

暖かくなると草や芝が伸びてきますね。
真夏はものすごい速さで伸びてくるので本当に大変です。
この記事で紹介するのは
- 芝刈り機の種類
- ナイロンカッターでの危険性
- 【重要】安全に芝刈りするための知識
- 片付けの時にあると便利な道具
芝生を刈る時に便利なのがナイロンのヒモを使った肩掛け式の草刈り機です。
機械を使えば早く終わらせることができますが、その分危険も伴いますので安全に使わなければいけません。
でもそれを使う時に危険もあるので、注意点も書いていきます。
芝刈り機の種類
- 肩掛け式でナイロンカッター
- 電動・エンジンの自走式
- 手動の芝刈り機
この辺りが有名で便利です。
この3つは、立って作業ができるので楽です。
簡単に説明します。
肩掛け式芝刈り機ナイロンカッター使用(おすすめ)
電動とエンジンがありますが、電動はエンジンよりも力が劣りますが静かに作業ができます。
柔らかい草や芝を刈るときに使います。
芝刈りはチップソーだと段差がついて平らに仕上がらないため、ナイロンコードを使いましょう。


ナイロンコードの種類は豊富なので、作業をする場所によって変えると消耗を抑えられます。
芝用には細いものを使うと切れ味が良く、草地には太くて固いギザギザの付いたものを使うと効率が良いです。
ナイロンなので削れて消耗するので、補充が必要です。
電動・エンジンの自走式
自走式なのでギアを前進か後退に入れて、レバーを握ると進みます。
刃を回すときはレバーを握れば回るタイプと、PTOスイッチのレバーを倒すと刃が回るタイプがあります。
作業をしていると勝手にゴミを集めてくれる集草袋がついているため、片づけが楽になります。
扱いやすいのは電動式です。エンジンよりもはるかに音や振動が小さいし、住宅街でも使いやすいからです。
芝や草が伸びて密度が高いとエンジンじゃないとできません。電気は力が弱いため、絡まって止まってしまい故障の原因になります。
なので芝が伸びる時期だけでも月2回作業をすると、芝のきれいさと機械を長持ちさせる事ができます。
刃の消耗がありますが石の無い芝地ならば切れ味はそれほど落ちません。
手動の芝刈り機
機械を手で押してタイヤが回ると刃も回り芝や草を刈ることができます。
電気も燃料も使わないため維持費がかかりません。
ある程度力が必要になりますが、切れ味がいいのでスムーズに進むし低く刈ることができます。
集草袋も付いている物もあるので片付けも楽になります。
刃が消耗してくると切れ味が悪いため進みが悪くなり、重たく感じられるのでそれが合図です。
肩掛け式がおすすめな理由
なぜおすすめなのかは、自走式と手動の機械は次のようなデメリットがあります。
- 木の周りや塀際などの端が刈れない
- 芝刈の範囲を全て歩かなければ終わらない
- 刃が切れなくなった時に苦労する
この3つのことを楽にするのが「肩掛け式」です。
木の周りや端の方まで機械が届けばどこでも刈ることができます。
機械を左右に振りながら進むので全部歩かなくてもいい。
右から左に1回振ると1m以上の幅を刈ることができます。
ナイロンがヒモ状になっていて刈り進めていくと先の方から少しずつ削れてなくなっていき、全て削れたらまた新しくヒモを入れるだけで済みます。
デメリットは?
電気の場合は充電式なので、途中で充電が切れると作業できない。
エンジンは結構大きな音がします。
燃料は、ガソリンと2(ツー)サイクルオイルを決まった量で混ぜて使います。
混ぜる比率は25:1・40:1・50:1などがあります。
ホームセンターにそのまま使える混合燃料があります。
機械により違いがあるので説明書をよく見てみましょう。
肩掛け式芝刈り機 ナイロンコードのセットとエンジンのかけ方


この機械は排気量が大きいためリコイルスターターという部品がついていて、エンジンをかける時にコツがいります。
排気量の小さいものにはついていない可能性があります。
これらも含め手順を説明していきます。
- ナイロンコードをセットする
- エンジンをかける
- 肩掛けの帯に掛ける
- アクセルを握り芝を刈る
この流れで説明します。
ナイロンコードをセットする


