この記事では、、
・チップソーの草刈り機の使い方
・安全な刈り方
・危険なポイント
・混合燃料のガソリンとオイルの割合
こんな感じのことをまとめてあります。
【草刈り機】簡単に手に入るからこそ危険が分かりにくい
ホームセンターやネットショップで簡単に買えてしまう草刈り機ですが、夏になると毎年事故が起きています。
事故は大小関係なく、起こしてしまうと「なんであの時に…」と後悔したり、他の人が落ち込んでいる姿を見たりと良い事がありません。
そうならないためにもできる限りの対策をやって損はないと思います。
草刈り機はすごく便利で、1台あればいろんなところを刈ることができます。
事故を無くすのは難しいけど、便利に安全に使えると楽しかったりします。
危険を無くせたらいいな、と思いながら書いていきますね。
使う道具
・草刈り機
・肩掛け式の帯
・混合燃料
・保護メガネ
・前掛け
・くまで
・み(まんさくてみ)
使う道具の説明を書きます。
肩掛け式の帯
肩掛け式の帯は大きく分けて2種類がありますが、画像の物は1本の帯をたすき掛けにして機械をぶら下げるタイプです。
機械重量がある場合左肩が痛くなりますが、軽い機械の場合はこれで大丈夫です。
もう1つは両肩掛けの負担を分散させることができるタイプで、右腰~右足のももの辺りにクッションがあって足に直接振動が伝わらないようになっています。
機械を左右に振ると右腰~右足の外ももにシャフト(棒)が当たり痛くなったりするので、クッションがあると痛くならなくて便利です。
リュックを背負うように装着するものと、Tシャツを着るように上から装着するものがあります。
値段は一本掛けの方が安いですが、機械が重いと感じたら両肩掛けの方が楽です。
帯の種類 メリット・デメリット
一本掛けのメリット・デメリットは次のような感じで、、
メリット
・装着が楽
・すぐ始められる
・しまうのが楽で場所を取らない
デメリット
・左肩、背中、右脇腹、右ももなど痛くなる場合がある
・長時間だと疲れる
中立
・ゆるっとしている
両肩掛けは、、
メリット
・長い時間作業しても少し楽
・重量の分散ができる
・右ももの辺りにクッションがあり、痛くならない
デメリット
・装着にひと手間
・胸ポケットに当たる
・しまう時、一本掛けより場所を取る
中立
・体にフィットする
中立の意見は、緩い方が良いとかキュッとするのが苦手という感じで、人により違う部分です。
どちらでも草刈・芝刈りはできるので、体に合う方を選んでください。
混合燃料
オイルの表記は「2サイクルエンジンオイル」と書いてあり、読み方はツーサイクルエンジンオイルです。
ガソリン:オイルで濃さが決まっています。
例えば、20:1・25:1・40:1・50:1など配分は色々あります。
画像の混合は40:1を使っていますが、使う機械と使うオイルで違ってきます。
混合容器(タンク)にガソリンとオイルをどのくらい入れるかの表記があり、20:1・25:1・40:1・50:1と書かれたところまでオイルを入れればその倍率になります。
50:1の場合は、ガソリンを1ℓ入れたらオイルを20㏄入れて混ぜると完成です。
混合容器があると、このような計算が必要ないから楽ですね。
使う機械やオイルの種類で変わるので、説明書を見て確認してください。
保護メガネ
保護メガネは色々な種類があります。
でも、悩まなくて大丈夫で見た目が好きとか、かけやすそうとかの好みで大丈夫です。
マスクをしても大丈夫なように、曇りにくいのもあります。
夏の日差しがまぶしい時は、100均などにあるサングラスでも大丈夫です。
目に直接石やごみが飛び込んでこなければ良いという感じです。
手袋
今回使用した手袋は、クッションが付いているタイプです。
ほんの少しプニプニしています。
草刈り機は、エンジンの振動や草を刈る時に伝わる振動があります。
振動工具や振動する機械にはクッション付きが良いと思います。
振動するものを使い続けると白蝋病(はくろうびょう)になる可能性があるからです。
皮手袋や手のひら側がゴムの手袋でも大丈夫なので、使いやすいもので大丈夫です。
掃除道具(くまで・み)
熊手はプラスチックのウルトラ熊手です。
軽くて使いやすく、芝の片づけやアスファルトの場所でも使えるので便利です。
ゴミが重たい場合は、アルミ製の熊手が使いやすいです。
万作てみは、大きさが色々あります。
トラックに直接ゴミを積む場合は大き目で大丈夫ですが、燃えるゴミ袋に直接入れたい場合は小さい方が良いです。
