです。
- 刈った草のほとんどが左に寄る
- 左に寄った草が山になり刈り残す可能性
この2つの理由から、作業は左からの方が良いです。
機械は右から左に振りながら刈る
草を刈るときに最も切れる位置はチップソーの左の前辺りです。

チップソーの回転が左回りなので、左前辺りが一番力が強くなります。
戻す時はそのままの高さか少し高いくらい
戻す時に刈った高さより低くなると危ないです。
草に当たるくらいなら大丈夫ですが、土や木に当たるとキックバックという現象が起きます。
詳しくは下の注意点のところで説明します。
進む時はすり足のように少しずつ
チップソーの切れる位置の範囲が意外と小さいので、進む時はその範囲内で進んでいきます。
そうしないと刈り残しができてしまい2度手間になります。
なので、右から左に動かして草を刈って右に戻してちょっと進むを繰り返してきれいにしていきます。
「刈る、戻す、ちょっと進む」
切れる位置が重なるように少しずつ進むことを意識しましょう。
そうすると刈られた草のほとんどが左に寄って片付けもしやすくなります。
◎重要 安全に草刈りするための知識(キックバック・チップの飛散など)
草刈り作業中の代表的な危険は
- キックバック
- 近くに人がいる
- 転倒
- チップの飛散
- エンジンやマフラーが高温になる
キックバック
草と雑木が一緒に生えてる場所を刈るときに、刃の切れる位置より右と手前が当たるとキックバックという現象が起こります。
キックバックとは、刃の回転の力で支えきれないほどの勢いで右に戻されること。あまりの勢いの良さで機械から手が離れてしまうこともあります。
逆に戻すときにチップソーの手前が土や木に当たると左へ勢いよく跳ね返ります。
体が引っ張られるほどなので、エンジンがかかったまま転倒してしまうと非常に危険です。
対策
雑木は最後まで残してハサミやノコギリで切るようにする。
ハサミやノコギリを使わない場合は、雑木の周りを広めに刈ってからキックバックが起こらないようチップソーの切れる位置で切りましょう。
そうすることで雑木が倒れて草に重ならないため作業がしやすいです。
最後に残して切るのが一番安全で、片付けも楽で良いと思います。
近くに人がいる
エンジンの音で近くに人がいても気付けないと怖いです。
もしキックバックしたときに、壊したくないものや人がいたりすると大変なことになってしまいます。
対策
草刈り作業中は周りに人がいないことを確認してください。
作業をしながら常に周りを気にしましょう。
小さな子供が近くにいる場合は近づいてこないように注意したり、作業の手を止めましょう。
何かあってからでは遅いし物凄く後悔します。
作業をしている人を呼ぶときは5mほど離れたところで目に付くところに立って合図をしましょう。
エンジンの音で声が聞こえないためと、後ろから声をかけて体ごと振り向かれると足が切られてしまいます。
転倒
キックバックで転倒してしまう場合もあります。
斜面で転倒して自分の足を切ってしまう事故報告もあります。
対策
転倒する恐れのあるところでは、刈りながら進まず足元と刈るところをしっかり確認し、滑ったりキックバックを起こさないように気を付けましょう。
不意にキックバックが起こってしまっても対応できるように、しっかりと踏ん張りがきくように石などを踏まないようにしましょう。
チップの飛散
チップとは、草を刈るための刃の部分です。
チップは石や壁など固いものに勢いよく当たると取れてしまいます。
高速回転しているためものすごい勢いで飛んでくるので、体に当たると刺さってしまう場合もあります。
体だけではなく目に刺さる事故報告もあります。
対策
チップの飛散をさせないために、機械を勢いよく振らないで一振りに三秒くらいかけてゆっくり振れば、もし固いものに当たってもチップが飛ばずに済みます。
石のかけらが飛んでしまうかもしれないので、窓ガラス・車などが近いときはエンジンの回転を低くして高く刈るか、手でむしったりハサミやカマで切ったりしましょう。
目を守るためにも保護メガネや草刈り用の面をしてください。
エンジンやマフラーが高温になる
機械を下ろす際に手で触れてしまうと火傷をします。
下ろす場所によっては火事にもなります。
草刈り作業中に発火した報告もあります。
対策
エンジンやマフラー付近は触らないようにしてください。
機械を下ろす場所は、近くに燃料や刈った草など燃えやすい物がないようにしましょう。
機械に対する心構え
ホームセンターやインターネットショップで買えてすごく便利な機械ですが、使い方をちゃんと覚えないと非常に危険な機械であることを認識してください。
みんなが使ってるから安全というわけではありません。
片付けの時に便利な道具

この4つの用途は
- アルミの熊手(草・重たいゴミ)
- プラスチックの熊手(草・土・アスファルト・コンクリート)
- 竹ぼうき(土・アスファルト・コンクリート)
- 万作てみ(ちりとり・み)
草が伸びている場所ではアルミの熊手が使い易いです。
あまり伸びていないところではプラスチックの「ウルトラ熊手」が使い易いです。
ウルトラ熊手は使える幅が広いので、有った方が良いと思います。
まとめ
- 草刈り機は、肩掛け式がオススメ
- チップソーの交換も簡単にできる
- エンジンは小さい方が楽
- エンジンをかける時は慎重に
- 機械を引っ掛ける帯は、短い作業時間なら1本掛け、長い時間なら両肩掛け(お好みで大丈夫です)
- アクセルは全開にしないで、草の伸び具合に合わせる
- キックバック・人が近くにいる・転倒・チップの飛散など、安全を考えながら刈る
- エンジンやマフラーの熱い部分には十分注意する
- みんなが使ってるから安全というわけではない
- 掃除道具は、芝刈に使う最低限ならウルトラ熊手・竹ぼうき・みがあれば大丈夫
草刈りは見ていると簡単そうに見えるかもしれませんが、コツを掴むまでは慎重に作業をしましょう。
ただ機械を振れば草は刈れますが、きれいに平らに刈ることや安全に作業するためには気を付けることがたくさんあります。
やる場所によってもやり方を変えたり、その都度考えながら取り組む必要があります。
色々なやり方や安全を常に考えながら草刈りをしましょう。
この記事を目にした方が怪我のないよう安全に草刈りができることを願っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
お役に立てたら嬉しく思います。
コメント