サザンカの剪定 枝抜き透かし剪定 楽になるやり方のコツや考え方

サザンカ剪定・作業前
サザンカ剪定 作業前
サザンカ剪定・完了2
サザンカ剪定 完了

サザンカの剪定は刈り込みでも枝抜きでもどちらでも大丈夫です。

形の好みで決めましょう。

形と剪定方法
  • 刈り込む
    幹や枝が見えにくい
    円柱形・丸・四角など
  • 枝抜き・透かし剪定
    幹や枝が見える
    自然形・一枝一玉など

こんな感じのイメージです。

今回は枝抜き・透かしについて書いていきます。

基本の剪定方法を簡単にまとめると

気を付けるポイント
  • 不要枝(ふようえだ・剪定のところで図解)を切る
  • 枝が3本あったら真ん中をきる
  • 切る時はきれいに元から切る

この3つは、他の木の手入れでも使う基本なので、これを意識して剪定するだけできれいになります。

でもこれだけでは形を作ることが難しいです。

きれいな形を作るための知識は

形づくりのポイント
  • 残す枝の向きを揃える
  • 一本の木は枝の集合体
  • 切るばかりではなく、残す枝もある
  • 成長をなんとなく予想

このようなことに気を付けながら剪定していくと、自分の思うきれいな形にすることができます。

木の形や剪定の具合は「やる人や見る人で好みが違う」ので、自分の気に入った手入れを探していきましょう。

スポンサーリンク

サザンカの剪定 枝抜き・透かし剪定が楽になるやり方やコツ

最初に特徴と剪定時期の目安を書きます。

特徴

  • 花の色  赤・白・ピンクなど
  • 仕立て方 刈込での造形・自然形
  • 耐陰性  結構強い
  • 耐寒性  強い
  • 耐剪定性 強い
  • 虫    普通(危険)

10月中旬~4月頃に花を咲かせる木です。

剪定方法は色々あって、刈り込んで円柱形・丸・四角い生垣、枝抜き・透かし剪定で円柱形・玉散らしなど自由に手入れができます。

耐寒性・耐陰性はともに強めなので一日中日陰だと、日向よりは成長が悪くなりますが枯れはしないので、植える場所も選びやすいです。

でも、乾きに弱いので強い西日は危ないです。
乾燥に弱かったりするので、マルチング(根元を覆う処置)として枯葉を集めて根元周りに敷いたり、枝先の真下辺りを少しだけ掘って枯葉を埋めたりして乾燥から守ります。

乾燥は花を減らす原因にもなるので気を付けましょう。
気まぐれに水やりをするなら、枯葉を集めて敷く方が楽でいいです。

成長も普通で伸びないわけではないけど、グングン伸びていくわけでもないので、大きさを保つ手入れは年一回で大丈夫です。

剪定は強い切り方はできるし格好を作るのも融通が利き枝は柔らかく切りやすいですが太い枝は少し力がいる程度です。

危険な虫(チャドクガ)

葉の裏に行儀よく並んでご飯を食べています。

何が危険かは、触れると短くて3日、長くて2週間くらいかなり強いかゆみに襲われます。
触れたところだけでなく、体中の肌が弱い部分に広がってしまいます。

チャドクガの近くを通っただけでかゆくなる場合もあり、毛が抜けて風で飛ばされて気付かないうちに被害にあってしまうこともあるので怖いですね。

年2~3回卵から生まれてきます。

発生時期の例は、5~6月・8~9月・10月頃ですが、目安です。
その年によってだいぶ変わります。猛暑の年は少なめです。

目印は、葉の裏に白~茶色くらいの糸がモジャモジャとついているのが繭のようになっていて、卵が産んであります。

この状態でも発見したら、触らないように枝ごと切ってビニール袋に入れて絶対に出てこないように固く縛って捨てましょう。

簡易防除でスプレーを持っておいても損はないくらい嫌な虫です。

剪定の時期の考え方

基本的に花が終わり間際の2~4月くらいが良いと思いますが、これも人それぞれの好みで変わります。

考え方
  • 3月に手入れをすると、花が咲くころには伸びてしまう。
  • 花の数は多いけど形は崩れる
  • 花芽の数を調節することができれば…
  • 虫がいない時期に手入れをして
  • 剪定した形を一番長く保つための剪定時期

この辺のことを考えると、花芽が膨らみどこに花が付くのか目に見える状態の11月に剪定すれば、花も見られながら枝や幹も見られると感じます。

なので、余裕をもって11~3月が虫の被害もなくきれいな状態を保てる剪定時期になるかなと思います。

風が強い日は危ないし真冬で寒いので、怪我をしたり体調を崩さないよう晴れてて静かな日に手入れをしてみましょう。

剪定に使う道具

使う道具・折り畳み式ノコギリ
腰道具 3点セット
  • 左 ノコギリ(ゴムボーイ240㎜)
  • 中 剪定ばさみ(岡恒)
  • 右 木ばさみ(岡恒)

この3つで大丈夫です。

下の記事に詳しくまとめましたので、参考にしていただけたらと思います。

枝抜き・透かし剪定が楽になるやり方のコツや考え方

剪定を楽にするやり方は

これに気を付ける
  • 仕上がりのイメージをする
  • 不要枝を探して切る
  • 中の方の細かい枝を切る
  • 仕上がりのラインより中の枝分かれで切る
  • 枝の向きは外向きにする
  • 3本あったら真ん中を切る
  • 枝先が少し長い時は葉のあるところで切る
  • 枝と枝がぶつかってしまう時はどちらか切る
  • 切った枝が引っかかったままにならないようにちゃんと落とす
  • 切る枝と残して育てる枝がある
  • 小さな枝でも輪郭として使える
  • 新しい枝を残して育てると枝を入れ替えられる
  • 頭は一玉を小さくする
  • 長すぎる枝は短くして枝分かれを作る
  • 枝が見えにくいところは下から見ると見やすい
  • 切る人や見る人の好みに仕上げてみる
  • 切り終わったら確認する