なので、どこでどのように使うかの用途で選んでみましょう。
マスク
花粉症やホコリやカビなどのアレルギーやぜんそくがある場合マスクをするとものすごく楽になります。
真夏の暑い時は苦しくなっちゃうので、たまに外して休憩してくださいね。
倒れちゃうと大変です。
前掛け
草刈り・芝刈りをすると草の破片や石がいっぱい飛んできます。
服が汚れてしまうので、前掛けがあると汚れにくくなり便利です。
また、飛んでくる石やチップなど危険なものから体を守ってくれます。
でも、これも暑い日には熱がこもりやすいから外して休憩しながら作業しましょう。
草刈り機 チップソー
チップソーは円盤の縁にあるチップで刈ります。
チップは勢いよく硬い物に当たると取れてしまいます。
刃の回転が速いまま取れるとすごい勢いで飛んできて、体に当たればケガをするし物に当たれば傷が付いたりします。
割れ物なら割れちゃったりするのですごく危険です。
それと、バランスが崩れて物凄くブレます。
ブレると振動が増して気持ち悪くなるくらいなので、真ん中のネジを外して交換します。
新しい刃もこの向きに付けて下さい。
刃を裏返しにつけると、チップに草が引っかからず切れません。
ネジは逆ネジで、蛇口をひねるのと逆です。
ネジを緩めたい時は左回しで、締める時は右回しです。
刈る時はシャフトの左前の辺りが刈る位置になります。
ここが一番切れる位置です。
それ以外の場所で刈ると物凄く危険です。
例えば、この棒の正面から右側にちょっとした木があったとして、それに当たると刃の回る勢いのまま右へ弾かれます。
弾かれた時に、、
・高回転で当たると機械が手から離れるほど勢いがある
・抑えきれず持っていられないので転倒の危険性もある
このような危険があります。
当たる場所により弾かれる方向が違い、、
・手前が当たると左に振られる
・右側面が当たると押される
それぞれの当たる場所で刃の回転の力を受けて弾かれる方向が違うことを覚えておきましょう。
危険なので、刈る時はシャフトから見て左前の一番切れる位置で刈るようにします。
そこならばちょっとした木や竹も全然切っていけます。
キックバックをしないように気をつけましょう。
草刈り機のエンジンのかけ方2種類
エンジンのかけ方の手順をやります。
2種類は、スターターハンドルをギュッと力を入れて引くタイプと、バネの力を使うリコイルスターターです。
最初に2種類の機械に共通するところを書きますね。
2種類の機械に共通する工程
始動させるためのスイッチがある場合は始動にしますが、スイッチが無い場合は何もしなくて大丈夫です。
チョークレバーを上にします。
ちょっと見づらいですが、この丸い部分を押します。
これがポンプです。
押すと燃料が送られます。
ここまでは一緒です。
スターターハンドルを引く
リコイルスターター(イージー・EZ)
リコイルスターター(イージー・EZ)は、中にゼンマイのようなバネが入っていて引く力を軽減してくれます。
1回で強く引くと壊れちゃうので、ある程度の力で数回引くとバネに力が蓄積されて、バネが限界になると跳ね返りで一気にエンジンが回るイメージです。
エンジンがかかりそうになったら半チョークにするか、下に戻して引っ張るとエンジンがかかります。
半チョークの場合は、エンジンがかかったらチョークを下げます。
肩掛けの帯についているフックに機械をぶら下げて、アクセルレバーを握ると回転して刈ることができます。
プルスターター
スターターハンドルを引いてエンジンをかけます。
ハンドルを持って軽く引くと引っかかりがあって、そこからグッと引いていきます。
1回でエンジンがかかる時もありますが、大抵何回か引いてかけます。
1回エンジンがかかってもすぐに止まってしまう場合もありますが、チョークを下に戻して引けばすぐにかかると思います。
引くときは全力で引っ張らないようにしてください。
なかなかエンジンがかからない時にイライラして思いきり力を入れて引けばかかる時もあるけど、ヒモが切れたりスターターの中が壊れたりしてしまうことがあります。
なるべく壊さないように使用するのが大事で、壊しに行くような使い方はダメだと思います。
エンジンがかかったらチョークを戻す
エンジンがかかってチョークを下に戻したら、肩掛けの帯についているフックに機械をぶら下げて作業を始められます。
刈る順番と刈り方
刈り方や刈る順番が分かると、安全性と効率の良さにつながります。
