【クロマツの剪定】基本的な切り方【なるべく簡単かつ単純な方法】

クロマツ剪定・基本的な切り方アイキャッチ

マツの手入れをしっかりやろうとするとかなり難しいです。

「もっと簡単にできたらいいのに」という悩みにお答えできたらと思い、この記事に意外と単純で簡単な方法を書いていきます。

最初に剪定の流れをまとめて書いていきます。

クロマツ剪定・基本的な切り方の流れ
剪定の流れ

・枯れ葉を全部無くす
・枯れ枝を全部無くす
・長い枝を枝分かれで切る
・邪魔な枝を元から切る
・先端付近の枝数の調整
・必要なら葉をむしる

剪定の流れはこんな感じです。

これを全部の枝で繰り返していくと、剪定を完了することができます。

この記事は少し長いので、目次をクリックして調べたいところだけ見るのでも大丈夫です。

文字だけだと分かりにくい場合は、最後に動画を貼っておきますので、お時間のある時に観ていただけたらと思います。

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【クロマツの剪定】基本的な切り方【意外と単純で簡単な切り方】

クロマツ剪定・基本的な切り方・単純に手入れ

まずは、剪定をする前のイメージの確認をしていきます。

これは絶対やらなければいけないことではないので、現状から剪定のイメージが見えない場合はやらなくても大丈夫です。

なんとなく形が見えるかな?程度の確認をする感じです。

仕上がりのイメージの確認方法

クロマツ剪定・基本的な切り方・形の確認

画像のように、離れた場所から余分と思われる枝を手で隠して確認していきます。

切り始める前に「要らない枝はどれだろう」と目星をつけていくイメージです。

手で隠れた枝がなくなると形になりそうだな!という感覚でやってみましょう。

ここまで確認出来たら剪定を始めていきます。

剪定の初めにやることは二つ

クロマツ剪定・太い枝を切る目印
クロマツ剪定・枯葉の掻き出し方

・長い枝を元から切る
・枯葉を無くす

この二つをやってみましょう。

長い枝の切り方と切る場所

強い枝は木の上の方に出やすいです。

それを切る時の目印は、太い枝の元の方にある小さな枝や芽です。

これを目印に小さな枝のすぐ上で切ります。

切る時はなるべく元の方できれいに切りましょう。

ノコギリを使う場合は、小さな枝を切らないように気を付けて太い枝を切ってください。

剪定ばさみを使う場合は、太い枝を少し押しながら切ると簡単に切ることができます。

クロマツ剪定・太い枝を楽に切る方法

剪定ばさみの刃が入る方から、奥に軽く押すと同時にハサミに力を入れるイメージです。

枯葉を全部無くしていく

太い枝が無くなると、枯葉が積もっている部分が見やすくなります。

枝と枝の間に手を入れて枯葉を落としていきますが、少し注意が必要です、

新しい芽や緑の葉が折れないようにする

クロマツ剪定・枝の支え方

枯葉をとるのに適当に手を入れると、残そうとしている枝や葉が折れたり小さな芽が取れてしまったりします。

そうならないように、片方の手で枝を避けて手が入る隙間を作りながら作業します。

枝を支える方の手も力を入れすぎないようにしてください。

腕で支える場合も押し付けたりしないように、枝葉の流れに逆らわないように優しく支えます。

力はあまりいらないので、落ち着いて順序良く落としていきましょう。

クロマツ剪定・枯葉を落とす・上下の枝

枯葉を取る順序

枯葉を落とす時は、体から一番遠い手が届く場所から枝の流れに合わせて掻き出していくと簡単です。

なぜ簡単?

・一番奥から手前に引く動きが楽
・枝や葉や芽の流れに合わせやすい

こんな理由から、この方法が良いと思います。

枯れ枝を全部切る

クロマツ剪定・基本的な切り方・枯れ枝を切る

枯れ枝は無い方が良いです。

枯れ枝があるとごちゃごちゃしてスッキリしません。

ごちゃごちゃしていると虫が住みやす環境を作ってしまいます。

新しい芽が出ることもないので全部切って大丈夫です。

手が届く範囲の枯葉と枯れ枝が落とせたら剪定を始めましょう。

切る場所は「必ず枝分かれ」

クロマツ剪定・基本的な切り方・枝分かれで切る

強い枝も新しい枝も切る場所は同じで「必ず枝分かれ」です。

これを知っているだけで、マツの剪定がかなり楽になります。

新しい芽がある場所や複数の枝分かれがある場所が「切るための目印」になってくれます。

他の樹種でもほとんどがこの方法です!

