【花が咲かない・実がならないなど対策】剪定が関係するかも?

剪定したら花が咲かなくなったり実がつかなくなったりすることがあります。

枝を切るときれいになりますが、切る位置や切る時期で花芽が無くなってしまうからですね。

逆に剪定をしないで放っておいたものは、花や実はできるけど虫がつきやすくなったり幹の近くの新しい枝が枯れてきて樹形も崩れてしまいます。

良い枝が丸ごと枯れてしまったりということもあります。

木が大きくなると近隣の迷惑になったりもするので色々な問題が増えてしまいます。

これらの問題の解決策を簡単にまとめてみます。

・花芽を残すようにする
・切る位置、切る時期を決める
・虫と樹形対策で毎年手入れする
・木が大きくなり過ぎないよう調整する

今回はこれを基準に書いていきますね。

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花が咲くように花芽を残す剪定をする

樹種により花芽のつく位置や時期はそれぞれ違います。

花芽のつく時期の前は、剪定しなければ花が咲きやすくできそうですね。

キンモクセイの場合は、11月以降花が終わった後なら刈り込みや剪定で手入れをすることができます。

結構どの時期でも強めに切ることができますが、安心できる時期は3~5月でこの時期なら花にも影響は少ないです。

でも、落葉樹を手入れするのに剪定に適した時期が冬で、花芽がついている時期だと「どこを切ったらいい?」となってしまいそうです。

ハナミズキ・ハクモクレンなどがそのような感じですが、先端に丸く膨らんだ花芽があるのでそれを残せば花が咲きます。

トサミズキ・ハナカイドウなどの一枝にたくさん花芽がある種類は、飛び出している枝の先端だけ切れば花芽を多く残せます。

これらのことから、剪定をする時期が花芽のできる時期と重なってしまっても切り方で花を咲かせることができそうですね。

イメージはこんな感じです。

花芽を残す剪定の例
花芽を残すように切る例

剪定を弱めに何年も繰り返すと枝が密になってきれいな仕上がりになります。

でも、風通しが悪くなり虫が発生しやすくなってしまうので、絡んでいる枝や重なっている枝・あきらかに枝が混み過ぎている部分は元の方から切っておいた方が良いと思います。