刈る順番
刈り始めは刈る範囲内の左から刈っていきます。
まだ刈っていないところにゴミが被らずに済むからです。
草刈り機を振る時は、右から左に振って刈っていくと刈った草が左に寄ります。
まだ刈っていないところにゴミが被ると刈り残しの原因になります。
なので、範囲内の左から刈っていくと刈りやすくなります。
例えば、四角い敷地を刈る時は、外周から時計回りに刈るとゴミが被らないように作業できます。
刈り方
右から左に刈って右に戻して少し進んでを繰り返して刈ります。
進む一歩が大きいと左に集まらなかったり刈り残しやトラ刈りになりやすくなります。
トラ刈りは、刃が通った跡が模様に見える刈り方で段差がつく感じです。
そうならないようにするため、進む一歩は刃の一番切れる所の幅という感じです。
かなり狭い範囲なので、足をあまり上げずにすり足で進むイメージです。
チップソーの安全な刈り方と便利ポイント
キックバックが超危険です。
・高回転で当たると機械が手から離れるほど勢いがある
・抑えきれず持っていられないので転倒の危険性もある
当たる場所により弾かれる方向が違い、、
・手前が当たると左に振られる
・右側面が当たると自分の方へ押される
このような危険があります。
刈る時は左前の切れる位置で刈るようにしましょう。
小石がある時
小石があるところは高めに刈って飛ばさないようにしたり、熊手でどかしてから刈るようにします。
木・切り株・竹がある
木は枯れていなければ直径5㎝くらいでも切ることができます。
竹は太いものでも切れるけど、重みがあると刃が挟まってしまうためノコギリで上を切って軽くしてからの方が切りやすいです。
切り株は当たるとキックバックが起こりそうだから当てないようにします。
切り株から細かい枝がたくさん出ている場合は、エンジンを止め機械を下ろして剪定ばさみやノコギリで切る方が安全で早いです。
壁際を刈る時
壁際などを刈るときは押しつけないようにします。
押し付けると音がかなり大きかったり、チップや破片が飛ぶこともあって危ないです。
刃をあてるというよりギリギリ沿わせるようにすると、音がシャリシャリという感じに聞こえます。
この時もキックバックが起きないように、体の向きをほんの少し変えて刈る位置が当たるようにします。
棒の左前を沿わせて回転を調節しながら刈る感じです。
単管のように硬くて表面がツルツルだとキックバックが起きにくいですが、チップがついていない場合はやらないでください。
チップが取れた部分は、引っかかりができて跳ね返されるような感じで弾むので危ないです。
危ないところは、手でむしるか除草剤を撒いたり刃の交換をしましょう。
物の根元が見えづらい場合は、草を払ってどかしてゆっくり刈ります。
ガラスがある時
近くにガラスがある時は、回転を落として刈る向きに注意します。
左や自分の後ろにガラスなどがある場合は、自分の右にガラスがあるように構えてエンジンの回転を下げて刈りましょう。
石が飛ばないように高く刈るのでも大丈夫です。
ほこりが舞いやすい時
チップソーは地面に当たると埃が舞うから地面に当たらないようにするか、近所で洗濯物がある場合は時間をずらしたり風を意識して迷惑にならないように刈っていくといいと思います。
地面が平らではないところではゆっくり動かして地面に当てないようにします。
高く刈ると舞わないです。
左に寄せたくない時
左を少し残しながら刈っていって、向きを変えて集まった草を絡めながら横にどかして、寄せる場所を変えます。
向きを変えられない場合は、集めないようにその場に草が残るように刈ります。
横に振らないで前後に刈ると残しやすいです。
網を置いて防ぐのでも大丈夫です。
草が長い・厚い・重たい時
草が自分の身長より高いときは、全開かそれに近い高回転が必要になります。
地際から1回で刈るのが大変なら2~3回に分けて刈ると楽になります。
重たい草を一気に刈ると重みで刃が回らなくなるので、分けて刈る方が早い場合もあります。
刈る場所に合わせたやりやすいやり方を見つけてみましょう。
草が被ると刈り残しの原因になるため刈り終わった場所に集めておくと楽です。
砂利が敷いてある時
使わない方が良いです。
手で切ったり抜いたりするか除草剤を使います。
絡まるような物がある時
刈るところにあるものは、面倒くさがらず移動させます。
刃や中心部に絡まる方が面倒です。
炎天下で面倒は精神的にも辛くなります。
便利ポイント
