
画像のように短く枝が残ると、ずっとこのまま残ります。
これの何が良くないのかは、、
・見た目が良くない
・手入れが大変になる
・虫が住みやすい環境になる
このような問題があるからです。
見た目が良くないのはそのままですが、手入れが大変になったり虫が増えたりしてしまいます。
消毒をしているのに虫が居なくならないのは、枝の間や積もった枯葉の中に隠れているからかもしれません。
今回の記事では、これらの良くないことについてと対処法を簡単にまとめていきます。
【剪定のやり方】枝を切る時は元からきれいに切った方が良い
木の手入れをしているとついつい手を抜いて、ハサミが当たるところで切ってしまいがちです。
・どこで切っても同じだと思う
・切ってあれば良いという考え
・枝が多くてハサミが入りにくい
このような感覚や考えがあるからだと思います。
これらを少し細かく書いていきます。
どこで切っても同じだと思う
どこで切っても輪郭が揃えばきれいになったと感じることができます。
木を眺めた時に葉がついている部分が目立つため、透け具合や形を見てきれいだと思えます。
なので、どこで切っても同じだと思ってしまいます。
切ってあれば良いという考え
この考えは、すごく気持ちが分かります。
どこでも良いから切ってしまえば、スッキリしてきれいになったように感じることができるからです。
この感覚があるから剪定が雑でも大丈夫と思ってしまいます。
枝が多くてハサミが入りにくい
今までの剪定で枝を少し残して剪定していた場合、次回の剪定でやりにくさを感じます。
枯れて固くなった枝が密集して残るため、ハサミ入らなくなってしまうからです。
ハサミが入らないから「切りやすいところで切っちゃえ」となります。
それを毎年繰り返してゴツゴツした部分が大きくなっていきます。
これにより剪定のやりにくさと虫の住みやすさが増してしまいます。
枯葉も引っ掛かりやすくなります。
枯葉が積もれば、虫が隠れるのにちょうどいい家になってしまいます。
これらの手入れの悪いところ

これらの手入れの悪いところを簡単にまとめると、、
・ハサミが入らない
・イガイガ、ゴツゴツしている
・枯葉が積もりやすい
・虫が住みやすい
こんな感じだと思います。
ハサミが入りにくいのは精神的に疲れますし、ハサミの先端が折れてしまう心配もあります。
例えば、刃先を無理やりねじ込んで切ろうとすると素直に切れないため、ハサミにねじれる方向の力がかかってしまう場合があります。
ハサミは横からの力に弱いため、刃がこぼれたり刃先が折れたりしてしまいます。
それに、ゴツゴツしていると見た目が悪いですし、虫が住みやすいです。
枯葉が引っ掛かっていたりすればなおさらです。
雨風が凌げる枯葉に包まれて冬を越せる環境を提供してしまいます。
これらの対策

ゴツゴツを全部無くしましょう。
単純ですがこれが一番良いです。
ゴツゴツを無くす方法は2種類あります。
・ゴツゴツの部分を切る
・それより中で切る
ゴツゴツの部分を切る方法
切り戻す時は場所により木ばさみを使っても良いですが、固くなった枝を切るため剪定ばさみを使った方が簡単な場合もあります。
剪定ばさみの方が力が強いので、切る枝の堅さや太さで合わせてみてください。
短く残っている枝の元できれいに切っておけば、これから育てる枝が伸びやすく見た目もきれいになります。
ゴツゴツより中で切る
ゴツゴツしている所より中の新しい芽があるところか、その枝を元から切るようにする方法です。
この方法の良いところは、切る回数が少なくて済むし枝を作り直すこともできます。
「一気に透けちゃうと心配」という場合は、2~3回に分けてゴツゴツの枝を無くしていくと良いと思います。
例えば、大きめの一本の枝の中で何本か強く切るようにして、他の枝は今までと同じ感じで手入れをしておきます。
これを毎年繰り返していけば、心配が少なく確実にゴツゴツを無くしていけます。
ちょっと大変かもしれませんが、少しずつでもきれいにしていくと後々の手入れで楽になったことを感じられると思います。
焦らず少しずつで大丈夫です。
虫が住みにくい環境が作れる
ゴツゴツが無くなれば枯葉も引っ掛かりにくくなり、虫が住みにくい環境が作れます。
結構難しく感じるかもしれませんが、一気にきれいにする必要はなくて、毎年の手入れで気になる部分をきれいにしてみてください。
また、虫の防除薬剤を散布していても虫が減らない場合は、枝の間や樹皮の下に卵を産んでいる可能性もあるため、風通しを良くしておくと良いと思います。
現状から少しだけ枝数を減らすと、散布薬剤も虫にかかりやすくできると思います。
樹種による切り方の違いは?
切り口から新しい芽が出てくる樹種もあれば、途中で切ると枝ごと枯れる樹種もあります。
途中で切っても芽が出る樹種
ほとんどの木が該当しますが、心配な場合は一枝だけ切って様子をみるか、その樹種を検索して途中で切れるか調べてみてください。
途中で切っても芽が出る樹種は、細かい切り口がたくさん集中してしまうと、そこからさらにたくさんの新しい芽や枝が出てきます。
そうなるとハサミが入らなくなって、ゴツゴツになったりコブができたりします。
そうならないようにゴツゴツやコブの下で切ります。
一旦ぶつ切りになってしまいますが、切り口かもう少し中の方で新しい芽が出てくれれば、次の年にそこで切り戻して枝を造ることができます。
芽が吹き返して来たら、その中から具合の良い枝を選んで残せば大丈夫!というイメージです。
途中で切っても芽が出ない樹種
主に針葉樹がこれに該当します。
一番わかりやすいのがマツです。
枝の途中で切ると芽が出ない樹種は、切られた枝が丸ごと枯れてしまいます。
なので、切る場所には必ず芽がないといけません。
例えば、マツの枝先のゴツゴツを無くしたい場合は、最低でも一つの新しい芽があるところが切れる限界になります。
ですが、一本の枝に芽が一つしか残らないくらい強く切ると枝が枯れてしまう心配もあります。
なので、一回で全部のゴツゴツを無くすのが心配な場合は、二本以上の新しい芽が残せるところで切っておいて、次の年にまた短く切り戻せる場所を探してみてください。
先端を切っておくと中の方で新しい芽が出る可能性があります。
安全に小さくしたい場合は、毎年少しずつゴツゴツを無くしていくのがやりやすいと思います。
太い枝でも細い枝でも切る時に気を付けることは、ゴツゴツにならないようにしっかりと元から切るようにするのが大事です。
マツの手入れに関しては、下の記事を参考にしてみてください。
まとめ
この記事で一番大事な部分は、要らない枝を切る時はちゃんと元から切りましょう!ということです。
毎年自分で剪定をする木なのに、毎回ゴツゴツを残して手入れをやりづらくしてしまうのは、自分の体力と精神に負担をかけます。
同じことをやるなら作業が楽にできたり、眺めた時にきれいな方が良いと思います。
今あるゴツゴツを無くすのは結構大変だと思いますが、一回やっておけば次からは楽になると思って頑張ってやってみてください。
一気にすべての枝をやるのが大変な場合は、少しずつで大丈夫です。
焦らず気長に作業をしていても終わりますので、あまり考え過ぎずやっていきましょう。
最初は少し大変かもしれないですが、切る時は元からきれいに切る練習をしていきましょう。
慣れれば苦にならずに剪定できるようになります。
この記事がお役に立てたら嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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