①片方の穴から差し込み真ん中の芯の部分を避けて反対側に飛び出してきます。
②飛び出してきたヒモを引っ張っります。


③両方の先端を揃えて同じ長さにします。
④画像のように左手で上を押さえて、右手で下の出っ張っている部分を右に回し巻いていきます。
⑤両方のヒモの出具合を15㎝程ずつにしてセット完了です。
エンジンをかける


①画像真ん中辺りの半円の部品は柔らかくなっていて、そこを押し込むことで燃料を送ることができます。
新品の機械だと10回以上押さないと燃料がエンジンの方まで送られないですが、使ってあまり時間が経ってなければ5~7回くらいで大丈夫です。


②チョークというレバーを上に上げます。
これをやるとエンジンのかかりが良くなります。

③スターターハンドルというところを引っ張るとヒモが伸びてきます。
力を入れて1回で引かずに、「片手で楽に引けるところまで軽く引いて戻して」を3回くらいやるうちに少しずつ引き出せるヒモが短くなってきます。
一定のところまで巻ききると、スプリングの引っ掛かりがとれて今まで引いた力が一気に回りエンジンを動かします。
このヒモのつながっている部分をリコイルスターターといいます。
リコイルスターター内部には、ヒモを巻くためのリールが入っていてスプリングの力でヒモが中に入っていきます。
力いっぱい引いてしまうとスプリングが壊れエンジンをかけられなくなります。
1回エンジンがかかったらチョークを下に下げてください。
上げたままだとエンジンが止まります。
もし止まったらチョークを上げずにエンジンをかけてください。
注意 リコイルスターターではない場合
スターターハンドルを引くと引っ掛かる感覚があり、それを超えると直接エンジンが動くためある程度の力で1回で引っ張りきり、スターターハンドルを最初に位置に戻してまた引っ張るを繰り返してエンジンをかけます。
思いっきり引っ張ると壊れてしまうので、ちょっと力を入れてスッと引く感じです。
こちらの場合もチョークの使い方は同じです。
肩掛けの帯に掛ける


肩掛けの帯は大きく分けて2種類あります。
- 一本掛け
- 両肩掛け
一本掛け
画像のものです。
準備や装着はすごく楽ですが、長い時間作業しているとものすごく肩が痛くなります。
両肩掛け
帯の長さを体に合わせるのがちょっと時間がかかります。
機械を腰くらいの高さで合わせますが、自分の右側にだけある重みを両肩に分散させるよう両肩のベルトを調整するのが難しいですが、長い時間の作業でも楽になります。
どちらを選ぶかは作業する場所や作業時間に合わせましょう。