少しずつ刈っていくと草が左に集まり片付けが楽です。
チップソーは固い草や木などを刈るのにとても便利です。
チップの種類は、チップの枚数や直径に違いがあります。
竹・笹・雑木用などの表記があるものは、チップの枚数が多いです。
使う場所で分けてみるとやりやすいと思います。
危険ポイントと対策
チップは刃物です。
回転したまま人体に当たらないように気を付けてください。
斜面で作業していたりキックバックの衝撃で転倒してしまうと本当に危険です。
転倒した時もアクセルが戻らない場合、刃が回り続けて地面を走るとどこに刃が飛んでいくかわからないです。
キックバックや転倒は絶対にしないよう心掛けてください。
危険と感じる場所は機械を使わないほうが早かったりします。
刈ると危ない部分だけ掘り取って防草シートと砂利にしたり、コンクリートで埋めたりして危険をなくすと気分的にも楽になります。
まとめ
長くなってしまったので短く箇条書きでまとめます。
使う道具
・草刈り機 チップソー
・混合燃料
・肩掛け式のおび
・保護メガネ
・手袋
・くまで
・み(まんさくてみ)
・前掛け
・マスク
混合燃料は混合容器を使用
・20:1
・25:1
・40:1
・50:1
などが簡単に量れる
肩掛け式の帯は
・一本掛け 機械が軽い、装着が簡単
・両肩掛け 負担が軽い、長時間作業向き
刈る場所や好みで大丈夫
保護メガネ
・色々種類があるからかけ心地や見た目の好みで大丈夫
・眩しかったらサングラスでもok
手袋
振動による、はくろう病に気を付ける
クッションがあると少し安心
掃除道具
・熊手はプラスチックが楽
・みは使う用途で使いやすい大きさを使う
前掛け・マスク
・前掛けがあると服が汚れにくく、石などから守ってくれる
・アレルギーや喘息などでほこりが嫌な場合、マスクをすると楽
エンジンのかけ方・2種類の機械に共通する工程
スイッチがある場合は始動に、スイッチが無い場合は何もしなくて大丈夫
チョークレバーを上にして
ちょっと見づらい所にある丸いのがポンプ
押すと燃料が送られる
スターターを引きエンジンをかける
チョークを下に戻す
これが共通すること
スターターハンドルを引く・2種類のスターター
リコイルスターター(イージー・EZ)
・バネがあり引く力の軽減と力の蓄積をしてくれる
・一気にパワー全開で引かない
・数回引くと反動で回る
プルスターター
・ハンドルを持って軽く引くと引っかかりがあり、そこからグッと引く
・大抵何回か引いてかける
・1回エンジンがかかってもすぐに止まってしまう場合、チョークを戻して引く
・引くときは全力で引っ張らない
・ヒモが切れたりスターターの中が壊れたりしてしまうことがある
草刈り機チップソー
・チップは勢いよく硬い物に当たると取れる
・刃の回転が速いまま取れるとすごい勢いで飛んでくる
・体に当たればケガをする
・物に当たれば傷が付く
・割れ物なら割れちゃったりする
すごく危険!
それと
・バランスが崩れて物凄くブレる
・振動が増して気持ち悪くなる
真ん中のネジを外して刃を交換
・新しい刃も同じ向きに付ける
・刃を裏返しにつけると、チップに草が引っかからず切ない
ネジは逆ネジで、蛇口をひねるのと逆
・ネジを緩めたい時は左回しで、締める時は右回し
刈る時は
・シャフトの左前の辺りが一番切れる、草を刈る位置
そこ以外の場所で刈ると物凄く危険!
シャフト正面~右に当たるとキックバックが起こる
・高回転で当たると機械が手から離れるほど勢いがある
・抑えきれず持っていられないので転倒の危険性もある
当たる場所により弾かれる方向が違い
・手前が当たると左に振られる
・右側面が当たると押される
それぞれの当たる場所で刃の回転の力を受けて弾かれる方向が違うことを覚えておく
一番切れる位置なら木・竹も刈れる
キックバッグをしないように気を付ける
1台の機械でナイロンコードもチップソーも使える
ネジ1本外すだけでナイロンコードもチップソーも使える
使う場所に合わせてナイロンコードとチップソーを使い分けるのが安全と効率につながる
動画
最後に動画を貼ります。
しゃべりと作業に自信はありませんが、見ていただいた方に少しでもお力添えができたらと思い撮影しました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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