虫を完全に発生させないのはできませんが、抑制はできるので切っておくほうが後々楽になります。

絡む枝は元から切る・ブランチカラーに気を付ける
絡み合う枝はどちらか切る

木があまり大きくなると手入れをするのに危険が増えます。

なので、なるべく「これ以上は大きくしたくないなぁ。」と思う前に大きさを決めちゃった方が良いです。

大きくなってからノコギリで切るのも疲れるし、切る枝が大きくなって危険で片付けも大変になるからですね。

それと、実がなる木は高くしないで低く横に伸ばすと収穫が楽で安全にできます。

花芽を残す剪定・低く育てる
下枝を切りすぎないようにする

高さと横幅はどんな形にもできるので、「こんな感じなら実が採りやすく、剪定もやりやすいな。」という感覚で大丈夫です。

下枝を無くすと、栄養が上に行きやすくなるので高くなりやすいです。

剪定・収穫がやりやすいくらいの感じで下枝を残しておくと高さを抑えやすくできます。

できることはできる時に少しずつでもやっておくと、かなりの違いがあるんじゃないかなと思います。

なるべく実がなりやすいようにする

実がなる年とならない年があるのは自然かもしれないですが、なるべく毎年実が取れたらいいなと思いますよね。

これをやれば絶対というわけではありませんが、毎年実がなる確率を上げる方法を書いていきます。

なるべく実をならせるコツ

・苗木は1/3くらい切る
・品種の違う木を植えてみる
・実を適度に減らす
・数年に一度枝の更新

苗木は1/3くらい切る

苗木を植える場合は、もったいなく感じてしまいますが木の大きさの1/3程度を切ってしまいます。

植えて1~2年はあまり花が咲かないようにして、幹や株を充実させたいからです。

サツキの盆栽のように、幹を太らせるためにてっぺん以外の枝を全て切る方法と似ています。

枝や葉が無くなれば栄養が幹になるイメージです。

しっかりとした木を作るために最初に切っておくと良いと思います。

品種の違う木を植える

ブルーベリーだとしたら近くに違う品種を植えておくと実がなりやすくなります。

一緒に2~3種類植えてみると楽しみが増えて良いですね。

近所に違う品種があるだけでも大丈夫なので、すぐ近くに植える必要はありません。

植える場所がちょっと離れてしまっても、ミツバチが受粉を助けてくれるので大丈夫です。

実を適度に減らす

実を適度に減らすのは剪定と同じで、栄養が偏らないようにするためです。

柑橘類の大体の目安は、枝一本に2~3個にします。

小さい実・大きすぎる実・傷がついている実などを摘み取ります。

「これおいしそう!」と思う良い実だけ残す感じです。

実を減らすのは、栄養の分散とその年に力を使い過ぎないようにするための調整をする感じです。

ちょっと手間がかかったりもったいないと感じたりしますが、実のなり方が変わるかもしれないので試してみてください。

数年に一度枝の更新

花芽を残す剪定・枝の入れ替え
数年に一度更新

数年に一度枝の更新をしてみるのも良いと思います。

これは、枝が外に伸びていく過程で幹から先端までが長くなってしまうのを防ぐのと、枝を若返らせるためです。

枝先に花と実がつく場合あまり大きくなってしまうと収穫が大変になってしまいます。

小さく作り直すことができれば楽になりますね。

大きな枝を切ると小さな枝に栄養が行くようになるので、若い枝にも花芽をつけることができます。

やり方は、幹から出ている小さな枝を残して太い枝を元から切るようにします。

一度にすべての枝をやるのが心配な場合は、半分くらいの枝数を減らして残した小さな枝が伸びたらもう半分を切るようにします。

花芽を残す剪定・二年で枝を入れ替える
一番上の枝は一本ずつでも大丈夫

こんな感じでやると安心できると思います。

枝を切る時どこで切ればいいかは…

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枝を切る位置

枝を切る時は、何か理由がない限り付け根で切るようにします。

枝を作り直すために途中で切る方法もありますが、基本的には枝分かれや新しい芽のところから切って透かすのが良いです。

切る時に幹や枝分かれピッタリ過ぎると皮が再生できなくなる場合があるからです。

幹と枝の付け根や枝分かれのところにブランチカラーという部分があります。

幹を見ると分かりやすく、見た目は少し膨らんでいる感じです。

そこをなるべくでいいので傷つけないように切ると心配を減らすことができます。

ブランチカラーのところで一回で枝を切ろうとすると、落ちていく枝と幹が皮でつながって幹の皮がむけてしまう恐れがあります。

それを避けるために、画像のような切り方をします。

剪定・ノコギリで切る順序
皮が剥けにくい切り方

このようにして幹の皮がむけないようにします。

ブランチカラーについては下の記事を見ていただけたらと思います。

まとめ

今回の記事は、花や実がならないのは剪定のせいかもしれないということで書いてみました。

大事な部分だけ下に書きますね。

・花芽を残すようにする
・切る位置、切る時期を決める
・虫と樹形対策で毎年手入れする
・木が大きくなり過ぎないよう調整する

手入れをしようとしている木の花芽がいつ頃からつくか、実はいつできるのかを観察してみて剪定時期を見つけます。

実が取れる木は実の後、花を見る木は花の後というイメージです。

剪定時期と花芽がつく時期が同じころならば、花芽が残るところで切れば大丈夫です。

なるべく木の大きさを決めておくと後が楽になります。

大きくなりすぎると大変です。

実がなる木は低く作っておくと収穫や剪定がやりやすくなります。

・品種の違う木を植えてみる
・実を適度に減らす
・数年に一度枝の更新

ブルーベリーは品種の違う木を植えると実がつきやすくなったりします。

柑橘類は、実の数を一枝に2~3個くらいに調整してみます。

数年に一度太い枝と細い枝を入れ替えて更新すると枝が若返ります。

太い枝を元から切る時は、ブランチカラーに気を付けて切りましょう。

この記事を見ていただいた方のお庭で、花が咲くようになったり実がつくようになったりしたらうれしいです。

ちょっと余談ですが、昔はカキがならない時に幹をナタで叩いて傷つけていましたが、これには生き物としての理由があるみたいです。

傷つけられて危機を感じると子孫を残そうとするため実がなるようです。

野菜や果物はストレスで甘くなるというのも不思議ですよね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
ホームに戻っていただくと剪定に必要な道具ややり方などがまとめてありますので、お時間がある時に読んでいただけたら嬉しいです。

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