この記事では、、
・新しく庭を作りたいけど、何もないところに木を植えるならどんな木が良いだろう?
・どこにどんな木を植えるとどのような効果があるのかな?
このようなことについてまとめていきます。
木を植える用途を大きく分けて、、
・日よけ
・風よけ
・目隠し
・楽しみ
この4つです。
これを元に用途と代表的な樹種で順番に書いていきますね。
植えようとしている場所を思い浮かべながら読んでみるとイメージしやすいと思います。
庭に木を植える用途と樹種の例
庭に木を植える用途は、「その場所で目標とする役割ができる樹種がそこにあるか」を考えてみます。
せっかく植えたのに何年かしたら元から切ることになってしまったらもったいないですよね。
そうならないよう少しでも参考になれたらと思っています。
日よけ

・大きめの木または、大きくなる木を植えて日陰を作る
・地面の温度が下がる
・シンボルツリー
庭に木があると、日陰ができて地面の温度が下がります。
日陰のない庭や道路は真夏の強い日差しでものすごく熱くなりますよね。
土はまだいいのですが、コンクリートやアスファルトだと素手で触るとやけどしそうです。
木が一本あるだけで日陰を作ることができるので、3mを超える木があるとちょっとした暑さ対策ができると思います。
庭に一本大きめの木があるとシンボルツリーとして目立つので見た目も良くなりそうですね。
・常緑樹…ユズリハ・アカシア・シマトネリコ・シラカシ・キンモクセイ等
・落葉樹…ハナミズキ・ヤマボウシ・モミジ・モクレン・フジ(棚)等
剪定は自然樹形が多いので、管理は少し難しく感じるかもしれません。
風よけ

・防風
・防音
・目隠し
昔ながらの防風対策で、「生垣」や「くね」と言われます。
例えば、ベニカナメモチの生垣とかカシぐねという感じです。
カシぐねは、シラカシなどのカシ類で造る生垣です。
木があるのと無いのでは風の当たり方に相当な違いがあります。
ブロック塀の代わりになると考えればイメージがしやすいかもしれないですね。
密集した枝葉が風を防いでくれますが、全く風を通さないわけではないので空気がこもらなくて良いと思います。
夏に熱い空気が抜けずにこもってしまうと、外に出た瞬間ムワッとしてちょっと嫌ですよね。
風も通って日陰もできて少しだけど温度を下げる効果があるので、ブロックを設置するときは候補にしてみても良いと思います。
多少ですが音も防いでくれるので、窓の近くに木を植えて目隠しの効果と併用できるのも良いですね。
・小さい生垣…ベニカナメモチ・ベニバナトキワマンサク・ツゲ・マキ・コニファー類
・大きい生垣…シラカシ・カイズカイブキ・レッドロビン・ニオイヒバなど
剪定は刈り込みで大丈夫なので管理もしやすいです。
カイズカイブキやコニファー類などの葉が細い針葉樹は、葉がなくなると枝が枯れるため毎年刈り込まないと大きさを維持するのが難しいです。
目隠し

・見えないようにする
・少し光が入る
・防風、多少の防音
部屋の中が見えないように窓の近くに木を植えたり、庭が丸見えにならないように敷地の端の方に木を植えたりして周りからの視線を遮るようなイメージで使います。
生垣のように同じ樹種をたくさん植える方法ではなく、独立した一本の木を育てて目隠しにしても良いです。
同じ樹種を数本まとめて植える場合は列にしなくても大丈夫です。
例えば、同じ樹種を3~5本用意して円を描くように植えて株立ちを作ったり、株立ちに作られている木を植えると幅を大きくして隠せる範囲を広くしたり見た目に変化をつけることもできます。
一本でも株立ちでもその場所に合う見た目や用途で決めてみましょう。
樹種の選び方は葉の密度を見ると分かりやすいと思います。
・葉が細い針葉樹は密度が高いため光が差し込まないくらい目隠しの効果が高いです。
・葉が丸い広葉樹は木漏れ日が入り木の向こう側の景色がちらちら見えるような感じです。
どちらも用途に合わせて自由に決めることができるので、「ここにはこの木があったらきれいだし、目隠しになりそうだな」と想像してみましょう。
窓の前には成長の遅めの木を植え、敷地の端の方には好みの木を植えるので大丈夫です。
植える時の注意は、、
窓や敷地の端などに近すぎるところには植えないようにすること!
大きくなる木は特に注意が必要です。
植える前に、植えようとしている木がどのくらい大きく成長するかを調べておいた方が良いです。
楽しみ

・花を見る
・花の香り
・実を採る
・眺めて落ち着く
木を植えると、花が咲いたり実を採ったり眺めて心を落ち着かせたりできていいですよね。
上にあげた4つの中でどれを優先させたいかで植える木が決められそうです。
・花の色や形…サザンカ類・ツバキ類・サルスベリ・サクラ・アジサイ
・花の匂い…キンモクセイ・ロウバイ・ジンチョウゲ・クチナシ・バイカウツギ
・実の種類…ミカン・レモン・キンカン・ウメ・ブルーベリー
・樹形…マツ類・モミジ・イトヒバ・ソヨゴ・モッコウバラ・ニワウメ
などなど
上に挙げたのはほんの一例で、庭木でよく見る代表的な種類です。
木の種類は物凄くたくさんあるから迷いもありますよね。
どの木を植えたいかは、その土地その場所で自由に決められるから、
「この花良いなぁ。この実が採りたいなぁ。この見た目が好き。」
という感覚で大丈夫です。
植える木を下調べして、これなら大丈夫そうと思える木を探してみましょう。
剪定方法は樹種や作ってある形により変わるのでそれに合わせて剪定しますが、木の形はある程度自由に作れるので手入れを繰り返して理想の形を目指していけます。
まとめと人それぞれの考え方
ざっとですが用途別に書いてみました。
それぞれの種類「日よけ・風よけ・目隠し・楽しみ」で共通することは、身近に自然があると四季を感じられることです。
花が咲けば見た目と匂いで楽しめたり、実がなれば食べる楽しみもありますね。
なので、無理に用途を考えなくてもこの木この花が好きだからという理由だけでも大丈夫です。
「花・香り・実・樹形」の楽しみや好みを用途に当てはめていけば形になっていくと思います。
その楽しみの効果を増加させるために剪定をしてきれいにしていく感じで、自由に決めるのが良いかなと思います。
これはすごいなぁと思ったのは、カラタチという物凄く鋭いトゲのある木を生垣にしているところがあったことです。
それを手入れした時に思ったのは、ブロック塀より防犯の効果が高いだろうなと感じました。
ブロックは乗り越えられるけど、カラタチは触るだけでもケガをしないように気を遣うほど危ないからです。
木の特徴と防犯の用途がピッタリな感じですね。
剪定は苦労しますが、どっちをとるかという感じです。
こんな感じで色々な用途と樹種は、組み合わせや考え方次第で自由にできそうですよね。
それぞれの用途に型はあるけど、型にハマらず奇抜でも全然良いと思うし面白いと思います。
見た目を良くしながら日陰を作り、目隠しをしながら風よけもしてくれる
それぞれが一つの役割ではないので、植える場所と植える樹種で用途を増やせる
個人的な考え方を書きましたが、読んでいただいた方のヒントになれたら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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