クロマツ・アカマツなどのマツ類は放っておくとかなり荒々しく枝が伸びて、かなりの大きさになります。
でも、意外と伸びっぱなしのマツを見かけることがあります。
伸びてしまったくらいならまだいいですが、風で倒れてしまったりするとすごく大変なことになります。
自分の家が傷つくのは仕方ないとして、近所の家や車などの物損・電線に引っかかる危険性など色々な問題が出てきます。
これらの危険をなくしていくためにも、仕上がりが整わなかったとしても手入れはするべきです。
いきなりきれいな形にはならないこと前提で作業をすると気持ち的にも楽になります。
満足できる仕上がりというわけではないですが、やらないよりやった方がいいと思います。
どんなに荒れた木でも少し手を入れればきれいになるし、愛着も湧いて次の手入れが楽しくなったりしてきます。
今回はその例を「伸びたアカマツ」でやりましたので、画像を使って流れやポイントを書いていきます。
最後に作業動画を貼っておきますので、参考になれたら嬉しいです。
【剪定】伸びたアカマツを強く切って小さく【少しでもアカマツらしく】
アカマツの手入れをしないでおくと、、
・放っておいたアカマツはかなり間延びしやすく、短く仕上げるのが困難になります。
・高さのあるアカマツだと枯れ枝が折れて落ちて、ケガや物を壊す危険性があります。
・枯葉が積もりやすく虫が住みやすい環境になり、新しい芽を食べられてしまいます。
この3つが目立ってきます。
短くしにくく枯れ枝が多くなり虫が住みやすい…
結構厄介ですね。
でも剪定は簡単に出来たりします。
剪定時期
・4~5月 みどり摘み
・11~3月 剪定
・1~3月 強剪定
基本的にはこの時期で大丈夫です。
強剪定は地域によって変わると思うので、心配な場合は3月中に作業しましょう。
剪定の方法
剪定全ての順番と方法は、、
・イメージをする
・なるべく上から剪定する
・枯れ枝をなくしていく
・複数芽がある真ん中を切る
・必要であれば古い葉をむしる
・幹の皮を擦りキレイにする
・遠くから眺めて確認し完了
このように進めていきます。
剪定する前になんとなくでいいのでイメージを
ピシッとではなく、「このくらいだったらいいなあ」くらいの感覚で大丈夫です。
剪定しながらの具合もあるので気楽にイメージしてみましょう。
なるべく上から剪定
なるべく上から剪定するというのは、枯れ枝や絶対に要らない枝は高いところに上がる前に切っても良いということです。
邪魔な枯れ枝や太い枝は下から上に外していき、脚立を立てやすくしたり木に登りやすくしたりするためですね。
邪魔な枝を外せたら、上から剪定していきます。
複数芽がある真ん中を切る
剪定の基本的な方法は、三本~複数の枝や芽があるところで切ります。
順番は、自分から一番遠い枝から切り始め、徐々に手前に進めます。
この順番でやらないと、剪定が終わった枝の残した芽や葉が折れてしまうかもしれないからです。
手前から剪定すると、切り終わったところに腕や体や脚立が当たってしまいます。
剪定した後で芽が折れると、直らないかもしれないので奥から手前に作業をしましょう。
マツは芽がなくならないように剪定していくので、目印がある感じです。
はさみを入れる所には必ず枝や芽があるので、分かりやすい考え方だと思います。
切るところがほぼ決まっている感じです。
必要であれば古い葉をむしる
剪定をしながら古い葉(古っ葉(ふるっぱ))をむしっていきます。
この作業は、強剪定の場合やらなくてもいいのですが、やっておくと冬にできる枯葉の数を減らすことができます。
葉をむしらなかった場合もきれいに仕上がるので、強剪定の場合はやらなくても良いと思います。
練習でやってみようかな・時間があるから全部むしってみよう、くらいの気持ちで大丈夫です。
葉が硬くむしりにくい場合は、力を入れすぎて手を傷めないように気を付けてください。
幹の皮を擦りキレイにする
上の方から剪定を終わらせながら幹を擦ります。
この作業は一番最後も大丈夫です。
幹を擦るときれいな色になるのと、枝や葉の引っかかりが全てなくなるのですごくきれいになります。
この一手間でアカマツがかなり変わります。
遠くから眺めて確認し完了
全ての作業が終わったら、遠くから眺めて飛び出している枝や芽がないか見てみましょう。
気になるような飛び出しがあったら切り戻して完了です。
この流れを画像で見てみましょう。
剪定の流れを画像で
まとめ
今回はゴチャゴチャに伸びたアカマツの剪定をやってみました。
やり終わってみるとかなりの違いがありますね。
最後にポイントをまとめていきます。
・イメージをする
・なるべく上から剪定する
・枯れ枝をなくしていく
・複数芽がある真ん中を切る
・必要であれば古い葉をむしる
・幹の皮を擦りキレイにする
・遠くから眺めて確認し完了
なるべく簡単に剪定するために必要なことは、、
上の方の自分から一番遠い部分から複数ある芽の真ん中を切って順序良く手前に剪定を進める
幹は擦ってきれいな色を出しながら引っかかりのないよう仕上げる
このような事に気を付けてやってみましょう。
この方法は今回剪定したアカマツだけではなく、他の木も同じ方法で剪定をします。
やり方や作業する順番はどの樹種もあまり変わらないです。
実際にやってみて自分なりの方法が見つかると効率も良くなり、楽しみも増えてくるはずです。
「こうでなければダメ!」ということはあまりないので、新しい芽が残るように剪定して自分が思うきれいな形を目指していきましょう。
まずは挑戦して、覚えて楽しむことが目的なので気楽にやってみてください。
きっと良い結果になります。
読んでいただいた方のお力添えができたら嬉しいです。
ありがとうございました。
剪定の動画
この記事に載せてある画像の動画です。
見ていただいた方の参考になれたら嬉しいです。
コメント