木にとって大切な部分なので、樹形を変えるほどの大きな枝を切る場合はこの「ブランチカラー」を意識して切るようにしましょう。
ここを傷つけると皮が治りにくく腐りやすいので気を付けなければいけないです。
どう気を付けたらいいのかを書いていきます。
ブランチカラー 気を付ける切り方 成功と失敗
成功な切り方と切り口の治り方
切り口を覆う皮を「カルス」といいます。
このカルスの役割は、傷口をカビや腐朽菌(ふきゅうきん・木を腐らせてしまう菌)から守ることです。
この役割の効果を早く出すための切り方はこんな感じです。
手書きのイラストですが、こんな感じになるとダメージが少なく治りも早いです。
二段切り
①枝の下から、三分の一程度を切ります。
(ノコギリが挟まらない程度)
②下の切り口から枝先の方に少しずらして上から切ります。
③ブランチカラーを傷つけないように元から切ります。
太い枝を切り落とすため、「二段切り」をすると幹の皮が剥けずに済みます。
この一手間で丁寧さと仕上がりと、その木の将来が決まる場合があります。
最悪の場合どうなってしまうのか?
失敗な切り方と切り口の治らない例
こちらの切り方は「フラッシュカット」という切り方です。
この切り方は、カルスを作り出せなくなります。
ブランチカラーには栄養がいっぱいなのでそれをなくしてしまうだけでなく、枝の組織を全てなくしてしまうことになります。
切り口を治そうとすることが難しくなってしまいます。
このようなところで切ると、木にとってのダメージがすごく残ってしまいます。
これらは木が枯れてしまう一つの原因になります。
生活の邪魔になるような枝だけを切ったつもりが、その木自体をなくすことになってしまいます。
枯れ枝からの影響も
幹に太めの枯れ枝が付いている時にも木を弱らせる原因があります。
この場合は枯れ枝があることで、幹の中まで腐りが入ってしまいます。
この形に切りたい場合は
このようにしっかりブランチカラーのところで切りましょう。
これだけのことですが、かなりの違いがありますね。
まとめ
木の種類によってブランチカラーの大きさにだいぶ違いがあります。
大きいものも小さいものもあるので、その木に合った切り方をしてみましょう。
ブランチカラーを大事にすれば、木が枯れる原因の一つを確実に減らすことが出来るため、木を枯らさないポイントになると思います。
少しの手間で簡単に木を守ることが出来るので、こういう手入れをするときの知識や技術にして頂けたら嬉しいです。
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