【剪定は自由です】どんな形にしたいか最初にイメージ【遊びながらやるのが一番】

今回は、剪定のまとめです。

今回の目次は、

  1. 剪定を始める前にイメージをしておく
  2. 不要枝・その木にとって無い方がいい枝を探す
  3. 切り始める時の流れと注意点
  4. 剪定はどうやる?
  5. 太い枝を切る時の注意

この流れでやっていきます。よろしくお願いいたします。

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【剪定は自由です】どんな形にしたいか最初にイメージ【遊びながらやるのが一番】

まず、、

1.剪定を始める前にイメージをしておく

剪定仕上がりイメージ
剪定イメージ

自分の目の前に手入れをしようとしている木があるとします。

その木はどんな場所に植えてありますか?

どこから眺めますか?

どんな形や葉の透け具合だったらきれいに見えますか?

まずはその一本の木に集中してみます。

どこに植えてあるかは、生活の邪魔にならないようにするということで、木と人の共存です。
歩く時に当たるとか、風が強い日に枝が揺れて家に当たったり、隣の敷地に飛び出す枝があり葉が落ちる、こんな感じの問題がありますよね。
その問題をなくすための、方法をイメージしておきます。

どこから眺めるかは、その木が一番目に付く位置だと思います。
居間や縁側、玄関から出た時などですね。

その時にどんな形や葉の透け具合に見えたらきれいかをイメージしてみます。
そのイメージを大事にします。

2.次は不要枝・その木にとって無い方がいい枝を探す

見つけ方の目安は、、

・枯れ枝
・幹から出ている細かい枝
・主な枝から真上・真下に向いている枝
・仕上がりのイメージからものすごく飛び出している枝

とりあえずこれらの枝を見ておくと後が楽です。

不要枝の種類
不要枝イメージ

しっかりじゃなくてなんとなくで大丈夫です。
目的は、先に切る枝が分かっていれば手間が減るためです。

やみくもに切り始めると、目標が分からないままなので遠回りになっちゃいます。
自分の中でのゴールを決めておきましょう。

3.切り始める時の流れと注意点

ここから切り始めます。

切る順番は、根元や地面・幹から出ている小枝をなくしていきます。
下がごちゃごちゃしていると、上から剪定した時に乗っかって隠れてしまうし、片付けもやりにくくなってしまいます。

なので下から不要枝だけを切って上の方まで行きます。
脚立を使う場合は立てるのに邪魔になる枝を切っちゃっても大丈夫です。
毎回同じようなところに脚立を立てるため、形が崩れなければ無いほうがやりやすいと思います。

下から不要枝を取りながら上に行く意味は、仕上げの剪定は上からやるからです。
上から剪定をするときに、枝が見えやすく・手元も見やすい状態なら剪定が捗るのと、上から手入れをすれば一回できれいになります。

カキ・剪定・順番
剪定は上から下

切った枝が下の枝に引っかかり、それを落としながら下に下がってくるからですね。

それと、下からきれいに剪定したとして、脚立を立てた時に仕上げた枝にぶつかって枝が折れてしまう可能性があるためです。
せっかくきれいにしたのに枝が折れたら、ちょっとショックみたいな感じです。

なので、剪定の流れは下から不要枝を取りながら上に行き、上から下に仕上げの剪定をしてくると流れが良いと思います。

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4.剪定ってどうやるの?

一番簡単な考え方は、三本もしくは複数枝がある真ん中を切ることで枝先を二本にすると良いと思います。
これが全ての剪定の型と言えます。

ドウダンツツジ・剪定で切るところ
真ん中で切るイメージ

樹種や仕上がりのイメージによって残す枝の本数は変わってきますが、基本は二本残しです。
でも、イメージしている形にしたい場合は無理に二本じゃなくても一本でも三本でも平気です。
目標に向かって剪定するので、将来的に目指す形にするため途中経過として見れば、大丈夫で自由だと思っています。
枝先の剪定は、なるべく横から出ている枝や芽を残してください。

真上と真下に向いている枝は要らないってことですね。

キンモクセイ・剪定・不要枝
上向きに絡む枝は要らないかも

横向き以外は切って良い、これが一番簡単な考え方です。
これを元に形づくりをしていくので、枝の途中にある小枝を上向きに残して途中で切っておいて、そこから伸びた枝を手入れすれば一本の枝で一つの玉になります。
木はどんな形にもできるので、少しずつ理想に近づけてみてください。

