【エゴノキ】特徴と剪定方法【簡単にまとめていきます】

エゴノキは5月頃に小さな白い花が咲いてとてもきれいです。
※品種によりピンクの花だったりします。

エゴノキの剪定を簡単にまとめると、、

・やご・ひこばえ(幹の根元や根から出ている枝)を切る
・胴吹き(幹から出ている枝)を切る
・長く伸びた枝を元から切る
・枝数が多く混んでいる部分は透かす

こんな感じです。

これだけ見ると「簡単かも!」っていうのと、「どこを切ればいいか分からない。」の二つが思い浮かびそうですね。

切り方が分かりやすくなるように、なるべく簡単にまとめていこうと思います。

手入れする木をイメージしながら読んでみると感覚が掴みやすいと思います。

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【エゴノキ】特徴と剪定方法【簡単にまとめていきます】

まずは特徴から行きますね。

特徴

エゴノキはこんな木

・分類   落葉樹
・花の色  白(品種によりピンク)
・仕立て方 自然形
・大きさ  2~10m 剪定で調整可
・耐陰性  普通 日向が良いが半日陰でも可
・耐寒性  強い
・耐剪定  強め
・虫    少ない

5月頃に下向きの花が枝にたくさん咲いて新しい葉の緑もあり鮮やかです。
剪定で透けていると涼しげで見た目も良いですね。

和風・洋風どちらの庭にも植えられるのも良いところだと思います。

放っておくと大きくなってしまうので、ちょうどいい高さで育てましょう。
植えた場所で手入れがしやすいような高さが良いです。

2~3mくらいだと管理がしやすいと思います。

虫は主にアブラムシとカミキリムシがつきます。

アブラムシは葉や枝について栄養を吸います。
葉が縮れたり膨らんだように見えたりしたら、居るっぽいなって感じです。

カミキリムシは地面に近い幹に穴をあけるので、おがくずのような木のクズと穴を見つけたら居るかもしれません。

特徴を見てみると、、

「冬に落ち葉掃除をして大きくしないよう手入れをし、花や枝ぶりがきれいだなぁと眺めながら虫がついていないか見てみたり、和風・洋風どちらでも植えられシンボルツリーにも使える木」

という感じかなと思います。

大きさを維持するための剪定方法は…

剪定の方法は一つだけど切り具合は自由

剪定の方法は基本となる切り方をしますが、切り具合を変えることで見た目に変化が出ます。

切り具合は透け具合の違いなので、、

・透かしたい場合は多めに切る
・花を多くつけたいときは若い枝をたくさん残す

このようにして具合を変えてみます。

剪定方法→切り具合の順で書いていきますね。

基本的な剪定方法

エゴノキ・剪定例
仕上がりの例

エゴノキは互生なので切り方はちょっと難しくなります。

でも、基本的には長い枝を元から切って枝先をいじらないことを繰り返して仕上げる感じなので、あまり悩み過ぎないようにやってみましょう。

剪定の順番の例は、、

1やご・ひこばえを切る
2目標の大きさを決める
3胴吹きを切る
4長い枝を元から切る

イメージはこんな感じです。

この順で剪定すると楽かもしれないですが、現場の状況によりやりやすい方法で安全に作業した方が良いと思います。

順番を変える理由は…

剪定の順番は最終目標で決められる

エゴノキ・剪定・入れ替えて作り直す
切らずに残して育てる

例えば、株立ちの一部が弱ってきている場合にやご・ひこばえを切らずに入れ替えることもできます。

この場合はやご・ひこばえは一番最後に切るのでも大丈夫です。

最初にやご・ひこばえを切り始めて一本だけ残したとします。

上の方を剪定していて残したやごにゴミがかぶさってしまって折れたり、ゴミがかぶっていて見えなくて脚立で踏んで折れてしまったりすると残すことができなくなってしまいますよね。

折ってしまう可能性をなくすために、剪定が終わった後でどれを残すか選んでも良いと思います。

この場合の剪定をする順番は、、

1大きさを決める
2胴吹きを切る
3長い枝を切る
4やご・ひこばえを選んで切る
2・3は同時進行で大丈夫です

このようになります。

なので、状況ややりやすさで順番を決めて大丈夫です。

剪定を上からやり始めるか、下からやり始めるかというのも自由です。

基本的な剪定の順序は下の記事にまとめてあるので、お時間がありましたら読んでみてください。

基本的な剪定はこんな感じで、次は切り具合の違いに行きます。

切り具合で見た目を変えて虫が住みにくい環境にする

エゴノキ・剪定・枝の間(真ん中)を切る
真ん中の枝を切る・切り具合は自由に選べる

剪定をする理由は、、

・見た目を良くする
・形を作る
・枝の伸び方や花芽のつき方をコントロール
・虫が住みにくい環境にする

主にこのようなことを意識します。

この中で大事なのは、虫のつき方を抑えることだと思います。

虫がついていると気持ち悪いと感じたり木を弱らせる原因にもなります。

新しく柔らかい葉や芽が出た時に虫に食べられるとその新芽は弱ったり枯れたりしてしまい、場合によっては病気になったりしてしまうからです。

では、どうしたらいいのかは…

風通しを良くして見た目も良く

枝や葉が密集していると、虫は巣を作りやすくエサもたくさんあるためとても住みやすい環境です。

それをなくすためにやることは、、

・風通しよくする
・密集している部分は透かす

これに気を付けます。

風通しを良くするのは、長い枝を元から切るだけでかなり良くなります。

密集している部分の透かし方は、三本ある真ん中もしくは複数ある枝の真ん中を切ることで解決できます。

枝の数を減らしながらも極端に透かし過ぎないための方法です。

その枝だけでなく全体をこの切り方でやると統一感があってきれいにできます。

あまり難しく考えないで真ん中を切ることを繰り返してみて、慣れてきたら残す枝の方向を考えたりすると理想の形を目指すことができるので、剪定方法の幅が広がって楽しめる考え方だと思います。