このように帯に機械を引っ掛けます。
画像では置いてありますが、帯を左肩からたすき掛けにした状態で機械を引っ掛けた方が楽です。
アクセルを握り芝を刈る


アクセルを握るとエンジンの回転が上がり、ナイロンカッターが高速回転します。
回転が強ければその分力が大きくなるので芝が切れやすくなりますが危険が増します。

残像でオレンジ色に見えるのがナイロンコードです。
アクセルは半分も握っていない状態でこんな感じなので、半分ちょっと握れば早すぎて見えないくらいになります。
- 右から左にゆっくり振る
- 1番切れる位置は左の前から左横
- 戻すときは少し高くする
- 進む時はすり足ですごく少しづつ
右から左にゆっくり振る時に、機械をほんの少しだけ左に傾けてもいいと思います。
1番切れる左前を芝に当てるように帯を調整してください。
元の位置に戻すときは、芝にギリギリ当たるくらいで戻すと刈り残しが少なくなります。
進む時に一歩が大きいと刈り残しができてシマシマ模様の仕上がりになってしまいます。
これをトラ刈り(とらがり)といいます。
トラ刈りにならないように気を付けましょう。
【重要】安全に芝刈するための知識
- いつでもアクセル全開
- 近くに窓や車がある
- 刈る向きを気にしない
- 低く刈ろうとして地面を削る
- 人がいても手を止めない
- 使い終わった後、燃えやすい素材の近くに機械を下ろす。
いつでもアクセル全開にしない
- アクセル全開でなくても芝は刈れる
- 燃費が悪くなる
- 石を飛ばした時に勢いが良く危ない
- 人の声が聞こえない
これらの影響があるため機械の種類や場所によってアクセルの具合を変えながら作業しましょう。
基本的には半分から全開の間くらいで大丈夫です。
燃費がかなり良くなります。
石を飛ばした時に車のガラスを割ることができる勢いで飛びます。
物を壊してまで刈る必要はないと思います。
作業に集中しないで回りを気にしながら刈りましょう。
逆に作業している人を呼ぶときは、後ろから行かないでその人の右か前に行きます。
右か前というのは、刈ると左と後ろにゴミや石が飛ぶからです。
近くに窓や車があると危ない
窓ガラスなどの割れてしまう物が近くにある場合は、アクセルをものすごく弱くして刈りましょう。
雨戸があれば閉めてから、なければ応急処置でシートを張り付けるだけでもかなり保護されます。
車は移動させておいてください。
刈る向きを気にして作業する
刈ると石やゴミが大体左と後ろに飛びます。
なので、窓など壊したり傷つけたくないものが右か前になるように刈りましょう。
でも四方八方に飛ぶ恐れがあるので、気を付けて刈りましょう。
低く刈ろうとして地面を削ると危ない
芝は黄色や茶色になるほど低く刈らず、緑が残るように刈ります。
基本的には4㎜くらいの仕上がりです。
伸びすぎている場合は、1回緑の残るとこまで刈って2回目で低く刈るようにすると見た目がきれいなまま短くできます。
地面まで刈ろうとすると石や土が飛び散って危険です。
人がいたら手を止める
今までの通り石が飛ぶと怪我をさせてしまいます。
常に周りを気にしながら、作業だけに集中しないことが大事です。
使い終わった後、燃えやすい素材の近くに機械を下ろさない
エンジンを使うものはすごく熱くなります。
特にマフラーが危険です。
機械の後ろ側に出ているので、芝や草の積もっている所や燃料の近くに置くと、もしかしたら火がついてしまうかもしれません。
火傷をしないように触らないようにして、安全な場所に置きましょう。
安全まとめ
- アクセルは半分から全開の間くらいで刈れる
- アクセルは機械の種類と作業する場所で変える
- 石やゴミが飛ぶ方向は基本的に左と後ろだけど、四方八方に飛ぶ
- 窓や壊れるものが近い場合は、雨戸を閉めたりシートを張ったりして守る
- 地面まで低く刈ろうとしない大体4㎜くらいの高さ
- 作業に集中しすぎないようにして、周りを常に気にする
- エンジンやマフラー部分は熱いので気を付けて安全なところに置く
このようなことに気を付けて、事故や怪我の無いように作業をしましょう。
片付けの時にあると便利な道具

各道具の用途は下の通りです。
- アルミの熊手(草の厚い部分・重たいゴミ用)
- ウルトラ熊手(芝・土・コンクリート・アスファルトなど)
- 竹ぼうき(土・コンクリート・アスファルトなど)
- 万作てみ(み・ちりとり)
この中でも芝の片付けでは左から2番目の「ウルトラ熊手」があるとすごく便利です。
芝にも使えるしアスファルトでも使えます。
掃除道具はこの4つがあれば大体間に合います。
まとめ
- 芝刈り機は、肩掛け式がオススメ
- ナイロンコードは芝なら細く、草地なら太くて丈夫なもの
- エンジンは多少大きい機械の方が楽
- エンジンをかける時は慎重に
- 機械を引っ掛ける帯は、短い作業時間なら1本掛け、長い時間なら両肩掛け(お好みで大丈夫です)
- アクセルは全開にしなくて大丈夫
- 石が左と後ろに飛びやすいことを意識して、安全を考えながら刈る
- 自分も他の人も怪我をしない・させないように常に周りに気を付ける
- エンジンやマフラーの熱い部分には十分注意する
- 掃除道具は、芝刈に使う最低限ならウルトラ熊手・竹ぼうき・みがあれば大丈夫
芝刈は簡単そうに見えるかもしれないですが、なかなかコツを掴むのが難しかったりします。
でも、芝刈ができれば草刈りは完璧に近いくらいにできると思います。
安全に関しては、必ず忘れずに対策を考えながら作業をしてください。
物を壊したり、怪我をしてしまうと周りも自分も嫌な思いをして損をしてしまうので、何事もなく作業が終わることを心がけてやっていきましょう。
このブログでは、植木の手入れや庭の悩みなどを紹介しています。
読んでいただいた方の悩みの解決や、知識と技術にしていただけたら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
あなたの安全作業を願っています。
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