刈込でも枝を透かす剪定でも柔軟にイメージをして、臨機応変にやることで自由な形が作れます。

剪定を一連の流れでいうと、下から上に不要枝を切って上から整える仕上げの剪定をします。

・整え方は真ん中が強いから切る
・間引いて透かすことができる
・真ん中を切ると簡単に形が整い風通しが良くなる
・虫の発生を抑制できる

また、栄養の分散にもなるため細かい枝を増やし形を整えたり、花芽の付き方などを調整しやすくできます。

これが剪定の基本のイメージです。

切る時のポイントは、枝分かれしているところで元から切ることです。
これだけでかなり整います。
もし、枝分かれがなく途中で切らなければいけない場合は、芽のあるところで切れば大丈夫です。
芽の残し方は、幹から見て外側にある芽を残していきます。

枝の残し方も芽の残し方も幹から外向きに揃えるときれいになるし、剪定がしやすくなるので残す方向を意識しながらやってみましょう。

剪定は良いことだらけなので、やった方がいいです。運動にもなります。

5.もし太い枝を幹から切る場合は、一回で切らないで小分けにして切る

一回で上から切ると皮が剥けちゃうので、下から枝の太さ三分の一程度切っておいて、上から切れば皮が剥けません。

マツ・剪定で小さく・芽を残す5
下から切り目を入れ
マツ・剪定で小さく・芽を残す6
上から切って
マツ・剪定で小さく・芽を残す7
段差をなくす

幹から切る場合はちょっと注意が必要で、「ブランチカラー」に気を付けて切ります。

ブランチカラーとは、幹と枝の付け根の部分で幹と枝の組織が集中している場所です。
見た目で判断出来て、樹皮の模様が幹の縦線と枝の横線とが交じっている部分です。それを残して切ります。

なぜ残すかは、幹ピッタリで切るとその組織がなくなってしまい、切り口を塞げなくなってしまうからです。
スムーズに傷口を塞ぐためにブランチカラーを残すと、新しく皮ができて腐らないように自己防衛で守ろうとしてます。
傷口を守る新しい皮のことを「カルス」といいますが、そこまで覚えなくても剪定は出来るので大丈夫です。

人間のケガと一緒で、ばい菌が入らないように自分で傷を治します。

その時に消毒とかすると思うんですけど、木も同じです。
癒合材とか殺菌剤がホームセンターやネットショップでも売っています。
それを塗ってあげると木を守る手助けになるので、塗ってあげると良いと思います。

これらのことを毎年繰り返しながら剪定が成り立っていきます。

基本の剪定方法が分かれば大体の樹種の剪定が出来るようになります。
切り方が分かって、自分の思う理想を目指すのが剪定の楽しみなので本当に自由です。

ここで伝わってほしいこと

この記事で一番伝わってほしいことは、誰でも剪定ができるということを感じてもらいたいです。

剪定はやる人が変わっても、やり方はほとんど同じです。

基本の切り方を使って見せ方を変えています。
剪定する人の思うようにどうにでもできます。

きれいに剪定できる人は慣れがあるからですね。

木を見た瞬間に大体のイメージができるから切る枝がすぐに見つかります。

ただ、仕上がった時にきれいかを決めるのは人により違います。
それが好みです。
その好みの形に自分の手で仕上げることができるのが、基本を上手に使う慣れです。

初めてで考えながら手を動かして失敗しても全然大丈夫なので、まずは挑戦することが大事です。
やってるうちに慣れてくるし、やらなければ何も変わりません。

今まで私がやってきた剪定動画では、必ず粗があります。
もしその粗を「なんか変だなぁ」と感じることができたら、きれいに剪定ができる自信になると思います。

目標は、見てくれた人が剪定に挑戦する気持ちの力添えと、このチャンネルの動画より上手に剪定してくれること、
それと色々な世代に造園業・植木屋さんの仕事を知ってもらいたいからです。

小学生の娘と一緒に剪定をしたときに、「木をチョキチョキするの楽しいね」って言われてすごく嬉しかったので、子供や孫とやってみると意外と楽しかったりします。
遊びながらやるのが一番だと思っています。

子供たちや孫たちがいつの間にか剪定できるというか、切り方を遊びながら覚えちゃう感じが理想です。
自然に触れる機会を増やすきっかけになってくれたらいいなぁと思います。

知識は本とか映像で伝えられるけど、自分が経験したことを直接伝えられれば教えられた方も覚えが早かったり、素直に受け入れてくれるかもしれないですね。

このブログを見ていただく方の知識や技術になり、お力添えができれば大成功です。

少しずつですが更新していきますので、よろしくお願いいたします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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