花木の剪定 6つのタイプ・花の芽のつき方の違いでやり方を変える

剪定するときになるべく花芽を残すようにすればたくさんの花が咲きます。

6つのタイプでの花芽の残し方は剪定のやり方が微妙に違い、それぞれの花木の特徴に合わせた切り方が必要になります。

花木とは、アジサイやボタンなどの低木からモクレンやサルスベリなどの高木もあります。主に花を鑑賞するための樹木なので花つきを良くすることが剪定の目的です。

レモンやミカンやキウイなどの実のなる木も花が咲かないと収穫できなくなってしまいます。

種類によって花芽の位置が変わるので、剪定の違いを紹介します。

自分で手入れをしているところを想像しながら読んでいただければイメージがつかみやすいと思います。

目次に少しだけ樹種を書いていますので、気になる花木がありましたらクリックするとそこの場所から読めます。

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先端に花芽をつけて、年内に咲く

樹種 サルスベリ・ムクゲ・バラなど

このタイプの花木は手入れが一番簡単です。
注意するのは時期だけです。
大ぶりな花を咲かせたい場合は、元気のいい枝を残します。

剪定のやり方

花芽のつき方1
花芽のつき方イメージ1

どこで切っても新しい枝の先に花芽がつきます。
そのため、サルスベリは剪定バサミで強く切る手入れ、ムクゲやバラは刈り込みバサミを使った切り揃える手入れもできます。
大きな枝をノコギリでぶつ切りにするには、樹種ごとの適期にしましょう。

時期は、花を咲かせることを考慮しなくてはいけないので、その木の花がいつ咲くのかを知っておく必要があります。
花が咲く時期さえわかれば、その前に剪定をしなければ大丈夫です。

なのでその時期以外なら時間のある時に手入れをできます。

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先端に花芽をつけて、翌年の春に咲く

樹種 ツツジ・サツキ・ツバキ・ライラック・モクレンなど

このタイプも比較的簡単な手入れができます。
注意するのは時期ですが、考え方は簡単です。
花が終わった後の剪定です。

剪定のやり方

花芽のつき方2
花芽のつき方イメージ2

夏に新しい枝が伸びて、先端に花芽がつくためその時期以降は剪定をすると花が咲きません。

大きさを保つためや小さくする剪定は、花が終わってから新しい枝が伸びるまでの期間に手入れをする必要があります。
それ以外の時期に手入れをする場合は、花芽を見ながら剪定をすれば咲かせることができます。

ある程度、気楽に剪定がしやすい花木だと思います。

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枝の途中にある花芽が、翌年に伸びて先端に咲く

樹種 アジサイ・ボタン・スモークツリーなど

このタイプは特徴があり、花芽は分かりやすくついているため残しやすいのですが、その場で咲くのではなく「花芽から枝が伸びて翌年に咲く」という感じです。

ちょっと難しいように感じますが切り方に大きな差はないです。

剪定のやり方

花芽のつき方3
花芽のつき方イメージ3

剪定する位置は花芽のすぐ上で切ります。
花芽は少し丸く大きめです。葉っぱになる芽は細く小さい芽です。

花を多くつけたい場合は、花が終わった後すぐに手入れをしましょう。

小さくしたい場合は、花が咲かなくなることを前提に切りましょう。

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新しい枝が短く伸びた先端に咲く

樹種 ピラカンサ・フジ・カリン・ミカン・レモンなど

新しい太い枝がすごい勢いで伸びている元の方で、短く伸びている新しい枝に花芽がつきます。
この花芽は翌年の春に開花します。

剪定のやり方

花芽のつき方4
花芽のつき方イメージ4

新しく伸びた太い枝には花芽はほとんどつかないため、元から切っても大丈夫です。
短い枝の数や花芽を増やしたい場合は、その枝を冬に三分の一程度残して切ると短い枝が出やすくなります。

新しく伸びた枝の葉の付け根に咲く

樹種 ユキヤナギ・トサミズキ・モクセイ類・ウメ・モモなど

このタイプも手入れがしやすいです。

新しく伸びた枝の葉の元に花芽がつきます。
葉が残れば花芽が残るため剪定や刈り込みをしても時期が来れば花が咲くことが多いです。

ユキヤナギやハナモモやコデマリなどは長い枝にもよく花芽がつきます。

剪定のやり方

花芽のつき方5
花芽のつき方イメージ5

大きさを保つためなら、樹種によりますが剪定でも刈り込みでも大丈夫です。
葉がなくなるほどの強い剪定をすると花芽がなくなる可能性があります。
でも新しい枝が伸びれば花芽をつけるので、枯れなければ咲きます。

ウメなどは現状維持なら花芽のあるところで剪定をして、強い枝は元から切ります。
枝数や花芽を増やす場合は、緑色の強く伸びている枝10~20㎝程残して切ると細かい枝が増えやすくなります。

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樹種 ナナカマド・カキ・クリなど

ちょっとややこしいですが、枝先の芽から新しい枝が伸びて、その枝の葉の元に花が咲きます。
このタイプはちょっと気を使いましょう

剪定のやり方

花芽のつき方6
花芽のつき方イメージ6

太く長い枝には花芽がつきにくいため元から切ります。
極端に短い枝にも花芽がつきにくいですが、枝数を増やしたり将来切り戻す用に残してもいいと思います。

夏以降に剪定をする場合は花芽をなくしてしまう恐れがあります。
不要枝は切ってしまって、枝の整理をして、枝先の芽のあるすぐ上で切ることができます。

不要枝とは、木にとって無いほうがいい枝のことです。

不要枝の種類
不要枝の種類

まとめ

覚えておくこと

・花芽の位置
・花が咲く時期
・切る位置での目的の違い

手入れをする花木の花芽がつく位置を観察して、6つのタイプのどれに当てはまるか確認んし、花がいつごろ咲くかを知っておき、目的の仕上がりになるように切る位置を決めましょう。

育てて大きく・現状維持・小さくする。
剪定を始める前仕上がりのイメージをしてみて、どんな切り方をするか決めましょう。

手入れの基本はそれぞれの木で決まりがあるけど、どんな形にするかは手入れをする人の自由です。

素質やセンスは人それぞれなので、臆することなく自由に手入れを楽しみましょう。

ここでは花木とありますが、木はみんな花を咲かせます。その中でも花を楽しむ種類のことです。

花や実のことを考えた剪定なので、樹形を整える場合はここで書いてある切り方よりも強めの剪定になります。更新の準備ができ次第、すぐに見られるようにリンクを貼っていきます。

樹種ごとの剪定方法も徐々に増やしていきますので、読んでいただいた方の悩みの解決になれたらと思っています。

こちらからホームに行っていただくと、剪定に使う道具や片付けのやり方などがまとめてありますので、参考にしていただけたら嬉しいです。

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