
今回は、モチノキで玉散らしを作ってみました。
1回の手入れでは形ができないので、5月と11月に剪定をしています。

分かりやすいように画像を多めで書いていきます。

今回使った道具は、こんな感じです。
モチノキを玉散らしに作り直す2回の手入れ
1回目の作業の流れは、、
・残す幹を決める
・根元の要らない枝を切る
・玉にする枝を選ぶ
・立ち上がり枝を切る
・大きな枝はどかしておく
・脚立で上まで行く
・上からなんとなく玉にする
・引っかかりを落としながら下まで剪定
このような感じで終わりにします。
ここまでを画像を交えて書いていきます。
残す幹を決める

今回は2本の幹を残して、それぞれ高さを変えてやっていきました。
幹の高さが違う作り方を「双幹(そうかん)」といいます。
根元の要らない枝を切る

最初に根元の使わない枝を切ります。
これをやっておくと下がスッキリするし、根元周りの切り残しをなくせます。

絡みつく枝も無くしておくと後が楽です。
玉にする枝を選び、立ち上がり枝を切る




完成はかなり先なので、枝選びは「この辺かな?」くらいの感覚で大丈夫です。
迷ってしまう場合は、枝を多めに残しておいて後で減らせばオッケーです。
立ち上がり枝の安全な切り方

大き目の枝を1回で切ると危なかったりします。
途中で一度切っておいて…

元から切るようにすると安全に切れます。

皮が剥けてしまった場合でも…

元から切り直すなら問題はありません。
皮が剥けない切り方




ノコギリを使う時は、力を入れすぎないようにしましょう。
ノコギリは刃が擦れた回数で切れていくので、ほどほどの力加減で十分切れてくれます。
枝の切り方2種類
刈り込むように切る方法と、枝分かれできる方法があります。
刈り込むように切る方法


枝分かれの少し先か、少し中の適当なところで切っていきます。
刈り込むように切っているので、切り口か残っている葉で輪郭ができれば出来上がりくらいの楽な気持ちでやってみましょう。
途中で切っておくと枝数が増えやすくなります。
枝分かれで切る方法



枝分かれの真ん中を切るのが手っ取り早いです。
その際に気を付けることは、枝の向きを幹から見て外向きにするようにしましょう。
外向きに枝を残しておけば、絡み枝や立ち上がり枝になりにくいからです。
将来的にやりにくくならないように「新しい枝は外向きに」を意識しておきましょう。
どっちの切り方が良い?

2種類のやり方のどちらが良いかは、今すぐ完了ではないのでどちらでも大丈夫です。
大きな枝は危ないから離しておく

大きな枝が散らかっていると、脚立を立てる時に倒れてしまう危険があります。
枝のあるところを歩くだけでもつまずいてしまうかもしれないです。
作業範囲から遠ざけておけば安心できるはずです。
脚立で上まで行きながら剪定
今までの流れを切り返しながら上に登っていきます。
その途中に枯れ枝があれば、しっかり元から切っていきましょう。
上まで行けばもうすぐ1回目が終了です。
1回目完了

とりあえず1回目の完了としました。
南面を葉が濃く感じるのは、幹が焼けて皮が剥けている部分があるからです。
気休めかもしれないですが、歯を残し気味でやっていきました。
次から2回目の剪定です。
2回目の剪定 11月に作業しました


今回の目標は、幹に近い小枝や絡む枝を切っていきます。
その途中で、枝先の長すぎる枝を詰めていきます。
それを繰り返し作業しながら上まで行き、一番上まで行ったら刈り込みを始めて引っ掛かりを落としながら下まで刈り込みが終われば完了です。
残した枝か出てきた新しい枝
残した枝の先端から新しい枝が出ていれば、その枝先を刈り込んで一枝を作ることができます。
必要なら残して、要らなければ元から切るので大丈夫です。

下の枝と上の枝がぶつかってしまう場合


今回は、上から垂れる枝を残して一玉作るようにしましたが、その場所によりどちらを残すか迷いがあると思います。
将来的に一玉を大きくしたかったので、垂れている枝を残してみた感じです。

下の枝の残してある部分は、中途半端な太さですが残しておいて新しい枝が出れば一枝できそうで残してみました。
来年にこの枝が枯れていたら元から切るように考えています。
出たら残す、出なかったら切るという感じです。

刈り込みは一番上から始める

刈り込みは一番上の玉の側面から始めます。
丸の一番上から刈り込むと、切った枝が引っかかりやすくなってしまいます。
側面の枝が無くなっていれば落ちやすくなり、引っ掛かりを落す手間が少しだけ減らすことができます。
微々たる差ですが、全体を通して考えてみると結構楽になるんじゃないかなと感じています。



払うと少し飛び出してくると思うので、これを刈り直してまた少し払って一玉完成です。

すべてを叩いて払う必要はありません。
手が届くところは素直に手で落としていきましょう。
一玉を大きくしたい場合


一玉を大きくしたい場合は、幹の近くの枝も使います。
幹に近い部分が一番高く、外側が一番低くなるように調整していきましょう。
厚みが出て堂々とした感じになります。
まとめと動画
2回に分けて作業をするのはなんとなく面倒で難しそうと思うかもしれませんが、2回に分けると安全が増すイメージです。
下の画像で少しまとめています。



今回は一例をやってみた感じですが、他の方法では一気にどの枝を玉にするか決めてしまうやり方や、立ち上がり枝を真ん中で割いて捻じ曲げるなどの過激な方法も存在します。
安全に枝を作る方法ですが、切る強さの具合を変えてみたりしてやってみると色々楽しめると思います。
今回の剪定動画
もしお時間がありましたら見ていただき、観ていただいた方のお力になれたらすごく嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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