飛び出して見えたら切り戻す

クロマツ剪定・飛び出して見えたら切り戻す

先ほどの方法で先端の枝を手入れしたとします。

正面から見ると大丈夫そうだけど、角度を変えて見てみたら飛び出して見える場合は、元から切り戻して形を整えていきましょう。

いきなり切るのが心配な場合は、先端から手入れをして様子を見ながら切ってみてください。

「ここで切るとどのくらいになるだろう?」という判断の練習になります。

芽を二つ残すと整いやすい

クロマツ剪定・基本的な切り方・芽を二つ残す

枝の先端は、枝分かれがあります。

枝先に二つの芽が残るように枝分かれで切っていくと、形が整いやすいです。

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太い枝の切り口が見える

クロマツ剪定・太い枝の切り戻し
クロマツ剪定・太い枝の切り戻し方

太い枝の切り口が輪郭になってしまっている場合は、あまり良くない状態です。

大きな切り口がなるべく見えないように、元の方から切っておいた方が見た目が良くなります。

新しい芽や枝が無くなってしまう場合は、残しても良いと思います。

ですが、なるべくなら無い方がきれいかなと感じられます。

葉のむしり方

クロマツ剪定・基本的な切り方・葉のむしり方

葉のむしり方は、しっかりした枝なら引っ張っても大丈夫です。

でも、柔らかい枝で形を整えるため、引っ張ると枝が折れたり芽が取れたりしてしまいます。

そんな時は「指で葉をつまんでねじる」だけでもむしれます。

両手が使える状態でも、片手しか使えない場合でも使える方法です。

葉をむしるのはなぜ?

クロマツ剪定・葉をむしるのは成長の抑制

葉をむしる(減らす)と、枝の成長を抑制することができます。

強く伸ばしたくない枝の成長を抑制して、他の枝に栄養を分散させるイメージです。

逆に、あまり元気がない枝や成長させたい枝の葉はむしらないのもアリです。

場所と状況に合わせて考えてみてください。

枝の向き

クロマツ剪定・基本的な切り方・枝の向き

残した枝の向きに伸びやすくできます。

枝を作りたい方向へ伸ばしていくことができます。

これを覚えておくと、木を理想の形に近づけていくことができるようになります。

どの木でも使う方法です!

一枝の作り方と考え方

クロマツ剪定・基本的な切り方・一枝

上向き・左右に一芽ずつ残すと、それだけで一枝と見ることができます。

その一枝と隣の一枝をつなげてみると少し大きな一玉ができます。

上下左右に一枝が集合すると、大きな一玉と考えることができます。

どれだけ大きな一玉も小さな枝のまとまりです。

小さな芽や枝の向きを見て、育てる枝を考えながら理想の大きさにしてみましょう。

隣から伸びた枝が重なっている

クロマツ剪定・基本的な切り方・重なる枝は切る

大きな一枝にしたい時に枝同士をつなげて残してしまいがちです。

でも、重なったまま残しておくと、新しい芽が出にくくなって枝先だけが伸びやすくなってしまいます。

強い枝が増えると、外に広がって大きくなってしまいます。

大きくしたい場合はそれでも大丈夫です!

