剪定をするときに迷ってしまうのは、枝の出方に注目すれば解決できます。
- 互生
- 対生
- 輪生(車枝・くるまえだ)
この3つで切り方を決めておけば楽になります。
最後に柑橘系とツルのように伸びる種類も少し書きます。
【剪定を法則に】枝の出方の違いで剪定方法を決めると楽【互生】

この枝の出方で形を作るには「真ん中を切って二本残し、芽を外向きにする」ことです。
画像で説明していきます。



横に向いている枝はこのように切り進めます。




上向きの枝は、幹にする枝を残し高さを抑えるために芽を外向きにして切ります。

残した芽から伸びた枝を剪定して仕上がりのイメージです。
互生の場合はこれらのことを自分流に法則化できれば、剪定がかなり楽になると思います。
対生

対生の場合は同じところから二本に分かれています。
真ん中からもう一本出ていれば、真ん中を切れば形が整います。



三本ある真ん中を切るだけでもきれいになりますね。



自然形の場合は先端をいじらない方がいいです。
でも飛び出しているのが気になる方は、真ん中を切りましょう。

対生の場合も互生とあまり変わらない法則を見つけることができると思います。
輪生(車枝・くるまえだ)

一か所からたくさんの枝が輪のように出ていますね。
この中から残したい枝・伸ばしたい方向を決めながら剪定します。



枝が間延びしているのが気になるので、長い枝を切っていきます。
頭の将来の形をイメージして、残す枝を決めましょう。





横に伸びる枝は、上下の枝を基準に考えてみましょう。
上下で重なりすぎないように残す方がいいです。
輪生の場合でも基本的には真ん中を切るのですが、出ている本数が多いので迷ってしまいがちです。
でも短い枝を残しておけばいくらでもやり直しができるので、将来の形をイメージしながら残す枝を決めていきましょう。
これは「法則にする+仕上がりのイメージ」が大事になり、2つを意識することで理想に近づけていくことができます。
柑橘類

画像はユズです。
画像では互生のように見えますね。
剪定の仕方は、、



新しい枝の先端に花が咲き、実をつけるので残しておかなければいけません。


実のつく木は樹種によって剪定時期や剪定方法が異なります。
基本的にはものすごく飛び出している太い枝を切り、少し風通しを良くして虫の発生を抑制するくらいで良いと思います。
ツルのように伸びる

この種類は先端に花の房があるので、先を残します。



このように中を透かしていくだけでスッキリします。



ボリュームを抑えるためには、剪定の基本と同じで三本ある真ん中を切ります。

この場合も樹種や時期が大事になります。
剪定方法は見せ方で変えていけば大丈夫です。
向こう側が透けてチラチラ見えるくらいがいいのか、大きくして花を豪快に咲かせたいかで法則を変えてみましょう。
まとめと臨機応変

簡単にまとめていきます。
- 互生…真ん中を切り、枝先の芽を外向きに
- 対生…真ん中を切り、枝を二本にしていく
- 輪生…残す枝を選び、将来の形をイメージ
- 柑橘…樹種により時期や方法を変えていく
- ツル…見せ方により剪定方法を変えてみる
これらに気を付けながら法則化できれば迷いが少なくなると思います。
臨機応変
それぞれに決まった時期や方法がありますが、これらの枠にハマってしまうと固い考えになってしまいます。
どうしたらきれいに見せられるか、枝の向きはどうしたらバランスが良いか、今の形と一年後の姿はどう変わるかなど色々想像してみましょう。
どんな植物も枯れない限り伸びるので、切ることに臆することなく挑戦して行きましょう。
自分の手入れしている木の性格や特徴がつかめてくると、自由に形を作ることが出来るようになれます。
人の意見と自分の考えをミックスして「自分流の剪定を法則に」していきましょう。
動画
見ていただいた方のヒントになり、お力添えができたら嬉しく思います。
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