漢字で書くと「百日紅」
100日花を見られるという意味からきています。
剪定はやりやすいし、花もきれいなので人気があります。
あまり難しくないように、簡潔に書いていきますね。
【サルスベリ】特徴と2種類の剪定方法
まずは簡単に特徴を見てみます。
特徴
- 花の色 赤・白・ピンク・紫
- 仕立て方 自然形・コブ
- 耐陰性 弱い
- 耐寒性 やや弱い
- 耐剪定性 強め
- 虫 普通~多め
花の色が多いのは、品種の多さです。
色々な品種改良が進んでいて、病気になりにくい品種や大きくならない品種もあるようです。
日陰に植えると大きくならないですが、弱々しくかわいそうな感じになってしまうので、日当たり風通しに気を付けてください。
剪定には強めなので、落葉している時期にぶつ切りで形を作り直すことができます。
虫は種類が多めで、アブラムシ・カイガラムシ・ケムシ・シャクトリムシ・アリなど色々付きますが、剪定で抑制はできます。
剪定時期
12月~4月頃まで大丈夫です。
暖かくなると虫が出てきちゃう可能性があるので、3月までにやっておくと良いと思います。
「なるべく暖かい冬の日に剪定」これをやれば虫を気にしながら作業しないで、体も精神的にも楽になります。
不要枝を見つける
不要枝は木にとって無い方がいい枝です。
これらを見つけたら元から切っても大丈夫なので、目安にしてください。
丸坊主(コブ・グー)
この切り方はすごく簡単で「毎年同じところで切るだけ」です。
このやり方は結構見ますが、おすすめできません。
なぜ良くないのかは、、
- コブがどんどん大きくなる
- 伸びてくる枝が太い
- 剪定は簡単だけど、ハサミが入りにくい(はぎりぐそ)
- コブの下で切ると枯れる場合がある
このような面倒が出てくるからです。
自分の手で面倒のきっかけを作ってしまいます。
はぎりぐそとは、切った枝が数ミリ残ってトゲトゲになっている状態です。
この状態はハサミが引っかかって、枝の元で切れなくなるからですね。
これでコブが大きくなり、栄養が偏って太い枝が伸び、コブから下に小枝が出にくくなります。
これらのあまり良くないことがありますが、剪定が簡単だし花も毎年咲くのでこれでも大丈夫です。
これらの面倒を無くしながら剪定する方法が「自然形」です。
自然形の手入れ(推奨)
難しそうですが意外と簡単です。
なぜ簡単なのかは「落葉していて枝が丸見え」だからです。
剪定の基本を使いながらやるのですが、一番簡単な考え方は「外向きに2本残す」です。
新しい枝が細かく出ているサルスベリは、かなりやりやすいです。
枝を選びやすくなるからですね。
細かい枝が少ない場合は作り直して、細かい枝を増やしながら育てると良いです。
作り直し方
地域や気候によりますが、あまり寒くない時期・3月ごろに形を整える切り方をします。
切る前に仕上がりのイメージをしておきましょう。
切る位置はそのイメージより小さくなります。
仕上がりのイメージは将来の形ということですね。
将来の大きさに合わせた切り方をして、形が整い風通しが良くなって虫の発生を抑制できる感じです。
良いことだらけですね。
コブから枝を作る例
コブが小さい場合は、無理に取らずにそのまま枝を作ることで自然形に近づけることができます。
コブはなるべく元から切ってしまった方がきれいに見えますが、「ちょっと嫌だなぁ。」とか「枝が太くて切るのが大変。」と感じたら、そのまま枝を作るのでも良いと思います。
画像は、コブから出た枝を外向きに残して、主な枝を作りその先の小枝を剪定した様子です。
やり方は色々ありますので、その木や自分に合ったやり方をしてみましょう。
まとめ
剪定方法の違いは、一目瞭然でしたね。
新しい枝の伸び方にも違いが出てきます。
太い枝が伸びやすくなると、片付けやゴミ出しが大変になってしまいます。
手間を少なくするためにも、自然形の手入れが全体を通して簡単でいいと思います。
この記事での剪定の仕方は、大体の樹種に対応できるので覚えておくと大体の木の手入れが出来るようになります。
流れは、、
- 仕上がりのイメージ
- 不要枝の剪定
- 枝は外向きに2本残し
今回重要な手順は、この3つだけです。
剪定時期は、、
- 12月~4月頃の時間のある時
- 強く切る時は3月頃
- 剪定は年1回で大丈夫
このくらいを目安に手入れしてみましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ホームに戻っていただければ、用意する道具や剪定に必要な知識などをまとめてありますので、読んでいただいた方のお力になれればと思っています。
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