大きくせずに形を作りたい場合は、重なりを無くして柔らかい若い枝を増やして形を作るときれいに形を作れると思います。

隣の木が近い場合

クロマツ剪定・隣の木が近い時
クロマツ剪定・隣の木が近い時・切るとスッキリ

隣の木が近い場合は、間を空けるために枝分かれで切るとスッキリします。

枝が混み合っていると、虫が増えたり新しい芽や枝が出なくなる可能性が高くなります。

クロマツ剪定・隣の木が近い時の切り方

それらの問題の発生を抑えるためや解決のために、隣の木とは少しでも間を空けるように剪定しておくと良いと思います。

間がある方が剪定するのも楽になります。

強く切ると、手間を減らしたり形を変えられる

クロマツ剪定・基本的な切り方・強く切る場合

強く切る場合は、その枝の中で一番幹に近い部分の芽のところで切ります。

これをやることで、手間を減らしたり一気に形を変えたりできます。

この切り方を多用すると木を切るのに慣れることができますが、切りすぎてしまう場合があるので気を付けてください。

「切りすぎちゃったかな?」と思ったら、他の枝は普通~少し強め程度で手入れをしてみましょう。

木を小さくしたい場合や形を変えたい場合には簡単な方法なので、剪定方法の一つとして知識にしておくのも良いと思います。

幹の方に向いている芽や枝

クロマツ剪定・基本的な切り方・芽の向き・内向き

芽や枝が幹の方に向いている場合、元から切ってしまっても良いかもしれません。

幹の方に向いている芽や枝はそのまま伸びると、幹や他の枝に絡む形になってしまう可能性が高いです。

幹に絡むのはあまり良くない状態で、他の枝に絡むのはもっと良くないと思います。

お互いの枝で成長の邪魔をして、新しい芽が出にくくなってしまうからです。

枝がごちゃごちゃして見えてしまったり、形を作りにくくなったりしてしまいます。

少し難しい感覚ですが、剪定しながら意識してみてください。

上向きの枝の考え方

クロマツ剪定・基本的な切り方・上向きの枝

上向きの枝は、その上の枝の邪魔をしてしまうかもしれません。

長い上向きの枝がある場合、見た目が悪くなったりもします。

このような理由がある時は、元から切った方が良い場合もありますが、切らない方が良い場合もあります。

切らずに残す場合の理由は、枝や葉が無くなってしまう可能性がある場合です。

基本的には要らない枝ですが、その木のその場所に枝があった方が良い場合は残しておきましょう。

切るか切らないかの判断は、来年以降でも次の手入れの時でも大丈夫なので、焦らず決めてみてください。

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上下の枝を分けるやり方

クロマツ剪定・上下の枝を分ける

上下の枝で大きな一玉とする場合は、この手順はやらなくて大丈夫です。

ですが、上下の枝が重なっていて枝が混み合っている場合は、少し間を空けるために分けてみるのも一つの方法です。

下の枝から出ている上向きの枝を強めに切って、重なっている枝を元の方から切って、先端を弱めに切って枝を分けて形を作っていきます。

この流れの画像を貼っていきます。

クロマツ剪定・基本的な切り方・一玉作り方
クロマツ剪定・基本的な切り方・真ん中を切る
クロマツ剪定・基本的な切り方・一玉の作り方2
クロマツ剪定・基本的な切り方・一玉の作り方3
クロマツ剪定・基本的な切り方・一玉のイメージ

剪定の流れ的には、基本を繰り返して形を作っていくイメージです。

上下を分ける以外でも、このやり方ですべての枝を仕上げることもできるので、流れだけでも覚えて試してみてください。

枯葉が積もっている場所の手入れ

クロマツ剪定・枯葉が多い場所
クロマツ剪定・枯葉が多い場所は新しい芽が少ない

隣の木が近すぎたり、枝が伸びすぎて重なり合っていたりすると、新しい芽が枯れて枯葉だらけになってしまう場合もあります。

こうなってしまったのはしょうがないことなので、とにかく枯葉を落としてあげましょう。

枯れ枝もたくさんあると思うので全部切ってあげて、新しい若い芽が出やすい環境を作ってあげてください。

まとめ

まとめは動画からの切り抜き画像でまとめていきますね。

クロマツ剪定・基本的な切り方・まとめ
クロマツ剪定・基本的な切り方・見直しと手直し
クロマツ剪定・基本的な切り方・まとめ2
クロマツ剪定・基本的な切り方・まとめ3
クロマツ剪定・基本的な切り方・まとめ4
クロマツ剪定・基本的な切り方・まとめ5
クロマツ剪定・基本的な切り方・まとめ6
クロマツ剪定・基本的な切り方・まとめ7
クロマツ剪定・基本的な切り方・剪定する方への応援

剪定に限らず、日常でやっていることは他の何かの応用になると思います。

考えや想像を頭の中で膨らませたら実際に行動してみて、成功したり失敗したりを繰り返してだんだん理想の応用方法を作っていけるかもしれないですね!

今回の記事の動画

最後まで読んでいただきありがとうございました。
見ていただいた方への、お力添えやヒントになれたら嬉しいです。

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