太字のところが大事なところで、それ以外は軸となる部分からの派生です。

一連の流れで見るべき部分を細かく書くとこんな感じで、色々あるから難しく感じるかもしれないですが、これを分かりやすく解説します。

やっていることは単純です。

剪定する前にやること

サザンカ剪定・仕上がりイメージ
仕上がりのイメージ
不要枝の種類
不要枝の種類 これに近い枝を切る

仕上がりのイメージは簡単に言うと、「大体このくらいの大きさかなぁ」とラフに決めます。

これと一緒に不要枝も探してしまえれば、さらに短縮されます。
無理に全部探さずこれも「この枝なくても大丈夫そうだなぁ」程度で大丈夫です。

剪定やり始め~中盤

仕上がりイメージの中の枝分かれで切ります。

切る時は「3本枝がある真ん中を切ることだけ」に集中して大丈夫です。

これを軸として考えて、他の要素が入ってくる感じの流れです。

例えば、真ん中を切った後の処理としては

  • 必要であれば中の細かい枝を切る
  • 枝と枝が重ならない・ぶつからない
  • 切ったら切り枝を落とす
  • 枝は外向きにする

これだけでも剪定は完了します。

付け足しの知識として

  • 小さな枝を残し育てて枝を入れ替える
  • 小さな枝を輪郭として使う
  • 頭は小さくするとバランスがいい
  • 枝が見にくい時は下から見る
  • 長すぎる枝は葉のあるところで切る

これらを伝わりやすくするために画像で説明します。

画像で説明

サザンカ剪定・絡み枝
下から上や横の枝の邪魔な枝は元から切る
サザンカ剪定・真ん中を切る
枝分かれの真ん中を切る
サザンカ剪定・一玉を小さく
一玉ずつ分けるときれい
サザンカ剪定・真ん中を切る2
真ん中を切ることに集中
サザンカ剪定・不要枝
他の枝にぶつかる枝は元から切る
サザンカ剪定・枝が当たる時はどちらか切る
枝が近いから下の枝をノコギリで切る
サザンカ剪定・葉を残して切る
先が長い時は葉のあるところで切れる
サザンカ剪定・太い枝切る
下から見ると枝が見えやすい
サザンカ剪定・太い枝
太い枝を切ってサッパリ

このようなことを繰り返して終わらせていきます。

終わらせる順番は、木が小さい場合は

  • 頭を剪定して下の段へ
  • 頭の形の邪魔になる枝を元から切る
  • 中の細かい枝を切り、枝先を整える
  • この順序で木を一周すれば剪定は完了

この順番でやればやりやすいですが、一番いいのはやる人がやりやすくきれいな形を作るコツがつかみやすいことです。

人によってのやりやすさや癖が違うので、それがやる人の違いの味になると思うので、遊び感覚で自由に手入れしてみましょう。

切り終わり後の確認

剪定が終わったら必ず確認しましょう。

枝が飛び出している部分や、葉が重なって濃く見える部分がないかを確認してみましょう。

それで自分の中で満足をしながら将来どんな形にしたいかも考えてみると、細かい部分まで確認や予想ができると思います。

将来を想像しながら切ると、ただ切ってるだけとはものすごい差が出るので、おすすめの考え方です。

どうせ何かを始めるなら、楽しみながら知識や技術にした方が人生の得になると思うので気楽に悩まずやってみるのが気持ちがいいと思います。

この剪定の動画

基本の剪定だけを使って手入れをする

口下手で話をするのが上手じゃないので聞きづらかったら申し訳ありませんが、参考にしていただけたら嬉しいです。

おまけとまとめ

サザンカは種類が多く、約300種あり花もきれいで庭を彩ってくれる木です。

マツやキャラなどの高木のわきに添えて植えるときれいになるだけでなく、根の性質からお互いがケンカにならず共存できるので、組み合わせやすい木だと思います。

枯れにくい強い木ですが稀に枯れてしまう場合がありますので、根元の渇きに気を付けてください。
枯葉を根元周りに敷いてあげるだけで効果があります。

チャドクガは危険な虫なので虫の発生する6~10月はきをつけてください。
虫を倒すスプレーを用意しておくのが良いと思います。

剪定時期は11~3月で時間のある時に手入れしましょう。

剪定をなるべく楽にするやり方は

  • 不要枝(いらない枝)は全て切る
  • 中の方の細い枝は切るが、残して新しい枝を作ってもいい
  • 3本枝があったら真ん中を切る
  • 仕上がりイメージの中の枝分かれで切る
  • イメージから飛び出していたら葉のあるところで切る
  • 重なったりぶつかってしまう枝はどちらか切る

これらに気を付ければ大体大丈夫です。
完璧は一回の剪定で実現できないので、将来どんな形にしたいかを想像しながら遊び感覚で手入れをしてみましょう。

ホームに戻っていただければ、剪定に使う道具や剪定の流れなどまとめて書いてありますので、お時間がある時に見て知識や技術にしていただけたら嬉しいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました