樹種を大きく分けると常緑樹(じょうりょくじゅ)・落葉樹(らくようじゅ)です。
この二つの中に広葉樹(こうようじゅ)と針葉樹(しんようじゅ)があります。
常緑広葉樹・落葉広葉樹はよく目にする木で、庭や公園に植えてあるキンモクセイやハナミズキなどのことです。
常緑針葉樹はマツやカイズカイブキ、落葉針葉樹はメタセコイアやカラマツやイチョウがありますが、落葉針葉樹の種類は少ないので庭木では珍しいかもしれないですね。
庭の木の剪定は年2回、暖かい時期と寒い時期に手入れをすると1年を通してきれいを保てます。
でもその時間が取れなければ、年1回でも全然大丈夫です。
自分に厳しくする必要はありません。自分の家の植木手入れは気楽にやるのが1番です。
常緑樹の特徴と注意点
特徴
常緑樹は1年を通して緑の葉を付けています。
春ごろから夏の終わりあたりまで新しい葉や枝を伸ばしていきます。
成長を続けていく過程で古い葉を落としていくため、まったく落葉しないわけではありませんが、落葉樹と比べると落ち葉の片づけはだいぶ楽です。
枝と葉のバランスでキレイな見た目を楽しむものはソヨゴやシマトネリコ、花を楽しむものはヤブツバキやサザンカ、実を楽しむものはピラカンサやクロガネモチやヤマモモなどです。
お手数お掛けしますが、樹種ごとの記事もありますのでそちらの記事を参考にしてください。
注意点
蜂がいるかも?
ずっと葉が付いているため蜂が巣を作っていても気付きにくいです。
もしも巣があった場合9月10月は産卵期で攻撃的なので近づくのは危ないです。
もし作業中に至近距離で巣を見つけたときは、手で振り払ったりせずに落ち着いてその場を離れましょう。
気温が低い日だと蜂はほとんど飛ばなくなるので、寒い日に作業するのが虫たちから攻撃をされない策になります。殺虫スプレーや蜂ジェットを用意しておきましょう。
あまりにも巣が大きい場合は駆除専門の方にお願いしてください。
強く切るぶつ切りの時期の目安
剪定で注意が必要なのは、大きな枝を切る場合(ぶつ切り)は真夏と真冬はやらないでください。
夏は切り口が乾くだけでなく、強い日差しで幹や枝の皮が焼けてしまい、ひび割れて最悪年内に枯れてしまうか月日がたつごとに弱ってしまいます。
なので3~5月あたりなら大丈夫な可能性が高くなります。すぐに新しい枝葉が伸びて切り口が日陰になるためです。
冬は新しい葉が出たり枝が伸びたりしないため、いっぱい切ってしまうと光合成が出来なくなって栄養を作ることが出来ないため、大きな枯れ枝を作ってしまいそこから虫や病気が入って木が弱っていきます。
枝先を整理する程度にしましょう。
それさえ気を付ければほとんどの木が刈り込み手入れもできるし、刈り込まずにきれいにする透かし(すかし)手入れも出来るので、それぞれの木の見せ方で
「こうだったらいいなぁ。これならきれいに見えそうだ」
を色々試しながら木に慣れていくことが出来ると思います。
剪定のやり方
年1回の手入れなら2~6月頃がいいと思います。
でも年末に手入れをして庭をキレイにしてから新年を迎えるのもいいと思います。花を楽しむ樹種は花が終わったあとに剪定をして大きさや形を整えるので、時と場合で剪定時期が変わってきます。
離れたところから木の全体の形を見て、仕上がりの大きさをイメージします。このイメージがすごく大事です。これをやっておくと、どこで剪定するかが見えて迷いが少なくなるからです。
剪定の決め方は、刈り込みバサミを使うのか、剪定バサミで1本ずつ枝を切って透かしていくのかです。これは樹種によって変わってきます。どちらの方法でも手入れをできる木もあります。
枯れ枝や不要な枝を切るのはどちらも共通していることです。枝や葉が密集していると風通しが悪くなり、虫たちにとって住みやすい環境を作ってしまいます。刈り込みなら光が射し込むくらいの仕上がりで、剪定バサミを使う透かし手入れなら向こう側の景色がチラチラもしくは結構見えるくらいに剪定すると、だいぶ風通しも良くなりキレイになります。
イメージに近くなったかを確認しましょう。作業の途中休憩を挟む意味も込めて、離れて眺めてみるとバランス良く仕上がってるか分かるので、ちゃんと休憩をしましょう。
「基本剪定」と「キンモクセイ」の記事を貼っておきますので参考にしていただけたら幸いです。
まとめ
常緑樹は生垣などの目隠しや日陰を作ったり、1年を通して目に優しい緑を楽しめる木。
枝葉のきれいな形の木・花を楽しむ・実を楽しむなど樹種が豊富。
常緑樹の剪定の目的は、日当たりや風通しを良くして虫の発生を抑えたり樹形を整えきれいに保つこと。
剪定の時期
2月~6月に剪定をすると、すぐに枝葉を伸ばし始める季節になるため、切り口が早く目立たなくできる。
花を楽しむ木の、樹形の骨格を整える強めの剪定の場合もこの時期に作業をする。
花の付き方を多くしたい場合は花の終わった後すぐに剪定する。その際、花柄(しぼんだ花)は付け根からとる。
樹種により時期が異なる。
剪定のやり方
離れたところから庭や木の全体の仕上がりを頭の中でイメージをしておく。
下から不要枝を切りながら上に行き、上から風通し・日当たり・きれいな樹形を確保するための手入れをする。
下からすべての作業を終わらせていくと、仕上がった枝に脚立や体が当たり枝が折れる可能性もあるため。二度手間になる。
高さが決まると幅も決めやすくなるし、剪定して引っかかった枝を落としながら仕上げられる。ぶつ切りの場合は下から作業をすると楽にできる。
剪定を上からやるか下からやるかは、場所と手入れの方法と自分のやりやすさで決めれば大丈夫です。
常緑樹の基本はこんな感じです。
ホームに行っていただくと、使う道具・剪定のやり方・片付けのやり方が一連の流れで書いてありますので、参考にしていただけたら嬉しいです。
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