エゴノキ・剪定・隙間を埋める
伸ばしたい枝は切らない

こんな感じで伸ばしたい枝は切らずに育てれば作り直すこともできます。

なので、一度短く切ったり枝数を減らしたとしても作り直すことはできます。

小さくしたい場合

小さくする場合は、少し勇気がいると思います。

枯れたり弱ったりしてしまうかもしれない、と心配になりますよね。

でも、高さや幅を調整するために強く切らなければいけない場合はあると思います。

木も大事かもしれないですが、木を小さくしなければいけない状況も大事です。

切り方を2種類書いていきます。

1回で出来上がり

任意の高さで1回で切る方法です。

この方法のポイントは、枝を残して切ってその枝先を輪郭にすることです。

ちょっと感覚的にコツが必要で難しいですが、考え方は単純なので下にイメージの画像を貼りますね。

エゴノキ剪定・強く切って小さくする
良さそうな胴吹き(どうぶき)を残す

こんな感じで高さや幅を小さくしながら形を整えていき、新しく出てきた小枝で作り直していきます。

強く切ったので幹から出ている小さめの枝(胴吹き)は、全部切らないで向きの良い枝を残しておくと新しい枝が作れます。

次回からの手入れで大きさを維持するための剪定をしてみましょう。

大きさの維持の目安は自由でその場所にその大きさの木があっても大丈夫かを基準として、一度幹を切ったところで良いのかもう一段幹を切った方が良いのかを見てみてください。

その大きさで良ければそのまま剪定をして、もう少し小さい方がよかったと思ったらもう一段下で切ってみるようにしましょう。

毎年ちょっとずつ小さくして具合を見てみても大丈夫です。

1回で決めない場合

高さを決めるのに必ず1回で決めなければいけないわけではありません。

1回で強く切るのが心配な場合は、少しずつ下げていくので大丈夫です。

エゴノキ剪定・強く切って小さくする・途中切り
途中切り…枝のないところで切ること

途中切りをしても枝は出ますが、枯れてしまう場合もあります。

枯れてしまった場合は、その下の枝分かれで切り戻しておきましょう。
虫や菌が入りやすくなってしまうからですね。

途中切りの場合は、切り口で輪郭を揃える感じです。

暖かい時期に切り口かその下辺りから新しい枝が伸びれば、その枝を剪定して枝先で輪郭を揃えることができます。

この切り方は自然形にするのに時間がかかるので、切り揃えるのにちょうどいい方法だと思います。

あまり悩まずに切ることができる簡単な方法ですが、将来的には枝分かれで切り戻す方が枝がゴチャゴチャしなくて済みます。

枝が多すぎると剪定が大変になったり風通しが悪くなって後々大変になってしまいます。

切り口に塗る薬

強く切った後の切り口は、樹皮に守られず柔らかくて乾きやすく腐りやすいです。

その傷口を守るために癒合剤を塗ります。

癒合剤を簡単に言うと、、

・切り口に蓋をする
・カルスを作る手助け

をする役割があります。

切り口に蓋をして雨が入らないようにして腐りにくくしたり、カルスという木が傷口を守るために作る新しい樹皮を作りやすくする手助けをする感じです。

人間でいう絆創膏ですね。

ケガをしたら絆創膏をペタッと貼って、ばい菌が入らないようにして傷口を早く治そうとするイメージです。

癒合剤の名前は、カルスメイトやトップジンⅯペーストなどがあります。

下に癒合剤の参考リンクとカルスやブランチカラーについての記事を貼っておきますね。

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まとめ

エゴノキは和風・洋風どちらでも植えられるので、庭に落葉樹を植えたいときに候補にしても良いと思います。

でも、手入れをしないと大きくなってしまうことだけ忘れないようにしておいた方が良いです。

植える場所も家に近すぎたり敷地の端すぎたりすると問題が起きたりします。

風が吹くと枝が家に当たるとか落ち葉が隣の敷地に落ちて苦情が来てしまうなどです、

なので、ある程度広さがあり手入れをやりやすい環境にしておくときれいな状態を維持しやすくなります。

どの木も植えたら手入れをしないと後々大変な思いをするので、剪定をする前提で植えるようにすると楽しみも増えると思います。

花を見たり実を採ったり四季を感じたり剪定で理想の見た目にしたりできるのが木の良いところです。

色々な樹種がありそれぞれに良いところがあるので、、

・植えてみたい
・見てみたい
・育ててみたい
・食べてみたい

など理由は何でも大丈夫です。

自分が良いと思う木を選んで庭をきれいにしていきましょう。

このブログでは庭に関することを少しずつ書き進めています。
ホームに剪定に使う道具や剪定のやり方や考え方などをまとめてありますので、お時間のある時に読んでいただけたら幸いです。

見ていただいた方にお力添えができたら嬉しいです。

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